
東京丸ビルの一角に、万博の余熱が静かに息づいていた。名をメモリアルキャラバンというその展示は、未来へ向かうはずだった祭りを、もう一度こちら側へ引き寄せる装置のようである。
VRゴーグルやドーム体験、ショップの整理券には行列が伸びていたが、不思議にいらつきは無い。あの万博をくぐり抜けた身体には、並ぶことすら一種の儀式として染みついているのだろう。
大屋根リングの模型は、掌に収まるほどに縮んでもなお威厳を失わず、ユニフォームや写真は人々の時間を丁寧に封じ込めている。半球のVRドームは一見ささやかだが、映像に包まれた瞬間、記憶と感情が同時に揺さぶられ、胸の奥に残っていた何かがほどけていく。
未来はすでに過去になり、過去はこうして再び未来へと差し出される。この展示は、万博に行った者にも、行けなかった者にも、もう一度歩き出したくなる理由をそっと与えてくれる。



EXPO2025 360°シアター

ドーム裏



万博の行列に比べれば軽い











ミャクミャクも登場
イベント名:大阪・関西万博 メモリアルキャラバン 未来につなぐ万博展
主催:内閣官房 国際博覧会推進本部事務局
共催:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会/経済産業省
協力:公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会/農林水産省/国土交通省/西日本旅客鉄道株式会社
開催日時:2月19日(木)~2月22日(日) 11:00~18:00
場所:丸ビル 1階マルキューブ・3階回廊(東京都千代田区丸の内2丁目4-1)