• 万博閉幕から

オーストリア館の浮世絵ピアノ姫路で公開

オーストリア館の浮世絵ピアノ姫路で公開

万博の喧騒が去ったあとも、音楽は静かに旅を続けていた。大阪・関西万博のオーストリアパビリオンで来場者を魅了した一台のグランドピアノが、兵庫県姫路市の文化振興拠点「アクリエひめじ」にたどり着き、9日にその優雅な姿を現したのである。

それは“世界3大ピアノ”と称されるオーストリア・ベーゼンドルファー社製。艶やかな黒のふたを開けば、内側には葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が広がる。白鍵と黒鍵の奥に、荒波と富士が息づく光景。ウィーンの気品と江戸の美意識が一台の楽器の中で出会い、音と絵が溶け合う。まさに両国の文化交流を象徴する存在である。

購入費5千万円を寄付した地元企業の志もまた、この楽器に新たな物語を与えた。宮殿で貴族が耳を澄ませた時代をほうふつとさせる響きが、いま姫路の空の下で息づく。万博のレガシーは、展示物としてではなく、これから鳴り続ける音として根を下ろすのだ。

22日午後4時からは一般向けのお披露目演奏会が開かれる。大人前売り1千円、当日1500円。高校生以下は無料。あの万博の空気を吸い込んだ名器が、姫路でどんな波を起こすのか。白鷺城の城下町に、世界とつながる旋律が満ちる瞬間を、ぜひその耳で受け止めたい。

万博オーストリア館のグランドピアノが兵庫・姫路に 22日お披露目
2/10(火) 10:45配信 朝日新聞

 大阪・関西万博のオーストリアパビリオンに展示されていたグランドピアノが、兵庫県姫路市の文化振興拠点「アクリエひめじ」に納品され、9日に報道陣に公開された。
 「世界3大ピアノ」と称されるオーストリア・ベーゼンドルファー社製で、内側に葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が描かれている。市は「両国の文化交流の象徴的な作品」と紹介している。
 市はこの日、購入費5千万円を寄付した地元企業の「ハヤカワホールディングス」に感謝状を贈った。清元秀泰市長は「宮殿の貴族が聴いていた時代をほうふつとさせてくれる。万博のレガシー(遺産)を根づかせることもできる」と話し、同社の早川正男会長は「姫路市が世界に誇る芸術文化都市として飛躍されることを心から祈念する」とコメントした。
 一般向けのお披露目となる演奏会は22日午後4時から。
(万博オーストリア館のグランドピアノが兵庫・姫路に 22日お披露目(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2026年2月13日

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