
昨年の大阪・関西万博で静かに熱を放っていた「テックワールド館」が、海を越え、来月3日に南部・嘉義県で開幕する台湾ランタンフェスティバルに姿を現す。あの184日間、116万人を迎え入れた光と技術の結晶が、再び夜空の下で息を吹き返すのである。
民間企業名義で出展されながらも、「ライフ」「ネーチャー」「フューチャー」の三領域で台湾の実力を世界に示したその空間は、多くの来場者の胸に未来の輪郭を刻みつけた。
とりわけ「ネーチャー」劇場は、嘉義県にまたがる台湾最高峰・玉山を物語の起点としていたという因縁を持つ。山の気配を宿す展示が、その麓に近い地で再演されるのは、偶然というよりも帰郷に近い。
各地30カ所近い候補地を巡った末、灯りの祝祭という年中行事の高揚と響き合う場所として、この地が選ばれた。
万博閉幕後、建材は循環の理念に従い解体され、再利用へと旅立ったため、外観を完全に復刻することはかなわない。それでも最先端テクノロジーが記憶を編み直し、かつての風貌を光の中に立ち上がらせる。
提灯の海に包まれながら、万博の鼓動を再び体感する夜。嘉義の空は、未来を夢見たあの日と静かにつながっている。
万博「テックワールド館」、台湾ランタンフェスで再び 展示内容を最大限再現
2/4(水) 17:25配信 中央社フォーカス台湾昨年の大阪・関西万博で、台湾が民間企業名義で出展した「テックワールド館」が、来月3日に南部・嘉義県で開幕する「台湾ランタンフェスティバル」(台湾灯会)に出展される。卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)が4日、記者会見で発表した。外観は変更されるものの、展示内容は可能な限りオリジナルを再現する。
テックワールド館は、経済部(経済省)の外郭団体、台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)の100%出資で設立した玉山デジタルテック名義で万博に出展。「ライフ」「ネーチャー」「フューチャー」をテーマにした三つのエリアを設け、台湾のテクノロジーの実力を世界にアピールした。184日間の会期中には延べ116万人が来場し、国内外から高く評価された。
卓氏によれば、同館の「ネーチャー」劇場が、嘉義県にまたがる台湾最高峰・玉山を出発点としていることから、嘉義県での展示が決まった。経済部国際貿易署の劉威廉署長によると、出展候補地として台湾各地の30カ所近くを視察した末、年中行事の雰囲気と祭典の性質を考慮した上で、台湾ランタンフェスでの展示を決めたという。
嘉義で展示する同館の外観について、国際貿易署の胡啓娟副署長は、大阪万博は各パビリオンに循環経済(サーキュラーエコノミー)の採用を求めており、閉幕後は全て解体され、建材も再利用に回されたと説明。そのため、外観を完全に復刻することは難しく、今回の展示では最先端テクノロジーを利用して当時の風貌を再現するとした。
(万博「テックワールド館」、台湾ランタンフェスで再び 展示内容を最大限再現(中央社フォーカス台湾) – Yahoo!ニュース)