• 万博閉幕から

万博5月17日(35日目)のまとめ

万博5月17日(35日目)のまとめ

夢洲の朝は、しとしとと降り続ける静かな雨に包まれていた。空は鉛色に沈み、万博会場の東ゲートには傘の花が咲き乱れ、まるで人々の期待と忍耐が色とりどりに集まったかのようだった。土曜日ということもあり、列には親子連れの姿が目立つ。
子どもたちは雨具の隙間から顔をのぞかせ、胸を弾ませながら何かにじっと耳を澄ませていた。ひとしきり濡れた大地の匂いの中、博覧会協会はその日の来場者が11万人に達したと発表し、ついに一般来場者の累計が300万人を超えたことを明らかにした。

この日、万博ではカナダのナショナルデーが華やかに催された。朝早くから2025枚のブルーベリーパンケーキが振る舞われ、甘い香りが雨気を含んだ空気に広がっていった。
会場には王立騎馬警察が国旗を掲げ、儀礼の静けさの中に緊張と敬意が満ちた。式典では、カナダの先住民による歌や踊り、英語とフランス語の交錯するパフォーマンスが続き、多文化国家としての深みと豊かさが、観る者の心にじんわりと沁み渡った。

さらにこの日は、アイヌ文化を紹介する特別イベント「ウレシパモシリ」が開かれた。北海道をはじめ全国から集まった24の団体、200名を超える演者たちが、三部構成で舞台に登場し、熊の魂を表す踊りや、木の葉のように震える「口琴」の演奏などを披露した。
観客の中には、踊りの合間に目を閉じて深く息を吸い込む者もいた。それは音楽を聴いているのではなく、何か遠くの記憶や命の気配に触れているかのようだった。

雨に濡れた夢洲は静かにその一日を受け止め、文化と歴史の層を少しずつ積み重ねているように見えた。
賑わいの奥には、確かに未来へ向けて脈打つ鼓動があった。人が集い、踊り、語り、食べる。それらすべてが、この博覧会の真のテーマである「共に生きる」という言葉を、そっと形にしていた。

【速報】万博の来場者が300万人超‥開幕から1か月での最多は開幕日の14万人 15万人超える日は“ゼロ”
5/18(日) 10:06配信 MBSニュース

 博覧会協会は大阪・関西万博・開幕から35日目となった5月17日の来場者数について、関係者を含め11万9000人と発表しました。このうち関係者は1万6000人いて、一般の来場者は10万3000人でした。
 5月17日までの一般の来場者数は314万2049人と300万人を超えました。博覧会協会は、10月までの会期中に2820万人の来場を想定していますが、想定の人数に達するには1日平均で約15万人のペースが必要ですが、現状はそれを下回っています。
(【速報】万博の来場者が300万人超‥開幕から1か月での最多は開幕日の14万人 15万人超える日は“ゼロ”(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)

【速報】雨が降る中…きょうも万博東ゲート前は長蛇の列 一般来場者数が300万人突破 2820万人想定に必要なペース下回る
5/17(土) 8:44配信 MBSニュース

 開幕から35日目の大阪・関西万博。きょう5月17日も、大阪メトロ・夢洲駅を利用する人が集まる東ゲートには、午前9時の開場を待つ長蛇の列ができていました。雨が降る中、傘をさす人の姿が目立ちました。
 来場予約の最新状況です。きょうは東ゲート・西ゲートとも午前9時・10時台は「満員枠無し」。東ゲートの午前11時台は「残り枠わずか」となっています。
 きょうの大阪の天気は雨のちくもりと予想されていて、最高気温は27℃予想です。午前を中心に断続的に雨が降り、雷を伴って激しく降るおそれがあるということです。明日18日は1日を通してくもりの予想となっています。
(【速報】雨が降る中…きょうも万博東ゲート前は長蛇の列 一般来場者数が300万人突破 2820万人想定に必要なペース下回る(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)

【万博】来場者300万人突破!雨のなか家族連れらで賑わう「予約していたので雨でも来ました」
5/17(土) 12:35配信 MBSニュース

 大阪・関西万博の来場者が5月16日、300万人を突破しました。
 17日、万博会場がある夢洲は朝早くからあいにくの雨となりましたが、土曜日ということもあって、東ゲートの前には傘をさして並ぶ家族連れらの姿が多くみられました。
 博覧会協会によりますと、万博の関係者を含まない来場者数は、16日は11万人で、累計で300万人を突破しました。
(【万博】来場者300万人突破!雨のなか家族連れらで賑わう「予約していたので雨でも来ました」(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)

万博でアイヌ舞踊披露 北海道内外から200人超参加
5/17(土) 17:24配信 時事通信

 大阪・関西万博の会場で17日、アイヌ舞踊の公演が行われた。
 北海道内外の24団体から200人以上が参加。3部に分け、多様な踊りや音楽、儀礼を披露した。
 公演は、アイヌ民族文化財団が主催。「育て合う大地」をテーマに、「人間だけでなく、あらゆるものが育て合い、支え合うことでこの世界が成り立っている」というアイヌの考え方を表現した。
(万博でアイヌ舞踊披露 北海道内外から200人超参加(時事通信) – Yahoo!ニュース)

響く口琴 「カムイ」感じる北の大地での生活 万博でアイヌ文化PR
岡純太郎2025年5月17日 18時00分 朝日新聞

 大阪・関西万博で17日、アイヌ文化を国内外に発信するイベント「ウレシパモシリ」(育て合う大地)があった。アイヌ民族の信仰や生活を表現した舞踊ステージでは、動物を模した踊りや「口琴」と呼ばれる口の中を使って小さな弁の音を響かせる演奏などが来場者を魅了した。
 万博会場のEXPOホール「シャインハット」(大阪市此花区)には、北海道や関東地方からアイヌにルーツをもつ200人超の踊り手たちが集まった。
 道央と道北地域に伝わる演目「イランカラプテ」(こんにちは)では、動植物や自然、道具などに宿るとされる神々「カムイ」へ祈りを捧げる踊りや、山で美しい鳥に出合った狩人の心象をうたった演目などが披露された。
(響く口琴 「カムイ」感じる北の大地での生活 万博でアイヌ文化PR [大阪府] [大阪・関西万博2025][リング]:朝日新聞)

大阪・万博会場でアイヌ舞踊披露 “育て合い支え合い世界が成り立つ”思想文化を表現 鈴木知事も視察
2025年 5月17日 19:41 HTB北海道ニュース

大阪・関西万博の会場の1つ「シャインハット」で行われたのは「ウレシパモシリ」と名付けられた公演です。
「ウレシパモシリ」は「育て合う大地」という意味で人間だけでなく、あらゆるものが育てあい、支えあうことで世界が成り立っているというアイヌの思想が表現されています。
また万博を視察していた鈴木知事も会場を訪れました。
鈴木知事)
「世界中が注目する大阪・関西万博で我が国の先住民族であるアイヌの皆様の文化を発信できることを知事として大変嬉しく思っています」
(大阪・万博会場でアイヌ舞踊披露 “育て合い支え合い世界が成り立つ”思想文化を表現 鈴木知事も視察 HTB北海道ニュース)

カナダ、多文化の魅力披露 ナショナルデーで歌や踊り、万博
2025年5月17日 午後5時51分 福井新聞

 大阪・関西万博は17日、カナダのナショナルデーを迎えた。万博会場の式典で先住民の歌や踊り、公用語の英語とフランス語によるライブパフォーマンスが披露され、多文化国家の魅力をアピールした。
 カナダ館では今年の西暦にちなみ、2025枚のブルーベリーパンケーキが朝から振る舞われたほか、同国の王立騎馬警察が国旗を掲揚した。同館のローリー・ピーターズ政府代表は「(万博は)世界へのギフトであり、その一員であることを誇りに思う」とあいさつした。
(カナダ、多文化の魅力披露 ナショナルデーで歌や踊り、万博 | 全国のニュース | 福井新聞ONLINE)

大阪・関西万博で天津ウイーク 伝統文化と最新技術を発信
2025/05/17 新華社通信

 【新華社天津5月17日】大阪・関西万博の中国パビリオンで15~17日、「天津ウイーク」が開催された。人的・文化交流、産業協力、科学技術革新の三つをテーマに、港湾都市の魅力を発信するとともに、環境に配慮したグリーン発展の経験も紹介。中日両国の文明の学び合いを実践する場となった。
(大阪・関西万博で天津ウイーク 伝統文化と最新技術を発信 | 新華社通信)

世界に16台の「北斎ピアノ」、万博オーストリア館に音色響く ヤマハ子会社・ベーゼンドルファー製
5/17(土) 9:45配信 静岡新聞DIGITAL

 ヤマハ子会社のピアノ製造会社ベーゼンドルファー(オーストリア)はこのほど、大阪・関西万博のオーストリア館で、江戸期の浮世絵師・葛飾北斎の作品をモチーフにした同社のグランドピアノを披露するレセプションと演奏会を開いた。
 ピアノの大屋根内側に、北斎の「富嶽三十六景」の一つ「神奈川沖浪裏」が特殊な印刷技術であしらわれている。世界限定16台で今春発売された。万博期間中、特別製作されたエキスポモデルを同館に展示する。
 招待客ら約70人を前に、バイオリニストの前田朋子さんの生演奏とともに同ピアノの自動演奏が披露された。
(世界に16台の「北斎ピアノ」、万博オーストリア館に音色響く ヤマハ子会社・ベーゼンドルファー製(静岡新聞DIGITAL) – Yahoo!ニュース)

雨にも負けず。万博カナダパビリオンでのナショナルデー 駐名古屋カナダ領事 デイヴィッド・パデュー
2025年6月1日 05時10分 (6月1日 10時56分更新) 中日新聞Web

 大阪・関西万博が開幕して一カ月半程がたちましたね。カナダパビリオンでは、5月17日にナショナルデーを迎えることができました。わが国がたたえられ、輝きを放つチャンスに恵まれた一日でした。
ナショナルデーの成功を喜ぶ万博スタッフ
 以前このコラムで紹介したように、カナダパビリオンは、春の訪れとともに凍っていた川の水が溶ける風景を表現していて、川面の氷が解けて流れることで生まれる儚(はかな)い氷の造形をイメージした建物が魅力です。パビリオンの中には九つの氷山があり、専用のタブレットをかざすと、AR(拡張現実)でカナダの歴史、自然、景色などを表す映像を楽しめます。
 当日は早朝から激しい雨に見舞われましたが、雨をものともせずカナダパビリオンに足を運んでくれたゲストには、カナダのメープルシロップをかけたブルーベリーパンケーキが無料で振る舞われ、皆さん本場のカナダの朝食を堪能していました。
 ありがたいことにナショナルデーの式典が開幕する前に天気は回復し、式典では最初にカナダの王立騎馬警察が国旗を掲揚しました。国際博覧会担当大臣の伊東良孝氏とカナダ政府代表のローリー・ピーターズ氏がスピーチを行った後、先住民の歌や踊り、DJやダンスパフォーマンス、カナダの公用語の英語とフランス語による伝統と現代が融合したライブパフォーマンスが披露。カナダの多文化主義と多様性の魅力を存分にアピールしました。ショーを観覧した多くの方が、「日本では見たことのないカナダの一面を見せてくれた」とうれしい感想をくださいました。
(雨にも負けず。万博カナダパビリオンでのナショナルデー 駐名古屋カナダ領事 デイヴィッド・パデュー:中日新聞Web)

投稿日:2025年5月18日

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