• 万博閉幕から

ウクライナ・パビリオン、キーウで一般公開

ウクライナ・パビリオン、キーウで一般公開

ウクライナ館――その名は「ノット・フォー・セール(非売品)」。
大阪の夢洲で、青と黄の祈りを静かに放っていたパビリオンが、今、故郷キーウの空の下に帰ってきた。展示品たちはひとつひとつ、長い旅を終え、再び祖国の空気を吸い込む。

戦火に覆われた日々の中でなお、創造の灯は消えなかった。
瓦礫の街角に咲く花のように、この展示はウクライナという国の誇りと痛みを映す鏡だ。鉄とガラスと映像が織りなす物語には、「売れないもの」――すなわち魂の尊厳が宿っている。

ゼレンシキー大統領も訪れ、作品に込められた思いを確かめたという。
大阪で見た光が、今はキーウで再び燃えている。
あの日、異国の万博で輝いたあの青い希望は、国境を越え、戦火を越え、再びウクライナの胸に帰り着いたのだ。

大阪万博でのウクライナ・パビリオン、キーウで一般公開へ ゼレンシキー宇大統領ら訪問
31.10.2025 22:44 ウクルインフォルム

大阪万博2025でのウクライナのパビリオン「ノット・フォー・セール(非売品)」の展示品がキーウに戻され、キーウ市内の国立文化行事施設「ウクライナの家」に設置された。一般公開に先立ち、31日、ゼレンシキー宇大統領ら政権幹部が展示を視察した。
ゼレンシキー宇大統領がフェイスブック・アカウントで報告した。
ゼレンシキー氏は、ウクライナ・パビリオンにつき「展示品の1つ1つが、私たちの民の価値を象徴し、独自の映像の物語を示している。今、この作品はここウクライナ国内で見ることができる」と説明した。
同氏はまた、同日展示会場で、この展示を制作したチームと面会したと伝えた。
そして同氏は、「展示に込められた深い意味、戦争中であっても私たちが創造を続け、このような大規模なイベントの一員であり続けられていることにつき、関わった人々皆に感謝する」と伝えた。
(大阪万博でのウクライナ・パビリオン、キーウで一般公開へ ゼレンシキー宇大統領ら訪問)

投稿日:2025年11月4日

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