• 万博閉幕から

パキスタンパビリオンの岩塩、枚方市に寄贈

パキスタンパビリオンの岩塩、枚方市に寄贈

閉幕した万博の喧騒が静まるころ、ひとつの贈り物が東の町へと届いた。
それはパキスタン館からの「ピンクソルト」——陽光を抱いた岩の結晶である。かつて会場の床をやわらかく染めていたその岩塩が、今は枚方の地に安らぎのように佇もうとしている。

重さ18キロの塊が3つ。光にかざすと内側から淡く灯がともる。
地球の深くから掘り出され、万博の空を見上げ、そして今また市の施設や商業空間に息づこうとしている。まるで遠い国の鼓動が結晶となって届いたかのようだ。

異国から運ばれたその小さな奇跡を前に、私たちは思う。
世界をつなぐとは、こういうことなのだと。
国境を越えて、時間を越えて、岩塩は静かに語る。
「この輝きは一瞬の夢ではなく、確かに残るものなのだ」と。

万博パキスタン館から岩塩寄贈 大阪府枚方市〔地域〕
10/30(木) 16:31配信 時事通信

 閉幕した大阪・関西万博のパキスタンパビリオンで展示されていた「ピンクソルト」と呼ばれる岩塩が、大阪府枚方市に寄贈された。万博のレガシー(遺産)を残したい同国側からの打診に、市が応じて実現した。
 寄贈されたのは、岩塩のブロック3個で、サイズは20センチから30センチほど。重さは最も重いもので約18キロに及ぶ。京阪電鉄枚方市駅周辺の商業施設や市の公共施設などで展示される予定だ。伏見隆市長は「多くの市民に見てもらい、パキスタンとの交流が広がることを期待する」と話した。
(万博パキスタン館から岩塩寄贈 大阪府枚方市〔地域〕(時事通信) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年11月2日

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