• 万博閉幕から

三菱未来館の木材は2027横浜花博へ

三菱未来館の木材は2027横浜花博へ

大阪・関西万博の閉幕からほどなくして、三菱未来館の木材たちは新たな旅立ちの支度をはじめた。彼らの行き先は、2027年春に横浜で開かれる「国際園芸博覧会」。
夢洲で人々を迎えたあの木の壁や柱は、解体ののち、細かく砕かれ、樹脂と混ぜられ、3Dプリンターによって再び命を吹き込まれるという。木は朽ちることなく、形を変え、次の舞台で咲き誇る――まるで輪廻する森のようだ。

三菱グループは、この試みを「Regenerative Wood」と名づけた。木粉を材料に、小さなプリンターで少しずつ積み上げる姿は、まるで未来の木工職人たちが時間を編んでいるかのようである。
そのアーチは、ペレットが幾層にも重ねられ、ミルフィーユのような木の層を透かして光が踊る。万博で育まれた循環の思想は、横浜の空の下でふたたび芽吹こうとしている。

一度きりの建築ではなく、再生し、転生する建築。大阪の記憶を宿した木々が、今度は花と緑の博覧会の風に揺れる。その姿を想像するだけで、未来という言葉が少しやわらかく胸に響く。

大阪・関西万博から2年後の横浜花博へ 「三菱未来館」建築資材を再活用 パビリオン解体後の木材を樹脂と混ぜ3Dプリンターで出力
09/25 21:19 配信

 三菱グループは25日、パビリオンの外装に使われている木材の一部について、2027年3月に横浜で開かれる「国際園芸博覧会」で再活用すると明らかにしました。
 パビリオンを解体した後、木材を砕き樹脂と混ぜ合わせて3Dプリンターで建築資材として出力し、三菱グループが出展する区画の建物の外装に使うとしています。
(大阪・関西万博から2年後の横浜花博へ 「三菱未来館」建築資材を再活用 パビリオン解体後の木材を樹脂と混ぜ3Dプリンターで出力)

三菱未来館、使用木材を生まれ変わらせ横浜・園芸博へ “循環型社会”体現する旅に…大阪・関西万博
9/28(日) 6:00配信 ラジトピ ラジオ関西トピックス

 大阪・関西万博(10月13日閉幕)に出展している「三菱未来館」は、パビリオンで使用された木材を、2027年に横浜市で開催される国際園芸博覧会(園芸博)で再利用する。今後、循環型社会に向けた具体的な取り組みを本格化させる。
 大阪・関西万博での「三菱未来館」は、設計段階で資源を循環的に再利用、または転用することを重視し、建設工事で発生する掘削土を敷地内で循環利用するなど、新たな資源として再利用している。
 同委員会は、「木材に次の価値を生み出し、大阪・関西の思いを横浜へ引き継ぎたい。建築資材が一度きりで終わるのではなく、形を変えて次の舞台で生まれ変わる姿を、循環型社会を体現するシンボルに」と話す。
 設計に携わった三菱地所設計・厚見慶(あつみ・けい)氏はラジオ関西の取材に対し、「現在の3Dプリンター建築の主流となっているコンクリート系の材料を大型プリンターで成形する手法に比べ、木粉から小型のプリンターでパーツをつくって組み立てられる点に大きな特徴がある」と説明した。
 この日、プロモーションとして報道陣に披露されたのは、アーチ型に生まれ変わった木材。ペレットをまるでミルフィーユのように重ね合わせ、シックなデザインとなった。
 三菱地所設計はこの仕組みをさらに発展させ、木質3Dプリントを用いた生産システム「Regenerative Wood(リジェネラティブ・ウッド)」を打ち出している。
(三菱未来館、使用木材を生まれ変わらせ横浜・園芸博へ “循環型社会”体現する旅に…大阪・関西万博(ラジトピ ラジオ関西トピックス) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年10月22日

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