• 万博閉幕から

セレッソ大阪がポルトガル、パキスタン、スーダン、ヨルダンの資材を譲り受ける

セレッソ大阪がポルトガル、パキスタン、スーダン、ヨルダンの資材を譲り受ける

万博の幕が下りた夢洲の地に、まだ微かに熱を残した風が吹いていた。
10月15日、セレッソ大阪のスタッフたちは、その風の中を歩きながら、静まり返った会場を訪れていた。そこでは、ポルトガル、パキスタン、スーダン、ヨルダン——四つの国のパビリオンから、いくつかの“宝物”が受け渡されようとしていた。

それは、単なる資源の譲渡ではなかった。ポルトガルからは展示を飾った綱が、パキスタンからは8億年前の地球の記憶を宿す岩塩が、スーダンからは太鼓をはじめとする伝統工芸が、ヨルダンからは塩や編み物、そして色砂が託された。どれも、異国の息吹と職人たちの魂が込められたものだ。

セレッソ大阪は、それらをクラブの活動の中で生かしていくという。ホームゲームでの展示、地域イベントでの再利用、そしてなにより、人と人とのつながりを未来へ手渡すための象徴として。ポルトガルの綱でサポーター同士が力を合わせる綱引き大会の構想まで浮かんでいる。

丸橋祐介アンバサダーらが各国のスタッフと笑顔を交わしたその瞬間、夢洲の静けさの中にもう一度万博の熱が灯ったように思えた。祭りは終わっても、心のどこかで続いている。セレッソの桜が咲くスタジアムの風に乗って、世界のかけらたちは再び息づく。

ホームタウンレポート:大阪・関西万博パビリオン資源の再利用に向け、パビリオン資材を譲り受けました!
2025.10.15

10月15日(水)、大阪・関西万博会場にて、ポルトガルパビリオン、パキスタンパビリオン、スーダンパビリオン、そしてヨルダンパビリオンから資源を譲り受けました。本取り組みは、大阪・関西万博の閉幕に伴い、各パビリオンの解体過程で自国へ持ち帰ることができず、廃棄される予定だった資源を再利用することを目的に実施されたものです。
当日は、丸橋祐介アンバサダーとホームタウン担当をはじめとするセレッソ大阪スタッフが現地を訪問し、各国パビリオン関係者の皆さまとの交流を行いました。いずれもパビリオンも温かく出迎えてくれ、セレッソ大阪による再利用について感謝のお言葉をいただきました。譲り受けた資源の具体的な再利用方法は現在検討中ですが、クラブのホームゲームや地域・社会貢献活動などでの活用を予定しています。セレッソ大阪としても、万博で生まれた「つながり」や「想い」を未来につなぐ活動として取り組んでまいります。温かく出迎えていただいた各パビリオンの関係者の皆様、お忙しい中ありがとうございました!
・ポルトガルパビリオン:展示装飾で使用された「綱」
・パキスタンパビリオン:展示装飾で使用された「8億年前の岩塩」
・スーダンパビリオン:展示装飾で使用された「伝統工芸品(太鼓など)」
・ヨルダンパビリオン:展示装飾で使用された「塩、編み物、色砂など」
ポルトガル関係者
「このようにして資材をお譲りするのはセレッソ大阪が初めてです。私たちのレガシーの一部をセレッソ大阪さんにお渡しできることができて光栄です。ポルトガルの一部が今後もC大阪で旅を続けられることを嬉しく思います。ぜひ万博の素晴らしい6ヶ月を思い出してください」
パキスタン関係者
「パキスタンはサッカーボールを作っている国として有名です。万博が開催された地元チームとこうして交流できるのは大変光栄です」
スーダン関係者
「(太鼓を叩きながら)こうして叩きます!ぜひ、楽しんで多くの方に叩いてもらえると嬉しいです」
ヨルダン関係者コメント
「会期中に日本の方が大勢お越しになり、私たちのパビリオンで楽しんでいただく様子を拝見して、(今回の)資材は国と国とを繋ぐ架け橋であると実感しました。ヨルダンの一部を残していくので、ヨルダンを多くの方に感じてほしいです」
(ホームタウンレポート:大阪・関西万博パビリオン資源の再利用に向け、パビリオン資材を譲り受けました! | セレッソ大阪オフィシャルウェブサイト | Cerezo OSAKA)

C大阪が万博パビリオン資源の一部を譲り受け ポルトガル館の綱、ヨルダン館の死海ソルトなど今後有効活用へ
10/15(水) 14:38配信 デイリースポーツ

 J1C大阪では大阪・関西万博のパビリオン資源の一部譲り受けが決まり、15日に夢洲の万博会場で受け取った。13日の万博閉幕にともない、各パビリオンの解体過程で自国に持ち帰ることができない資源を再利用することを目的に、大阪市に本拠地を置く同クラブが譲り受けた。
 今回対象となったのはポルトガルの綱、パキスタンの8億年前に生成された岩塩、スーダンの太鼓など工芸品、ヨルダンの死海の塩など。C大阪の丸橋祐介アンバサダーが各パビリオンから受け取り、お礼とともにユニホームをプレゼントして各国との交流を深めた。
 具体的な用途はこれから決めていくが、盛況の中で閉幕した大阪・関西万博の盛り上がりをサポーターとともに今後も継続できるようなイベント等に用いる予定。ポルトガルパビリオンの綱でサポーターによる綱引き大会などの案が浮上している。次回のホームゲームとなる25日の川崎戦(ヨドコウ)では、交流を持った各国を招待することが計画されている。
(C大阪が万博パビリオン資源の一部を譲り受け ポルトガル館の綱、ヨルダン館の死海ソルトなど今後有効活用へ(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース)

C大阪が大阪・関西万博パビリオンからお宝ゲット ポルトガルの綱にパキスタンとヨルダンの塩
10/15(水) 17:50配信 スポニチアネックス

 C大阪が15日、スタッフを派遣して大阪・関西万博の会場に集合。閉館作業を始めたパビリオンから資材提供を受けた。
 最初に訪れたのはポルトガル館。外観に揺らめく綱は大航海時代を席巻した大海原の波を表している。C大阪はこの「綱」を17本受け取った。丸橋祐介アンバサダー(35)は実際に昇降機に乗って選んだ綱を外してゲットした。ベルナルド・アマラウ館長は「我々のレガシーの一部をお渡しできるのは光栄です。ポルトガル館の一部が大阪で旅を続けるのは感慨深いです」とあいさつ。丸橋アンバサダーは「大切に活用します」と握手を交わし、お礼にC大阪のユニホームを手渡した。
 続いてコモンズD館のパキスタンブースでは「8億年前の岩塩」を提供された。パキスタンはコモンズにありながら「展示部門のブロンズ賞」を博覧会事務局から受けたほどの人気館で、岩塩で覆われたスピリチャルな空間にリピーターも多く訪れたという。同じくD館のスーダンからは太鼓をもらい受けた。
 最後に訪れたヨルダン館では「砂」を頂く予定だったが、話が母国に届いておらず、ヨルダン国王から「待った」がかかり受け取ることはできなかった。「ヨルダン館の砂」は行列が途切れることがなく、7月17日から完全予約制になったほどの万博注目アイテムだった。
(C大阪が大阪・関西万博パビリオンからお宝ゲット ポルトガルの綱にパキスタンとヨルダンの塩(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年10月16日

“セレッソ大阪がポルトガル、パキスタン、スーダン、ヨルダンの資材を譲り受ける”の関連キーワード