• 万博閉幕から

ルクセンブルク館は大阪府交野市で再利用

ルクセンブルク館は大阪府交野市で再利用

夢洲の空の下、ひときわ静かに佇むルクセンブルク館。
その名も「Doki Doki – ときめくルクセンブルク」。
金属の骨組みが光を反射し、まるで呼吸しているように見える。風が吹けば、世界の小国が奏でる優しい息づかいが聞こえてくる。

この建物は、派手な演出や巨大なスクリーンではなく、再利用の思想でつくられた。
「できる限り加工せずに、もう一度どこかで生きられるように」。
それがルクセンブルクの願いだった。
博覧会が終わっても、建材たちはただのゴミにはならない。命をつなぐ旅に出るのだ。

その行き先に名乗りを上げたのが、大阪府交野市である。
星田の丘のあたり、静かに息をひそめていた旧・第一中学校跡地。
そこに、ルクセンブルク館の部材がひとつひとつ運ばれ、再び子どもたちの笑い声を包む場所として生まれ変わる。
未来の学び舎は、かつて万博で世界を迎えたパビリオン――そう思うと、何とも詩的な循環ではないか。

市はこの取り組みを、単なる「建物の再利用」ではなく、「文化のバトン」として受け取った。
子どもたちがその中で夢を描き、未来を語ること。
それがこの小さなルクセンブルクの願いに応える道なのだろう。

建築基準法の改正で、多くの海外パビリオンが再利用の難局を迎える中、交野市の決断は奇跡のようだった。
「命かがやく未来社会」を本当に実現するとは、こういうことかもしれない。

夢洲のパビリオンが解体される日、陽に照らされた鉄骨がふと輝く。
それはたぶん、“Doki Doki”の心臓の鼓動。
遠いルクセンブルクと交野の子どもたちを、見えない糸で結ぶ音がする。

ルクセンブルクのパビリオン、万博終了後に移築…大阪府交野市
2024/03/27 13:00 読売新聞

 大阪府交野市は26日、2025年大阪・関西万博にパビリオンを出展するルクセンブルクの代表団と、万博終了後に同国のパビリオンを市内に移築するとの趣意書を締結した。市によると、閉幕後のパビリオン再利用に関する全国初の締結事例となるという。
 ルクセンブルクは自前で建設する「タイプA」を出展予定で、1月に着工。閉幕後に再利用できるよう、調達した建材をなるべく加工しないで使うことを目的に設計している。閉幕後、パビリオンや建材を引き受けてくれる自治体を探していたところ、交野市が応じた。
 市によると、24年度で閉校する市立第一中学校の跡地への移築を予定しており、子ども向けの施設として使うことを検討している。26年度中のオープンを目指し、今後、両者で移築の方法や用途について詳細を協議し、今年6月にも正式な協定を結ぶとしている。
(大阪万博:ルクセンブルクのパビリオン、万博終了後に移築…大阪府交野市 : 読売新聞)

大阪府交野市と2025年大阪・関西万博ルクセンブルクパビリオンの再利用に係る趣意書を交わしました
12-04-2024 ルクセンブルク貿易投資事務所

2024年3月26日(火)、大阪府交野市と2025大阪万博ルクセンブルク経済利益団体(GIE)は、大阪・関西万博ルクセンブルクパビリオンの再利用に係る趣意書の調印式を行いました。
同市とGIEは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」に強く賛同し、博覧会閉幕後のルクセンブルクパビリオン施設の部材を市内へ移転し再利用すること、またこれをきっかけに、両者の交流にも繋げていくことに合意しました。
2025年の大阪・関西万博において、ルクセンブルクは「Doki Doki – ときめくルクセンブルク」をテーマに自前のパビリオンを建設予定で、パビリオンの建材をなるべく再利用できるよう加工せずに利用することを目標にしています。
交野市は、受け継いだ部材を市立中学校跡地へ移築し、子ども向けの施設として使用することを検討しています。今後両者で詳細を協議し、今後正式な協定を結ぶ予定です。
(東京 » 大阪府交野市と2025年大阪・関西万博ルクセンブルクパビリオンの再利用に係る趣意書を交わしました – 東京)

2025年大阪・関西万博ルクセンブルクパビリオンの再利用に係る趣意書を取り交わしました
公開日 2024年03月26日

 交野市は、3月26日(火)、2025大阪万博ルクセンブルク経済利益団体(GIE)※と、趣意書の調印式を行いました。
 本市とGIEは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」に強く賛同することから、博覧会閉幕後のルクセンブルクパビリオン施設の部材を本市に移転し再利用することについて、今後、両者で協議していくことや、これを契機として両者の交流に繋げていくことに合意しました。本博覧会閉幕後における海外パビリオン移築に向けた協議の合意は、全国初のものとなります。
以下2項目について協議を進めていく予定です。
GIEが博覧会にて建設・使用するパビリオン施設の所有権を、博覧会閉幕後において交野市に移転し、交野市が公共施設等として再利用すること。
パビリオン施設の所有権移転を契機として、両者の交流に繋げていくこと。
(2025年大阪・関西万博ルクセンブルクパビリオンの再利用に係る趣意書を取り交わしました | 交野市)

全国自治体唯一 タイプA海外パビリオン部材の再利用の趣意書調印
2025-09-04 13:09:48 交野市長

 令和6年3月26日午前11時、タイプA海外パビリオンであるルクセンブルクパビリオンの部材の再利用に係る趣意書調印式を開催し、ルクセンブルク大公国経済利益団体(GIE)代表であるアンドレハンセン氏とともに調印しました。
 令和7年4月の建築基準法改正により、建築基準法第6条第1項の建築確認申請を要する建築物が2階建以上ないしは延べ面積200平米超に厳格化されます。仮設建築物として建設されたタイプA海外パビリオンは、1つの建築物が平屋かつ200平米以下のルクセンブルクパビリオンを除いて再利用のハードルが上がり、自治体による再利用が困難になります。大阪関西万博のテーマが「命かがやく未来社会のデザイン」であるにもかかわらず、大阪関西万博閉幕後にゴミになるのは「未来社会」に明確に反することから、私が模範を示すことにしました。
令和6年6月11日午前9時45分、ルクセンブルク大公国副首相グザヴィエ・ベッテル氏と会談しました。副首相は、昨日、岸田首相と会談したそうです。副首相からは、令和7年5月に予定しているルクセンブルク大公やルクセンブルク皇太子も出席予定のルクセンブルクパビリオンのオープニングに私を招待するとの発言もありました。私は、ルクセンブルクパビリオンの多くの部材の再利用による建物を子ども向け施設として利用する予定と伝えました。
(全国自治体唯一 タイプA海外パビリオン部材の再利用の趣意書調印 | みんなでつくるみんなの交野 山本けいオフィシャルブログPowered by Ameba)

万博のルクセンブルクパビリオンが来る旧交野市立第一中学校跡地の今!
今年2025年の3月で78年間の歴史に幕を下ろし、閉校となった交野市立第一中学校。
交野タイムズ

この跡地には、本日最終日になる大阪・関西万博のルクセンブルクパビリオンが再利用されて、移転してくるそうです。
子育て支援施設として活用するそうですが、具体的な内容は、まだ発表されていません。
具体的な動きは、これからだとは思います。
5月にも閉校後の様子を見にきましたが、その時よりもやはりグラウンドの雑草が増えいていますね。
(万博のルクセンブルクパビリオンが来る旧交野市立第一中学校跡地の今! – 交野タイムズ)

投稿日:2025年10月16日

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