• 万博閉幕から

イタリア館の芸術、大阪市立美術館で展示

イタリア館の芸術、大阪市立美術館で展示

万博の終わりが近づくほどに、人々の足はなおイタリア館へと向かう。夢洲の風のなかに漂うのは、オリーブの香りにも似た未練である。かつて古代の神々が天を支えたように、この館は万博を支え、芸術の重みを見せつけてきた。そして今、その一部が天王寺の地に舞い降りる。

10月25日――大阪市立美術館で幕を開ける特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」。その名にふさわしく、展示されるのは世界の記憶とも言うべき作品たちだ。二世紀の大理石彫刻《ファルネーゼのアトラス》。天球を背負う巨神の姿は、まるで人間の知恵そのものが世界の重みを引き受けているかのよう。星座と黄道十二宮が刻まれた球面には、古代人の宇宙への祈りが封じられている。

さらに、レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿「アトランティコ手稿」、そしてラファエロの師ペルジーノによる《正義の旗》。それぞれが時代を越えて、大阪の空の下に集う。ナポリやフィレンツェの光が、いま天王寺公園の木々のあいだからこぼれ落ちるのだ。

万博という束の間の祝祭が終わっても、イタリア館の魂は消えない。大理石の静寂のなかに、未来を見上げる者たちの呼吸が宿るだろう。大阪の秋空の下、アトラスの肩に再び天がのぼる。

イタリア館の《ファルネーゼのアトラス》、大阪市立美術館で展示へ。ダ・ヴィンチ手稿も新たに日本初公開
10/10(金) 15:23配信 美術手帖

 数々の美術品で話題を集めた大阪・関西万博のイタリア館。同館で目玉のひとつとなっていた《ファルネーゼのアトラス》(2世紀)が、大阪市立美術館の特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」(10月25日〜2026年1月12日)で展示される。
 作品名にある「ファルネーゼ」とはルネサンス期の名門貴族であり、その美術品コレクションはナポリ国立考古学博物館の柱となった。高さ193センチの大作である本作は、古代彫刻の最高傑作のひとつ。重い天球を抱える巨神アトラスが象られ、その天球には星座や黄道十二宮が精緻に刻まれている。通常はナポリ国立考古学博物館が所蔵しており、今回の万博においてアジア初公開となった。
(イタリア館の《ファルネーゼのアトラス》、大阪市立美術館で展示へ。ダ・ヴィンチ手稿も新たに日本初公開(美術手帖) – Yahoo!ニュース)

万博イタリア館、大阪での継続展示も撮影OK?鑑賞のハードルは低くなる? 10月25日よりスタート
10/11(土) 6:45配信 Lmaga.jp

閉幕が惜しまれる「大阪・関西万博」(会場:夢洲)でもひときわ人気の「イタリアパビリオン」。同館で展示されている芸術作品の一部が、10月25日より大阪で継続展示されることが決まった。
国宝レベルの展示物が並ぶことから開幕当初より話題を呼び、瞬く間に数時間待ちが当たり前となるほどの人気パビリオンとなったイタリア館。閉幕に際しイタリア館との別れを惜しむ万博ファンも多数存在するなか、大阪・天王寺公園内の「大阪市立美術館」(大阪市天王寺区)で特別展の開催が決まった。
特別展では、古代彫刻の最高傑作と名高い『ファルネーゼのアトラス』とピエトロ・ヴァンヌッチの代表作『正義の旗』にくわえ、同展で日本初公開となるレオナルド・ダ・ヴィンチの手稿含む4点が展示される。また『アトラス』と『正義の旗』の2点は、引き続き撮影が可能となる(ダヴィンチは撮影不可)。
同展の開催に際し10月10日、万博会場内の「イタリア館」で会見がおこなわれた。イタリア政府代表、マリオ・ヴァッターニ氏が「パビリオンの広さは有限。より多くの人に見てもらうためとはいえ、残念ながら長く待つことになってしまった」と同館人気に言及しているだけあり、入場方法や待機時間などは気になるところだ。
(万博イタリア館、大阪での継続展示も撮影OK?鑑賞のハードルは低くなる? 10月25日よりスタート(Lmaga.jp) – Yahoo!ニュース)

【速報】万博イタリア館の世界的至宝、大阪で“継続展示” 「ファルネーゼのアトラス」など市立美術館で
10/10(金) 14:38配信 オリコン

 大阪・関西万博の「イタリア館」で展示されている貴重な展示の一部が、“継続展示”されることが10日、発表された。大阪市立美術館の特別展『天空のアトラスイタリア館の至宝』が、10月25日~来年1月12日まで開催される。
 万博は10月13日に閉幕する。なかでも、イタリア館は「芸術が生命を再生する」をテーマに、古代から現代まで幅広い作品が披露されて、大きな話題を呼び、連日大行列となった。
 特別展『天空のアトラスイタリア館の至宝』は、日本とイタリアの国交160周年を記念し、大阪・関西万博のレガシーを文化的に継承することを目的とするもの。
 イタリア館で披露されたものから、古代からルネサンスに至る西洋美術史の流れを象徴する「ファルネーゼのアトラス」を筆頭に、ルネサンス期を代表する万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿「アトランティコ手稿」、巨匠ラファエロの師ペルジーノの傑作「正義の旗」の3件を厳選し、大阪市立美術館で展示する。
(【速報】万博イタリア館の世界的至宝、大阪で“継続展示” 「ファルネーゼのアトラス」など市立美術館で(オリコン) – Yahoo!ニュース)

横山市長「大阪は万博が終わった後が大事」…イタリア館の国宝級アート、閉幕後も異例の展示継続へ
10/10(金) 16:00配信 Lmaga.jp

「大阪・関西万博」でも屈指の人気を誇る「イタリアパビリオン」で展示されている芸術作品の一部が、10月25日より「大阪市立美術館」(大阪市天王寺区)の特別展で展示される。同展に際して開催された記者会見に横山英幸大阪市長が登壇し、万博後の大阪について言及した。
イタリア館は、国宝級のアートを間近で見ることができ、閉幕が近づいても展示物が追加されることから連日大行列が続く大人気パビリオン。「大阪市立美術館」で開催される特別展では、万博をきっかけにアジア初公開となった『ファルネーゼのアトラス』にくわえ、同展にあたって新たにイタリアから持ち込まれるレオナルド・ダ・ヴィンチの手稿含む4点の展示物が並ぶという。
会見で、横山市長は「万博は少し心配されていた時期もありましたが、始まってからとても話題になり、多くの来場者に楽しんでもらっています。そのなかでもイタリア館は特に人気。SNSを中心にすばらしさが発信され、会期を通じて万博の成功にもっとも多くの力をいただいたのがイタリア館です」と感謝を述べた。
さらに「大阪は万博が終わったあとが大事だと思っています。『Beyond Expo』の大阪では、スポーツや文化、グルメが花開く街として徹底して力を入れていきたいです。そして今挙げたものでも超一流が集まるのは、イタリア館だと考えています。そんな展示物を、大阪で引き続き展示できることを心から嬉しく思います」と万博後の大阪についてコメント。
(横山市長「大阪は万博が終わった後が大事」…イタリア館の国宝級アート、閉幕後も異例の展示継続へ(Lmaga.jp) – Yahoo!ニュース)

「7時間待ち」万博イタリア館の至宝 閉幕後に大阪の美術館で展示へ
10/10(金) 13:15配信 朝日新聞

 大阪・関西万博で人気を集めるイタリア館の主要作品の一部が、万博閉幕後も展示されることになった。10月25日に大阪市立美術館(大阪市天王寺区)で始まる特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」(朝日新聞社など主催)で公開される。万博会場のイタリア館で10日午後、開催と出品作が発表された。
 日本とイタリアの国交160周年を記念し、万博の文化的レガシーを継承する趣旨で企画された。天球を肩に担う巨神を表した彫像「ファルネーゼのアトラス」(2世紀)と、ルネサンス期の画家ペルジーノの代表作「正義の旗」(1496年)を展示。レオナルド・ダ・ヴィンチの「アトランティコ手稿」は同館で展示中のものとは別の2点(1478年ごろ、1480~82年ごろ)を本展のために新たに取り寄せ、日本では初公開となる。
 大阪・関西万博のイタリア館は「芸術が生命を再生する」をテーマに、「ファルネーゼのアトラス」のほかカラバッジョ「キリストの埋葬」(1602~04年)などの名品を紹介し、入場予約が取りにくい人気パビリオンとなっている。
 会期は10月25日から来年1月12日まで。月曜(祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月2日休み。日時指定予約優先制で、一般1800円、高校・大学生1500円、小中学生500円。問い合わせは大阪市総合コールセンター(なにわコール06・4301・7285)へ。(西田健作)
(「7時間待ち」万博イタリア館の至宝 閉幕後に大阪の美術館で展示へ(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)

大行列の万博イタリア館から大阪市美へ 展示するのはどんな作品?
2025年10月10日 22時06分 朝日新聞

 大阪・関西万博で指折りの人気パビリオンとなっているイタリア館で展示された主要作品の一部が、万博終了後も大阪市立美術館(大阪市天王寺区)に並ぶことになった。特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」(朝日新聞社など主催)で、10月25日に開幕する。10日にイタリア館であった記者発表で、大阪市立美術館の内藤栄館長らが展示する3件の作品について、その特徴と魅力を解説した。
 イタリア館の1階にある「ファルネーゼのアトラス」(2世紀)は、高さ193センチ、直径102センチの大理石彫刻だ。天球儀は天体を球面で表したもので、星座や黄道十二宮が精密に刻まれている。ナポリ国立考古学博物館が所蔵し、天球儀彫刻としては最古級の作品になるという。
 ギリシャ神話では、アトラスはオリンポスの神々との戦いに敗れ、ゼウスによって永遠に天球を支える役目を命じられた。ルネサンス期の名門貴族ファルネーゼ家が所有していたため、この名がついた。
(大行列の万博イタリア館から大阪市美へ 展示するのはどんな作品? [大阪府] [大阪・関西万博2025]:朝日新聞)

【万博】閉幕まで3日 もう並ぶのも無理…イタリア館『ファルネーゼのアトラス』閉幕後も大阪に?
2025年10月10日 17:00 YTV NEWS NNN

 閉幕まで残り3日に迫った大阪・関西万博。 中でも、屈指の人気を誇るイタリアパビリオンについて先ほど「朗報」が入ってきたようです。中継でお伝えします。
 (報告・渡邊 幹也 アナウンサー)
 万博会場この人の数、 奥には現在長蛇の列ができていまして、そのお目当てというのがこちら、イタリア館です。今日はイタリア館から中継でお伝えします。
 今、イタリア館 5時間以上待ちとなっていて、そもそも列に並ぶことすら諦めるという方もいらっしゃいました。
 そのイタリア館に今日は特別にお邪魔させていただくことになりました。この後たっぷりお伝えしてまいります。
 ちなみに、混んでいる場所というのはここだけではなくて、会場全体も現在混んでいまして、 昨日(9日)の一般来場者数が20万9000人。これで28日連続で20万人を突破したということになりました。これで、開幕からの累計の入場者数が2465万人。万博が大きな盛り上がりを見せているのがわかります。
 この展示がもうあと数日で終わると思われていたんですが、朗報が先ほど入ってまいりまして、なんと大阪市立美術館で今月25日から来年の1月12日まで展示されるということです。
(【万博】閉幕まで3日 もう並ぶのも無理…イタリア館『ファルネーゼのアトラス』閉幕後も大阪に?(2025年10月10日掲載)|YTV NEWS NNN)

投稿日:2025年10月12日

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