• 万博閉幕から

クウェートパビリオンの「翼」は佐賀へ

クウェートパビリオンの「翼」は佐賀へ

大阪・関西万博の会場で、陽光を受けて静かにきらめいていたクウェートパビリオンの「翼」。その大いなる羽根が、今度は西の果て、佐賀の空へと飛び立とうとしている。

この翼は、ただの展示物ではない。佐賀県多久市の山口産業が生み出した「膜」という不思議な素材が織りなす、風と光の芸術である。柔らかくも強靱なその構造は、遠く砂漠の国クウェートの夢を包み、今度は日本の職人の誇りを載せて新しい地へ向かう。
万博の喧騒を離れたあとも、物語は続いている。クウェートと佐賀、そしてひとりの職人たちの魂が結ばれ、再び羽ばたくその日を静かに待つ。

いつか佐賀の空の下で、この翼がまた光を受けて揺らめくとき、人々は思い出すだろう――あの夏、夢洲の風の中で見上げた未来のかたちを。

大阪・関西万博で注目を集めたクウェートパビリオンの「翼」 佐賀県への移設が決定
10/17(金) 18:16配信 RKB毎日放送

大阪・関西万博で多くの人を魅了したクウェートパビリオンの「翼」が新天地で羽ばたきます。次の舞台は佐賀県です。
関係者によりますと佐賀県に引き継がれるのは、関西万博で注目を集めたクウェートパビリオンの「翼」部分です。
この「翼」を手がけたのは佐賀県多久市の山口産業で「膜」と呼ばれる特殊なテント素材を使ってつくられています。
今回の移設は万博のレガシーとしてものづくりのまち・佐賀の技術力を世界に発信しようとクウェートと佐賀県、山口産業の三者が合意しました。
(大阪・関西万博で注目を集めたクウェートパビリオンの「翼」 佐賀県への移設が決定 (RKB毎日放送) – Yahoo!ニュース)

佐賀発、国の威信をかけた一大事業を支える地方の技術力!大阪・関西万博パビリオンで示す「持続可能な未来」と「地域活性化」への貢献
~地方のものづくり技術が国家プロジェクトを彩り、地域人材育成への期待を込めて~
2025年9月12日 09時47分 山口産業

2025年大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、人類の進歩と未来への期待を世界に発信する重要な舞台です。この未来志向の祭典において、建築物のデザイン性、施工性、そして環境負荷の低さが求められる中、膜構造建築が未来社会の実現に重要な役割を担っています。
佐賀県に本社を置く山口産業は、1976年12月の設立(創業は1972年4月1日)以来、膜構造建築の専門企業として設計から製造、施工までを自社で一貫して行う体制を強みとしてきました。この独自の体制と長年培ってきた技術力により、当社は、国の威信をかけたプロジェクトである万博の複雑な要求に応え、数多くのパビリオン建設に貢献しました。これは、佐賀発の「ものづくり」技術が世界に通用することを証明するとともに、地方の中小企業が日本の未来を彩る重要な一翼を担えることを示すものです。
膜構造は、他の工法に比べてコストパフォーマンスが良い、施工日数が短い、高い建築自由度、軽量で地震に強いといった様々な特徴に加え、採光性による照明エネルギーの削減、軽量性による資材の削減といった環境負荷を低減する特長も備えています。
(佐賀発、国の威信をかけた一大事業を支える地方の技術力!大阪・関西万博パビリオンで示す「持続可能な未来」と「地域活性化」への貢献 | 山口産業株式会社のプレスリリース)

投稿日:2025年10月21日

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