
広島県福山市が胸に秘めた夢は、まるで夜の海にただようクラゲのように淡くも確かな光を放っている。
大阪・関西万博の会場でひときわ幻想的な存在感を放つ「いのちの遊び場クラゲ館」を、未来へと連れ帰ろうというのだ。
閉幕後、数多のパビリオンが解体され、設備が散り散りに再利用されるその先を見据え、福山市は大胆に手を挙げた。旧市体育館跡地に計画される「子ども未来館(仮称)」の隣に、クラゲを模した屋根をそのまま移築し、数学とアート、そして科学の息吹を吹き込むというのである。
音楽家で数学研究者の中島さち子氏が生み出したこのパビリオンには、無限を語る方程式と、水面を揺らす光が同居している。そこに子どもたちの歓声が響く未来を想像すれば、万博の一瞬のきらめきが、この街に永遠の余韻として定着する光景が浮かび上がる。草戸町の空に再びあの透き通る屋根が揺れる日、福山の街は新たな海を得るに違いない。
パビリオン、閉幕後再利用を 自治体、企業に呼び掛け 万博協会
9/13(土) 14:36配信 時事通信大阪・関西万博では、環境への配慮や持続可能な社会の実現が主要テーマの一つとなっている。
その一環で、10月13日の閉幕後を見据え、日本国際博覧会協会は自治体や企業などに対し、パビリオンそのものや、エアコン、照明器具、トイレなどの設備を再利用するよう呼び掛けている。万博終了後も廃棄されることなく、それぞれの地域で受け継がれることに期待を寄せる。
パビリオンや設備は6カ月間の万博会期が終われば解体・撤去されるのが原則。協会は2024年8月、大量の廃棄物を減らすため、マッチングサイト「ミャク市(いち)!」を開設した。現在、著名人が手掛けた「テーマ館」の一部と、建材・設備100件以上が出品されている。購入を希望する自治体や企業、団体が協会側に目的などを伝え、関係者が協議した上で落札者が決まる。
広島県福山市はテーマ館の一つ、音楽家の中島さち子さんによる、クラゲを模した屋根が印象的な「いのちの遊び場クラゲ館」の誘致を目指す。同市は29年度、最新の科学技術を体験できる子ども向け施設を開館する予定で、この施設に隣接してクラゲ館を移設したい考えだ。
市担当者は「科学や音楽や芸術などを横断的に学ぶクラゲ館の理念と親和性があり、リユースの観点からも誘致を決めた」と力を込める。
(パビリオン、閉幕後再利用を 自治体、企業に呼び掛け 万博協会(時事通信) – Yahoo!ニュース)
福山市、大阪・関西万博のパビリオン「クラゲ館」誘致へ
9/13(土) 14:28配信 中国新聞デジタル福山市は、大阪・関西万博に展示されているパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」を旧市体育館跡地(草戸町)一帯に誘致する方針を正式に明らかにした。一帯で整備する「子ども未来館(仮称)」と親和性が高く、相乗効果が期待できると判断した。
クラゲ館は数学研究者の中島さち子さんが手がけ、数学やアートの教育要素をちりばめたパビリオン。市は、子どもたちが最新の科学技術に触れる未来館の「屋外フィールド」と位置付け、屋根や支柱部分を移設してサイエンスショーなどの開催を想定する。
市は10月に始まる日本国際博覧会協会の公募に参加し、譲渡先に決まれば2026年1月の契約締結を見込む。移築費は約5億300万円と試算する。
一帯では、老人大学などが入る地上2階建ての「まちづくり支援拠点施設(仮称)」の建設工事が進む。未来館や拠点施設は、市道を隔てて隣接するエフピコアリーナふくやま(千代田町)と橋でつなぐ。
(福山市、大阪・関西万博のパビリオン「クラゲ館」誘致へ(中国新聞デジタル) – Yahoo!ニュース)
13日閉幕 大阪・関西万博…パビリオンが広島に?
10/14(火) 20:06配信 HOME広島ホームテレビ藏田晃裕記者「大阪万博のパビリオンが、ここ福山市でもみれるようになるかもしれません」
五感を使った展示や音の体験を通してわくわく感を届け続けたパビリオン、「いのちの遊び場・クラゲ館」。福山市は旧体育館の跡地に誘致する方針を明らかにしました。
福山市 枝広直幹市長「年齢を超えた多様な人々が交流する場にもできるんじゃないか」
(13日閉幕 大阪・関西万博…パビリオンが広島に?(HOME広島ホームテレビ) – Yahoo!ニュース)