• 万博閉幕から

アンドロイドは関西文化学術研究都市へ

アンドロイドは関西文化学術研究都市へ

夢洲の静寂が幕を閉じたあとも、未来の鼓動は止まらない。
大阪・関西万博のパビリオン「いのちの未来」で人々を驚かせた7体のアンドロイドたちは、やがて京都府南部の関西文化学術研究都市――けいはんなの地へと旅立つ。人と機械のあいだに流れる「いのち」の物語は、ここで新たな章を迎えるのだ。

このアンドロイドたちは、ロボット学者・石黒浩氏の手によって生まれた。彼らは冷たい金属の皮膚をまといながらも、人間の息づかいを写し取る不思議な存在だった。万博では、千年後の世界をイメージした空間で、観覧者に静かに語りかけ、問いを投げかけていた。「あなたは生きているのか」「私もそうだろうか」と。

閉幕を迎えた今、京都府はその問いを受け継ぐ。けいはんなオープンイノベーションセンターの展示室には、アンドロイドたちが再び立つだろう。ガラス越しの微笑みは、もはや展示ではなく、共に未来を考えるための鏡である。府は博物館などでの巡回展示も検討しており、「万博に行けなかった人にも、ロボットと人間の境界を感じてほしい」と願っている。

夢洲の熱気から、けいはんなの静謐へ。アンドロイドたちは、関西の空を渡る哲学の旅を続けている。

万博アンドロイド、京都へ 閉幕後、パビリオン移設も
10/12(日) 21:01配信 時事通信

大阪大教授の石黒浩氏がプロデュースしたテーマ館のアンドロイド(人型ロボット)7体は、京都府南部の関西文化学術研究都市の施設に移設される。
 京都府は9月、日本国際博覧会協会の公募に応札し、アンドロイドの譲渡先に決まった。同府精華町と木津川市にまたがる研究施設で一般公開する。府内の博物館などでの循環展示も検討している。府担当者は「万博会場で見られなかった人にもロボットを身近に感じてもらいたい」と話す。
(万博アンドロイド、京都へ 閉幕後、パビリオン移設も(時事通信) – Yahoo!ニュース)

万博アンドロイド、京都府に譲渡 無償で7体、学研都市で展示へ
10/3(金) 16:43配信 共同通信

 ロボット学者石黒浩氏が手がけた大阪・関西万博のパビリオン「いのちの未来」のアンドロイド7体が閉幕後、京都府に無償譲渡されることが3日、府への取材で分かった。京都府南部の関西文化学術研究都市にある「けいはんなオープンイノベーションセンター」(京都府木津川市、精華町)で展示予定という。
 パビリオンはロボットと人間の共存がテーマ。千年後の世界をイメージしたゾーンにある3体などの移設が調整されている。府は9月、日本国際博覧会協会の譲渡先公募に応札し、契約候補者に選ばれた。譲渡は10月中になる見込み。
 府の担当者は「万博のレガシーを多くの人に見てもらいたい」と話した。
(万博アンドロイド、京都府に譲渡 無償で7体、学研都市で展示へ(共同通信) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年10月17日

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