• 万博閉幕から

tokyo1970万博体験記 (52)トルクメニスタン

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9月の万博参戦では、館の都合で門前払いを食らったトルクメニスタン館。どうにも心残りだったその扉が、今回ようやく開かれた。待ち時間は20分。万博の混沌の中では、ほとんど奇跡に等しい。

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館内に足を踏み入れた途端、まばゆい光の中に大統領の微笑が浮かび上がる。まるで異世界への関所に立つ王のように、堂々たるお出迎えである。

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伝説の犬「アルタイ」と、疾駆する名馬「アハルテケ」の姿。映像は誇り高く、どこか神話の香りを放っていた。

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スクリーンに映し出される砂漠の都、燃えるガス坑、煌めく夜の宮殿――どれも現実味がないほどの美しさで、終映と同時に思わず拍手が起きた。知らぬ者たちが一斉に拍手をする、あの一体感。まるで世界の片隅に小さな奇跡が起きたかのようだった。

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続く展示室には、鉄道模型が静かに走り、犬の像が見守っている。手を伸ばせば届きそうな距離に、未知の国の息づかいがある。渡航危険レベル3、遠い国の幻。しかし、夢洲の真ん中で、確かにその国を旅しているような心地になる。

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万博とは、行けぬ国へ行く装置である。トルクメニスタン――その響きに、今や小さな憧れが宿ってしまった。

投稿日:2025年10月24日

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