• 万博閉幕から

tokyo1970万博体験記 ㊱アゼルバイジャン

tokyo1970万博体験記 ㊱アゼルバイジャン(20分)

夢洲の陽光を浴びて、ひときわ艶やかな輪郭を描く建物がある。アゼルバイジャンのパビリオンだ。

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白亜の調べを織り込んだその外観は、ただそこに立っているだけで万博の空気を一段と澄ませるようで、事前の下調べなど不要だと悟る。

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ただその美しさに誘われ、吸い寄せられるように列へと足が動く。待ち時間二十分という数字が、この場では奇跡のように短く感じられ、胸の奥に小さな鐘が鳴る。

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そこでは七つの橋が織り成す「持続可能性のための7つの橋」の世界が広がる。

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足を一歩進めるごとに、未来へ続く物語が光と影を交わしながら現れ、柔らかな香りのように異国の風が頬を撫でてゆく。

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左右に女神の彫刻が静かに立ち、来場者を見守るように微笑んでいる。その優美な姿は、夢と現実の境界を曖昧にするかのようで、思わず時間を忘れてしまう。

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展示を細かく覚えているかと問われれば、答えは曖昧だ。
豪奢でスケールの大きな空間に圧倒され、言葉より先に心が揺さぶられ、記憶の輪郭が霞んでしまった。

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だがそれでいいのだ。アゼルバイジャンパビリオンは、知識よりも感覚を刻み込む場所。
眩しさと余韻だけが身体の奥に残り、夢洲の風景に新たな色彩を加えてくれる。

投稿日:2025年9月15日

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