• 万博閉幕から

tokyo1970万博体験記 (51)ポーランドパビリオン

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ポーランド。
その名を聞けば、遠いヨーロッパのどこか冷たい風の吹く国――そんな漠然とした印象だけが浮かぶ。地図の上での場所もおおよそ知っている。けれど、その奥にある文化や息づく人々の姿までは、これまで想像したことがなかった。

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だが、万博という不思議な空間では、その“知らない”がいとも簡単に扉を開く。

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並ぶこと一時間。夢洲の陽射しを浴びながら、列の先に見えてくるのは異国の入口。ポーランドパビリオン――万博参戦の最終戦は、ここから始まった。

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足を踏み入れると、空気が変わった。静謐な森の香りと、木の温もりを感じる展示。繊細なガラス細工が光を受けて小さく震え、民謡のような旋律が空間を包む。どこか懐かしく、けれど確かに異国の匂いがする。

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そこには、ポーランドの人々が育んできた暮らしの時間が、手のひらの中に宿っていた。自然と共にある文化、光と影のあいだに漂うような美意識。

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一時間並んで、30分で旅を終えた。けれど出口に立つと、心の中では長い旅を終えたような余韻が残る。

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やはり万博とは、時間と距離を超える魔法の装置だ。

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一歩ごとに世界が近づき、知らなかった国が少しだけ“自分の物語”の中に入ってくる。そう思うと、この夢洲の地がいっそう愛おしく思えてくる。

投稿日:2025年10月21日

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