• 万博閉幕から

tokyo1970万博体験記 ㊾万博参戦第2弾感想

tokyo1970万博体験記 ㊾万博参戦第2弾感想

9月の初め、万博参戦第2弾。
再び夢洲へ渡るこの旅は、もはや夏の遠足というよりも、一種の巡礼に近い気配を帯びていた。9月1日の入場者は143,333人、翌2日は162,333人。数字の羅列さえ、もはや万博の鼓動のように感じられる。世界中から集まった人々が、この人工の島に小さな奇跡を積み上げていた。

6月の第1弾では、フランス、ドイツ、英国、NTTと名だたるパビリオンを巡った。
今回はその続編であり、より深く、より愚直にこの巨大な祝祭へ溶け込むつもりだった。だから今回はもう一歩先へ――心に決めた目的地はアメリカ館。長蛇の列もいとわず、星条旗の向こうに見える「未知」に挑む。

そして、どうしても見逃せなかったのが「大阪ヘルスパビリオン」の“人間洗濯機”。汗と期待をまとった群衆の中で、未来の機械に自分を委ねるという奇妙な浪漫があった。列は1時間あまり。それでも待つほどに、未来は近づいてくるのだ。

スペイン、中国のパビリオンは行列がありながらも不思議と流れがよく、心地よいリズムで吸い込まれていく。異国の音楽や香辛料の香りが交錯し、万博という大きな夢の中で時がやわらかく溶けていった。

そして今回、唯一の事前予約を勝ち取ったのは「くら寿司」。前回「スシロー」を制していた私は、これにて万博寿司二冠を達成。もはや食も万博の一部、未来の味覚の探検である。

帰り際、夕暮れのリングの下で思った。
10月、必ず第3弾へ行こう。まだ見ぬ世界が、万博の夜風の向こうで静かに呼吸しているのを、確かに感じた。

投稿日:2025年10月20日

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