• 万博閉幕から

万博工事で女性用トイレの設置の切実なお願い

夢洲の片隅、風に揺れる仮設フェンスの向こうには、見えぬものが確かに存在している。大阪・関西万博の工事現場には、たしかに「女性用トイレはある」という。しかし、その在処も数も、誰もはっきりとは言えないらしい。まるで蜃気楼のような話である。
図面には書かれていても、現場に立つ者の記憶には曖昧なまま。だがそれゆえに、この場所にある何かが、都市の記憶に溶け込みはじめている。夢洲は今日も、混沌と創造の匂いに包まれている。

万博工事で女性用トイレの設置要望 「切実なお願い」協会知らず
3/3(月) 11:00配信 毎日新聞

2025年大阪・関西万博(4月13日開幕)の工事現場に女性用トイレの設置を望む声が大阪府に寄せられた。
日本国際博覧会協会(万博協会)は「女性用トイレはある」とするものの、設置場所や数は把握していないという。「女性の切実なお願い」が届いたのかは判然としない。
大阪府は、日々寄せられる意見や要望について、貴重な提言が含まれているとの考えから「府民の声」として公開している。
そして、「回答すべきもの」は担当部署に知らせ、府政への反映状況や声への回答などをホームページで紹介している。
「パビリオンの中で作業している女性」とする府民の声は24年12月6日に寄せられ、今年1月31日にホームページに記載された。
内容はこうだ。
<現場には男性用トイレしかなく、女性用トイレがない>
<トイレに行けるのは、駅に着いた朝7時、仕事が終わって駅に戻る18時ごろ>
<作業場は極寒で、膀胱(ぼうこう)が破裂しそうになるのを耐えながら仕事をしている>
万博協会は取材に対し、「工事現場に女性用トイレはある」と答えた。会場に四つある工区の統括施工者に確認し、設計図面に女性用仮設トイレの記載があったとしている。ただ、設置場所や数は「施工者の責任」になるため、把握していないという。
万博協会は毎日新聞の取材を受けて女性の「切実なお願い」を知ったという。広報担当者は「その女性が会場のどこで働いておられたかによると思うんですけど……」と話した。
万博工事で女性用トイレの設置要望 「切実なお願い」協会知らず(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

投稿日:2025年5月26日

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