
万博において、なぜか脚光を浴びたのはトイレであった。まるで未来都市の片隅で、密かに芸術と混沌がせめぎあう便器たちの饗宴――その中心に据えられたのが、世に言う「2億円トイレ」である。
だが、それは勘違いの産物だった。実のところ、日本ファクトチェックセンターによれば、全体のトイレ設置・撤去にかかる費用は1億5000万円、しかも平米単価で見れば実に良心的な価格であるという。金ぴかの便器が一つで2億円などというのは、都市伝説にすぎなかったのだ。
一方、注目の的となったのは「デザイナーズトイレ」。若手建築家たちが未来の美をトイレに込めたが、開幕わずか4日で3カ所が不調に陥るという、儚き夢の現実もあった。そして子ども用トイレを巡っては、仕切りの有無に賛否が巻き起こり、プライバシーと公共性という永遠の対話が始まった。
だがご安心を。万博の会場には、ごく普通の、誰もが安心して入れるトイレもきちんとある。建物の中、大屋根リングの周囲――トイレに急ぐなら、芸術より実用を選ぶべし。それもまた、未来を生きる知恵なのである。
大阪万博、問題の「一方通行トイレ」ちょっぴり改善 見て思った「これはトイレパビリオンかも」
2025年04月18日 12時03分 公開 ITmedia NEWS4月14日に開幕した大阪・関西万博のあるトイレが、「構造がおかしい」「使い方が分かりにくい」とネットで物議をかもした。このトイレ、筆者が4月17日に訪問した際は、ちょっぴり改善されていた。
難儀なのは、出口が入り口の反対側にあるという特殊な仕様。前に入った人がまだ入っているのかもう出たのか、入り口側に並んでいると分からない。前の人が出ると、入り口ドアのおしゃれなランプが消灯するのだが、その解説もないため、「空いてるのか? 空いてないのか?」と困惑するのだ。
このトイレ、実際に使った人から「わかりにくすぎる」と大不評。使い方を紹介したXの投稿は、数百万回以上閲覧され、批判が殺到していた。
万博には、一般の商業施設にあるような普通のトイレも数多く用意されている。大きな建物の中または、大屋根リング周辺に多い。
建物として目立つトイレは、デザイナーが手掛けているパビリオンの役割も兼ねていて使いにくい可能性がある――ということを念頭におき、トイレに急いでいる時は、建物内か大屋根リング周辺で探すのがおすすめだ。
大阪万博、問題の「一方通行トイレ」ちょっぴり改善 見て思った「これはトイレパビリオンかも」 – ITmedia NEWS
出入口が別で長蛇の列、2億円トイレは使用禁止…万博協会に直撃も「打つ手ナシ」なトイレ事情
4/17(木) 11:00配信 FRIDAY不満の声も多くSNSで流れた。
最も多いのはトイレ事情だ。トイレ自体もアートのようで、それぞれの場所で個性的な造りとなっている。そのため当たりはずれがあるのだ。
よくエレベーターでは前後にドアがあり、入ってきたほうと反対側から出るタイプのものがあるが、あれのトイレ版だ。エレベーターは車いすやベビーカーなどが前から突っ込んで入り、方向転換せずに出られるという利点はあるがトイレにはそれをするメリットはない。
だが、当然ながら入った人が反対側の見えないドアから出ていくので、入っているのか空いているかわからず行列ができている。「並ばない万博」と銘打った割にはトイレまで不必要に並ばせており皮肉なものだ。
出入口が別で長蛇の列、2億円トイレは使用禁止…万博協会に直撃も「打つ手ナシ」なトイレ事情(FRIDAY) – Yahoo!ニュース
万博の仕切りない子供トイレ 便器5つは「基本一組使用想定」の説明 石垣氏「無理ある」
4/16(水) 7:00配信 産経新聞立憲民主党の石垣のり子参院議員は15日の参院内閣委員会で、大阪・関西万博会場の一部の子供用トイレが男女の別も仕切りもなく大小便器が並んでいることについて「子供のプライバシーの配慮に欠けているのではないか。親子で利用するにしても、見ず知らずの大人に丸見えになってしまう」と指摘し、改善を訴えた。
経済産業省の担当者の説明によれば、このトイレは0歳~2歳の乳幼児の利用を前提とし、保護者や見知った大人のみが乳幼児を連れて入れるという。会場スタッフが入口に控えているため、無断で入ることはできず、担当者は「基本的には一組、了解が取れた場合は他の組み合わせがある」と述べ、「利用者のプライバシーは担保されて運用されている」と強調した。
万博の仕切りない子供トイレ 便器5つは「基本一組使用想定」の説明 石垣氏「無理ある」(産経新聞) – Yahoo!ニュース
《大阪・関西万博》「おせーよ、誰もいねーのかよ!」「『ピーピー』音が鳴っていて…」“トイレわかりにくいトラブル”を実体験した来場者が告白【トラブル写真】
4/17(木) 11:15配信 NEWSポストセブン“2億円トイレ”問題をはじめ、何かとトイレ関係が取り沙汰される大阪・関西万博。開幕直前には、一部の子ども用トイレに男女の区別や仕切りが設けられていないことが〈子どもにだって羞恥心はある〉や〈保育園では普通〉とネット上を中心に賛否両論を招いた。
また、4月13日に開幕初日を迎えると、今度は〈トイレがわかりにくい〉という不満が噴出。ひとつの個室に入り口と出口ふたつのドアがある構造や、使用中を示すランプの不具合などで混乱が生じていたことが報告された。
とはいえ、SNSには“盛った”投稿も少なからずあるのではないか、という指摘もある。“2億円トイレ”批判も勘違いから起きたようだ。当初はある一か所のデザイナーズトイレに2億円近くの施工費がかかっていると思われていたが、日本ファクトチェックセンターによると、多くのトイレの設置から撤去までが1億5000万円で落札されており、平米単価にならすと一般的な公衆トイレ施設よりも安価なのだという。
「万博を訪れているとき、ちょっとお腹の調子が悪くていくつかのトイレに行きました。トイレはどれもデザインがカッコよくて個性的だったのですが、使い勝手の悪さも多種多様で……。まず驚いたのが、このトイレです」
そう言って見せてくれた写真にはドアが開け放たれた状態の男性用小便器トイレが並んでいた。万博では性別を問わず誰もが使える「オールジェンダートイレ」が全体の4割に併設されており、このトイレにも男性用、女性用に加えオールジェンダー用とのトイレがあったという。
「男女の区別が判別しづらく、周辺にはトイレを求めてさまよう人がちらほらいました。実際私もちょっと迷いましたし。それに手洗い場が外にあるため、扉を閉めずに小便器で用を足す外国人男性のすぐそばで女性が手を洗う、なんてこともあって。何をどう配慮したのかよくわからない光景が広がっていました」
《大阪・関西万博》「おせーよ、誰もいねーのかよ!」「『ピーピー』音が鳴っていて…」“トイレわかりにくいトラブル”を実体験した来場者が告白【トラブル写真】(NEWSポストセブン) – Yahoo!ニュース
万博「こども用トイレ」一部に仕切りなし異例の「中国式」 男子も女子も一緒、SNS賛否
4/11(金) 7:00配信 産経新聞13日開幕する大阪・関西万博会場の子供用トイレの一部で、男女別も仕切りもない大小便器が並んでいることがわかり、「災害の避難所より劣悪」「保育園などではよくある」などとSNS上で賛否を呼んでいる。9日に報道公開された会場で確認すると、仕切りのほか男女の別もなく利用するようになっていた。
万博協会の公式サイトによると、万博会場には計46カ所のトイレがあり、このうち12カ所は成人用のほかに子供用の小型便器が設置されている。
ところが、実際に会場で確認したところ、このほか東西ゲートにある「迷子/ベビーセンター」に隣接した2カ所には「こども用」として子供専用のトイレが設置されていた。
万博「こども用トイレ」一部に仕切りなし異例の「中国式」 男子も女子も一緒、SNS賛否(産経新聞) – Yahoo!ニュース
大阪万博来場者を悩ます「トイレ問題」…排水詰まり、カギ故障、場所も分かりづらい
日刊ゲンダイDIGITAL4/17(木)10:28大阪・関西万博の会場でトイレのトラブルが相次いでいる。万博協会は16日の記者会見で、大屋根リング2階北側のトイレが「全面使用禁止」となっていると明らかにした。排水が詰まり開幕2日目(14日)から使用できなくなっているが、詳しい原因は不明だという。
その他にも、若手建築家らが手がけた「デザイナーズトイレ」は、開幕からわずか4日ですでに3カ所が故障している。
入り口と出口が異なる構造の銀色のデザイナーズトイレは、来場者が入り口から出ようとするなど間違った方法で利用し、複数の個室でカギを操作するシステムが故障した。話題の「2億円トイレ」は排水管が詰まり、開幕初日の13日夕方に3時間閉鎖された。もう1カ所のデザイナーズトイレも、15日夜に排水不良で一時閉鎖された。
大阪万博来場者を悩ます「トイレ問題」…排水詰まり、カギ故障、場所も分かりづらい(日刊ゲンダイDIGITAL)|dメニューニュース(NTTドコモ)