• 万博閉幕から

“「儲かるわけない」万博シノギから排除されたヤクザの声…しかし「本番はこれから」と息巻く理由”

“「儲かるわけない」万博シノギから排除されたヤクザの声…しかし「本番はこれから」と息巻く理由”

万博の光が放たれるその陰に、地を這う者たちの欲望もまた蠢く。大阪・関西万博――この巨大な祝祭は、開催地域に莫大な富をもたらすと囁かれた瞬間から、裏社会の眼にも甘い幻となって映った。土地の地上げ、偽グッズの製造、民泊利権への先回り。あらゆる魑魅魍魎が夢洲を目指し、かつてない宴に備えていた。

しかし、時代の気まぐれは疫病という冷水を浴びせ、野望は霧のようにしぼんだ。警察の目も鋭さを増し、法の網はより緻密になって、欲望に手を伸ばす者の指先をひとつずつ摘み取るようになった。今や、古き人脈も鈍り、暴利の通路は封じられつつある。かつての夜の王たちは、今はただ、華やかな夢の外縁でうずくまり、時を待っている。

「儲かるわけない」万博シノギから排除されたヤクザの声…しかし「本番はこれから」と息巻く理由
5/15(木) 15:55配信 週刊SPA!

開催地域を中心に、莫大な経済効果を生み出すことが約束されている大阪・関西万博。裏社会の人間たちもその利益を得るため躍起になっている。
「大阪万博誘致が決まった’18年当時、ヤクザたちは“これは稼ぎ時だ”と色めき立った。フロント企業や協力者の社長、詐欺師などを集めて、ビジネスのアイデアを出させていた組織も少なくなかった。会場周辺の土地の地上げ、雑居ビルの不正取得、偽グッズ製造、民泊物件の確保──とにかく盛り上がっていたね。でも、その後コロナ禍で世間は万博どころではなくなり、ヤクザたちのテンションも急速に下がっていった」
 当然、大阪府警もこの動きを見逃していたわけではない。昨年7月、暴力団排除条例が改正された。
 この改正により、万博関連の工事で反社会勢力への利益供与が発覚した場合、即座に逮捕が可能となる厳しい規定が盛り込まれた。
「儲かるわけない。とっくに大阪のフロント企業が施設の解体からカジノまで全部押さえとるやん。うちらみたいな新規参入の人間には厳しい。某政党にツテがないと入り込めなかったと思うわ」
 そう明かすのは、関西の指定組織の元関係者B。
「もともと万博チケットは余ってるし、ダフ屋でパクられたら割に合わない。昔ならたくさん買わされてる地元企業から回してもらえることもあったけど、今はムリ。昔は政治家ともベッタリで公共事業に参入もできたけどな」
 だが、ヤクザたちはまだ諦めていないのだという。前出のAは、「本番はカジノやね」と語る。万博の跡地となる夢洲では、’30年の開業を目指してIR(統合型リゾート)事業が進行中だ。
―[[大阪万博とヤクザ]の“裏”実態]―
(「儲かるわけない」万博シノギから排除されたヤクザの声…しかし「本番はこれから」と息巻く理由(週刊SPA!) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年5月30日

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