
夢洲の片隅に忽然と建ちあがったアンゴラ館は、異国の風を孕んだ静かな塔のように見えた。だがその背後では、複雑怪奇な請負の糸が絡まり、今まさに一つの悲鳴をあげようとしていた。
下請けに次ぐ下請け、そのまた下請けへと連なる建設業者たちは、積み上げた汗の代償である工事費を手にすることもなく、ついに「被害者の会」を旗揚げした。4300万円という未払いの金額は、彼らにとって夢ではなく、まぎれもない現実である。開幕の喧騒の裏側には、誰にも知られぬ沈黙と困窮が横たわっていた。
万博アンゴラ館 建設費未払いで被害者の会立ち上げ
5/31(土) 5:54配信 テレビ朝日系(ANN)大阪・関西万博のアンゴラ・パビリオンで建設費の未払いが続いているとし、下請け業者が「被害者の会」を立ち上げました。
万博のアンゴラ・パビリオンは休館が続いています。
建設に関わった下請けの建設会社らは30日、未払いの工事費を回収するため「被害者の会」を立ち上げたと発表しました。
会によりますと、一部の下請け業者が、さらにその下請けの業者に費用を支払っていないということです。
(万博アンゴラ館 建設費未払いで被害者の会立ち上げ(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース)
「大阪万博で工事費未払い」 アンゴラ館の下請け業者が訴え
2025年5月30日 19:00 日本経済新聞大阪・関西万博のアンゴラパビリオンの工事に下請けとして関わった会社が30日、大阪市内で記者会見し、上位の下請け業者から約4300万円の支払いが滞っていると訴えた。関わった他の下請けとともに、27日付で被害者の会を設立した。
会見した男性によると、2月10日に上位の下請けから依頼を受け、同月14日以降に電気や通信設備の工事に携わった。男性の会社も下請けに対し3000万円以上の支払い義務を抱えているが、上位の下請けからの入金が滞っているため支払えていない。大阪府警にも被害相談をしているという。
(「大阪万博で工事費未払い」 アンゴラ館の下請け業者が訴え – 日本経済新聞)
万博海外パビリオン、工事費未払いトラブル相次ぐ…工事中断でまだ開館できず・「被害者の会」結成も
5/31(土) 6:37配信 読売新聞オンライン大阪・関西万博の海外パビリオンを巡り、工事費の未払いを訴える業者が相次いでいる。読売新聞の取材では、少なくとも3館でトラブルがあり、うち2館は30日時点で開館していない。何が起こっているのか。
アフリカ南西部にあるアンゴラのパビリオン工事に関わった設備会社が30日、未払いを訴える記者会見を大阪市内で開き、男性社員は「誇りを持って働いたのに、こんな仕打ちはひどい」と語気を強めた。
アンゴラ館は、日本国際博覧会協会(万博協会)が建物の建設を肩代わりする「タイプX」。万博協会から一部について開館許可が出たことを受け、4月13日の開幕日はオープンしたが、その後、「技術的調整」を理由に休館している。
同社によると、2月から開幕日まで「4次下請け」として連日、電気関係の内装工事を実施したが、「3次下請け」の業者から3、4月分の約4300万円が支払われていない。3次業者からは、従業員が金を持ち逃げしたとの説明があったという。
(万博海外パビリオン、工事費未払いトラブル相次ぐ…工事中断でまだ開館できず・「被害者の会」結成も(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)
万博アンゴラ館の建設、工事費未払い訴え 業者が「被害者の会」発足
2025年5月30日 20時45分 朝日新聞大阪・関西万博をめぐり、アフリカ・アンゴラのパビリオンの建設工事に携わった業者らが30日、大阪市内で会見し、工事を依頼された会社から代金が支払われていないとして、「被害者の会」を立ち上げたと発表した。引き続き支払いを求めつつ、未払いで苦しむ業者が事業を継続していくための寄付を呼びかけていく。
被害者の会代表を務める建設会社の男性によると、会にはアンゴラ館の工事に携わった電気設備会社や塗装会社など4社が加入。この男性の会社は今年2月からアンゴラ館の工事に携わったが、工事を依頼された会社から3、4月分の計約4300万円が支払われていないという。そのため、男性の会社が工事で協力を依頼した業者に対し、代金を支払えなくなっている。男性は会見で「万博開催のために一生懸命尽力してくれた人たちを救済してほしい」と訴えた。
(万博アンゴラ館の建設、工事費未払い訴え 業者が「被害者の会」発足 [大阪府] [大阪・関西万博2025][リング][ミャクミャク]:朝日新聞)
万博アンゴラ館 工事費用未払い訴え業者らが「被害者の会」設立
毎日新聞 2025/5/30 20:56大阪・関西万博で休館が続くアンゴラパビリオンの工事を巡り、費用の一部が未払いになっていると訴える建設業者らが「被害者の会」を設立した。代表に就任した男性(42)が30日、大阪市内で記者会見を開いて窮状を訴え、寄付を求める活動を始めることを明らかにした。
被害者の会は工事費用を回収するため、27日付で設立した。30日時点で、下請けに入った建設、電気設備、塗装の業者や従業員ら4人が参加している。
(万博アンゴラ館 工事費用未払い訴え業者らが「被害者の会」設立 | 毎日新聞)
大阪・関西万博 アンゴラ館工事費用未払いで業者が会見
05月30日 20時20分 NHK大阪・関西万博のアンゴラパビリオンの工事に関わった下請け業者が、30日大阪府庁で記者会見を開き、発注元の業者から4000万円を超える工事費用が支払われていないと訴えました。
記者会見を行ったのは、大阪・関西万博のアンゴラパビリオンの工事に下請けとして関わった業者の男性です。
男性によりますと、ことし2月に発注元の業者から依頼があり、パビリオンの電気工事などを行っていましたが、3月分と4月分の工事費用などおよそ4300万円が発注元から支払われていないということです。
男性も別の下請け業者に工事を発注していますが、支払いが滞っているということで、関係する業者とともに、被害者の会を立ち上げました。
(大阪・関西万博 アンゴラ館工事費用未払いで業者が会見|NHK 関西のニュース)