大阪公立大に飯田グループ館の西陣織

大阪公立大に飯田グループ館の西陣織

森之宮の新しいキャンパスへ上がっていくと、そこには万博の残響が、静かに金色の光を放っていた。大阪・関西万博で人々を驚かせた、西陣織に包まれた巨大パビリオン。その外装がいま、一枚の屏風となって大阪公立大学に息づいているのである。

十二階の空間に置かれた屏風は、ただ美しいだけではない。近づけば、夢洲の風にさらされた傷や汚れがそのまま残されていることに気づく。それは万博の半年間を生き抜いた証であり、無数の来場者たちの視線を浴びた記憶でもある。黄金色の織物は静かに波打ち、まるで未来都市の夕暮れを閉じ込めたようだ。

かつて「世界最大の西陣織の建物」としてギネス記録に認定された布は、いま学生たちの日常の中に置かれている。人工光合成という未来技術と、千年続く西陣織の伝統。その奇妙で美しい混ざり合いこそ、万博という祭りの本質だったのかもしれない。

窓の向こうには大阪城の緑が見える。未来を夢見た万博の記憶が、学び舎の一角で静かに呼吸している。その光景を眺めるためだけでも、森之宮へ足を運びたくなるのである。

万博の「西陣織建築」、屏風に生まれ変わる…大阪公立大でお披露目「興奮と感動がよみがえった」
5/26(火) 11:15配信 読売新聞オンライン

 大阪・関西万博で、大阪公立大が飯田グループホールディングス(東京)と共同出展したパビリオンの外装に用いた西陣織が、屏風(びょうぶ)に作り替えられ、森之宮キャンパス(大阪市城東区)に常設展示されることになり、25日、お披露目式が開かれた。
 パビリオンでは、両者の共同研究である「人工光合成技術」などを展示。外装は特殊な加工をした西陣織約3000平方メートルに覆われ、「世界最大の西陣織で包まれた建物」としてギネス世界記録に認定されていた。
 屏風は縦1.4メートル、横4メートルで、会期中に付いた汚れや傷もそのまま加工されている。
 大学を運営する公立大学法人大阪の福島伸一理事長は「万博の興奮と感動がよみがえった。レガシー(遺産)として学生、教員、市民の皆さんに触れていただきたい」と話した。
 屏風はパビリオンのレプリカとともに、同キャンパス12階に常設展示。平日午前9時~午後5時、申し込み不要で見学できる。
(万博の「西陣織建築」、屏風に生まれ変わる…大阪公立大でお披露目「興奮と感動がよみがえった」(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2026年5月27日

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