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夢洲の熱狂が去ったあと、大阪城の北東に広がる森之宮の一角には、行き場を失った百五十台のEVバスが整然と並び、いつしか人々はそこを「EVバスの墓場」と呼ぶようになった。青白い車体は雨に濡れ、鳥の影を背負いながら沈黙していたが、五月十八日、その長い停滞を破って、ついに二台の小型バスがゆっくりと運び出されたのである。
巨大なブルーシートに覆われたその姿は、まるで敗残兵を秘密裏に搬送する深夜映画の一場面のようであった。行先表示には「整備回送」の文字。午後四時半、トレーラーは静かに城東区を離れ、北陸へ向かったという。
思えば、このEVバスは未来そのものだった。万博の来場者を運び、脱炭素社会の象徴として期待され、夢洲の道路を滑るように走っていた。しかしブレーキ不良や急停止など不具合が相次ぎ、安全への信頼は崩れ去った。万博後は路線バスや自動運転実験へ転用されるはずだった未来は、使われぬまま空き地に積み重なり、やがて“負のレガシー”として語られることになる。
それでも私は、この移送風景をどこか旅立ちのように感じた。未来はしばしば失敗し、理想は途中で座礁する。しかし、その残骸すらまた別の物語を生む。富山へ向かうトラックの後ろ姿を見送りながら、夢洲から始まった奇妙な未来譚は、まだ終わっていないのだと思った。
万博でトラブル相次いだ「EVバス」 保管場所から府外への移送はじまる 大阪メトロが国や府の補助金を活用して約75億円で購入…路線バスなどへの転用予定も不具合により断念
5/19(火) 17:16配信 MBSニュース大阪・関西万博でトラブルが相次いだEVバス。保管場所から移送開始です。
大阪メトロは万博閉幕後、城東区に保管している中国製EVバスについて、5月18日から府外への移送を開始しました。
その数は150台にのぼり、6月末までにすべて運び出すとしていますが、移送先は明らかにしていません。
EVバスは大阪メトロが、国や大阪府の補助金を活用して約75億円で購入。万博後は、路線バスなどへ転用する予定でしたが、ブレーキが利かないなどの不具合が相次ぎ、安全性が確保できないとして活用を断念していました。
(万博でトラブル相次いだ「EVバス」 保管場所から府外への移送はじまる 大阪メトロが国や府の補助金を活用して約75億円で購入…路線バスなどへの転用予定も不具合により断念(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)
【独自】移動先は富山県の巨大リサイクル工場…大阪市内にある「万博EVバスの墓場」がいよいよ解体へ
5/21(木) 8:00配信 FRIDAY5月18日、ついに、第1弾として2台のウィズダム小型が「墓場」から運び出された。現場を取材したカメラマンによると、午後2時ごろからEVMJのポロシャツを着たスタッフ数名が大型バスに電源ケーブルをつないで起動するかどうかのチェックを開始。バスの「行先表示」は「整備回送」となっていた。30台近くの起動確認をしていたが、運び出しの準備はウィズダム小型で行われ、バスのほぼ全体をブルーシートで覆うなどして作業が進められていた。
森之宮の墓場から第1号車が出発したのは午後4時半ごろ。筆者がつかんだ情報によると、「行先は北陸地方」だという。なぜに北陸なのか。2台のトラックを追跡した。
筆者の元に寄せられた情報では、「行き先は富山県高岡市にあるリサイクル工場で間違いない」とのことだった。どうやら向かう先は高岡市にあるリサイクル会社のようである。
場所は富山県内の伏木富山港に近く、14万7000m²の敷地に1万5000m²の完全屋内型工場が設置されている。ここでは使用済みの電車やバスが解体されているほか、中古バスの販売も手掛けている。なお、伏木富山港といえばロシアへの中古車輸出でおなじみの場所だ。業界関係者の間では「まさかロシアへ輸出するのか」と訝しむ声もあったが、それは不可能である。
ロシアへの中古車輸出はウクライナ侵攻に関わる経済制裁によって’23年8月以降厳格化されており、輸出が認められる中古車は「電気自動車・ハイブリッド車はNG」「1900以下の純ガソリン車」「600万円以下の大衆車」に限られている。バスやトラックなどの商用車はより厳しい規制がかけられており、電気バス本体はもちろんバッテリーやインバータ単体での輸出も認められていない。
では、EVバスは一体どうなるのか。バス業界関係者が明かす。
「ここに運び込まれる万博バスはすぐに売却や解体をされるわけではありません。やがてはそうなるのでしょうけど、今はまだEVMJが民事再生手続き中ですから。手続きが完了するまではここに放置されるでしょう。
(【独自】移動先は富山県の巨大リサイクル工場…大阪市内にある「万博EVバスの墓場」がいよいよ解体へ(FRIDAY) – Yahoo!ニュース)
注目の万博EVベンチャーはなぜ破綻した?「EVバスの墓場」が生まれた理由
5/21(木) 6:00配信 ダイヤモンド・オンラインEVMJは2019年4月、その北九州市で設立された。大手エンジニアリングメーカー出身の創業者らの知見を生かし、独自のリチウムイオン電池の制御技術を応用したモーター制御システムをコア技術に据えた。これをもとに、低電力消費率、長寿命を兼ね備えた量産型の商用EV車両の開発・製造を目指した。
設立当初からEVMJが持つ技術とポテンシャルは高く評価された。脱炭素社会の実現に向けた新事業や技術が時代の流れに合致した点も大きく、うまく潮流に乗れば国をあげてのサポートが見込める分野でもあった。
2023年6月、EVMJの名前は全国的に知られることになった。2025年4月から開催される大阪・関西万博の輸送バスとして、大阪メトロ(大阪市高速電気軌道)が商用EVの採用をEVMJに決定したからだ。販売車両は最終的に191台に及び、これまで数台単位だった納車とはケタ違いのボリュームとなった。
ところが、大阪・関西万博が最終盤に迫った2025年9月、納車したEVバスが走行中に車両が急停止したり、ドアの開閉不良など、複数の不具合が明らかになった。
この問題を受け、国交省はこれまでに自治体やバス会社などに納入した合計317台(45企業・団体)の「全数点検」を要請し、10月には同省がEVMJに立ち入り検査を実施する事態に発展。全数点検で、3分の1以上にあたる113台の不具合が確認された。
人命を預かる製品の特性上、安全性への信頼はなによりも優先されなければならない。EVMJは安全性強化に向けた再発防止策を策定し、85台のリコールを届け出た。そして、2026年3月に代表取締役が交代し、経営体制を刷新した。
だが、大阪・関西万博で使用されたEVバスのトラブルが相次いだことで、大阪メトロは今後の使用中止を発表した。万博後、使用されないまま大阪メトロの敷地内に大量に並んだEVバスをマスコミ各社は「EVバスの墓場」として大きく報じた。さらに、4月1日に大阪メトロから契約の解除を突き付けられた。
業歴が浅い企業だけに、安全性の信用失墜は業績に直結した。さらに、損害賠償請求も避けられない事態となったことから、民事再生法で再建を目指すことを決断した。
(注目の万博EVベンチャーはなぜ破綻した?「EVバスの墓場」が生まれた理由(ダイヤモンド・オンライン) – Yahoo!ニュース)
万博でトラブル相次いだ「EVバス」 保管場所から府外への移送はじまる 大阪メトロが国や府の補助金を活用して約75億円で購入…路線バスなどへの転用予定も不具合により断念
5/19(火) 17:16配信 MBSニュース大阪・関西万博でトラブルが相次いだEVバス。保管場所から移送開始です。
大阪メトロは万博閉幕後、城東区に保管している中国製EVバスについて、5月18日から府外への移送を開始しました。
その数は150台にのぼり、6月末までにすべて運び出すとしていますが、移送先は明らかにしていません。
(万博でトラブル相次いだ「EVバス」 保管場所から府外への移送はじまる 大阪メトロが国や府の補助金を活用して約75億円で購入…路線バスなどへの転用予定も不具合により断念(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)
万博“負のレガシー”? 「墓場」からEVバスの移送が18日から始まる
5/19(火) 19:36配信 ABCニュース大阪・関西万博の会場などでトラブルが相次ぎ、路線バスへの転用を断念したEVバス(電気を動力源とするバス)の移送が18日に始まりました。
移送の準備が進んでいるのは、北九州市のEVモーターズ・ジャパンが販売したEVバスです。大阪メトロがEVモーターズ・ジャパン社から190台を購入し、去年の大阪・関西万博でも来場者の足として活用されたこのEVバス。
EVモーターズ・ジャパン社側にバスの購入代金の返還や引き取りを求めている大阪メトロ。
移送の目的は非公開としていて、来月末までには撤去を完了させる方針です。
(万博“負のレガシー”? 「墓場」からEVバスの移送が18日から始まる(ABCニュース) – Yahoo!ニュース)