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真美ケ丘中学校の図書室に、万博の未来が一着、静かに飾られた。タカラベルモントが大阪・関西万博で使用したユニホームである。白と銀を基調にしたその衣装は、ただの制服ではない。夢洲で輝いていた半年間の空気を、そのまま布に封じ込めたような不思議な存在感を放っている。
デザインを手掛けたのはコシノジュンコ。未来の理美容や美のあり方を問いかけた大阪ヘルスケアパビリオンで、スタッフたちはこの衣装をまとい、人々を未来へ案内していた。光を受けるたびに金属繊維がかすかに煌めき、どこか宇宙服にも似た気配を漂わせる。
興味深いのは、この物語が1970年万博へもつながっていることである。かつてタカラベルモントは「タカラ・ビューティリオン」を出展し、その時もまたコシノジュンコのユニホームが未来を象徴していた。半世紀を越えて受け継がれる「未来への憧れ」が、いま奈良の学校へ届いたのである。
図書室に飾られたその一着を眺めていると、万博とは単なるイベントではなく、人から人へ静かに手渡されていく夢なのだと思えてくる。
万博で使ったユニホームを寄贈 真美ケ丘中に タカラベルモント
5/16(土) 10:45配信 朝日新聞
理美容機器メーカー、タカラベルモント(本社・大阪市)が、昨年の大阪・関西万博で自社の展示スタッフたちが着用したユニホームを、奈良県広陵町の同町立真美ケ丘中学校に寄贈した。コシノジュンコさんのデザインで70着あまりが作られたうちの1着だ。同校内で展示して「万博レガシー」を引き継ぐという。
同社は大阪ヘルスケアパビリオンに展示ブースを設けていた。閉幕後、傷みの少ないユニホーム50着を学校に贈ろうと、全国から希望校を募った。県内では複数校に寄贈が決まり、真美ケ丘中学校が県内で最初に贈られた。
同校図書室で8日に贈呈式があった。同社ブランド推進室の担当者が、生徒会役員7人に経緯を説明。1970年の大阪万博で、同社は黒川紀章氏が設計したパビリオン「タカラ・ビューティリオン」を造って未来の理美容サロンなどを展示し、当時もコシノさんがデザインしたユニホームを使ったことなどを、記録映像などを交えて紹介した。
この日、贈られたユニホームは男女兼用。白と銀が基調で、カラフルな展示物に対して色みを抑え、存在感を出したという。素材はポリエステルやポリウレタン、金属繊維が使われている。
(万博で使ったユニホームを寄贈 真美ケ丘中に タカラベルモント(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)