寝る前にちょっと万博に行く

寝る前にちょっと万博に行く

万博はすでに終わったはずなのに、どういうわけか、あの夢洲へ続く抜け道が手元に残されている。「360° View」と名付けられたその入口は、あまりにもあっけなく開き、あまりにも自然に日常へ入り込んでくる。

当初は気合いを入れてVRゴーグルを用意した。未来とはこういうものだろうと期待したのだが、どうにも機械の機嫌がよろしくない。リモコンは言うことを聞かず、視界は定まらず、せっかくの未来は少しばかり不機嫌であった。結局、その野望は静かに棚上げされ、寝る前にiPadを開くという、妙に現実的な方法へと落ち着いた。

しかし、ここからが妙に楽しい。自分の中でひとつだけ規則を設けた。決してワープしないこと。順番に、歩くように巡ること。今日はペルーと三菱へ行こう、と小さな旅の予定を立てるだけで、少しだけ胸が弾む。かつて訪れ損ねたオランダや、時間切れで通り過ぎた場所を、いまさらながら丁寧に辿ると、不思議なことに記憶の隙間が埋まっていく。

ルクセンブルクの静けさや、イタリアの光のきらめき、NTTの未来めいた展示が、画面の奥からそっと立ち上がる。それは現地の喧騒とは違い、むしろ静かで、じっくりと味わうことができる万博である。

こうして夜ごと、誰にも知られず万博へ通う。遠いはずの場所が、いつのまにか枕元に引き寄せられ、日常の隙間にひそやかに居座る。その奇妙な幸福に気づいたとき、万博とは終わるものではなく、こうして静かに続いていくものなのだと思い至るのである。

仮想空間に万博会場再現し祭典の記憶をレガシーに…360度カメラで記録した映像を無料公開、画面内を操作で移動できる
2026/04/14 12:00 読売新聞

日本国際博覧会協会(万博協会)は13日、大阪・関西万博の開幕から1年に合わせ、政府が万博会期中に360度カメラで記録した映像をインターネット上で無料公開した。会場内938か所のほか、パビリオン全84館を含む107の建物の映像を使って、仮想空間に万博会場を再現した。祭典の記憶を世界に伝えるレガシー(遺産)として活用する。
 映像は、万博協会の公式サイト上にある特設ページ「いつでもどこでも大阪・関西万博 “360- View”」で公開した。利用者は画面内を操作しながら移動でき、シンボルの大屋根リング上では会場の眺望が楽しめる。地図上で気になったパビリオンを指定すると、内部の映像が流れ、周囲も見渡せる。手持ちのVR(仮想現実)端末を着けると立体映像で万博を追体験できる。
(仮想空間に万博会場再現、360度カメラで記録した映像を無料公開…パビリオンの内部や周囲も見渡せる : 読売新聞)

⚫︎計938スポット・全パビリオンを含む107カ所の網羅的な記録

最新鋭の撮影機材を使用し、万博会場のほぼすべてを余すことなく空間アーカイブ化しました。
・会場内(外観):938スポットを、超高精細な解像度12Kの実写画像で撮影。
・各パビリオン(内観):全パビリオンを含む107カ所を、解像度8Kの実写動画で撮影。
・開催当時の再現:単に無人の状態を撮るのではなく、各パビリオンの協力のもと、照明や展示の稼働、運営状況など、通常営業時の姿を忠実に再現した状態で撮影を実施。
(360Channel、2025年大阪・関西万博のデジタルアーカイブ制作に協力。VR撮影・編集技術で万博のレガシーをつなぐ。 | 株式会社360Channelのプレスリリース)

【360Channel】2025年大阪・関西万博のデジタルアーカイブ制作に協力。VR撮影・編集技術で万博のレガシーをつなぐ。
2026.04.14

株式会社コロプラ(代表取締役社長:宮本貴志、本社:東京都港区、以下「コロプラ」)のグループ会社である株式会社360Channel(本社:東京都港区、代表取締役社長:小松恵司)は、内閣官房国際博覧会推進本部事務局が推進する、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の様子を「体験」として後世に残すための「デジタルアーカイブ」制作に協力いたしました。

現在、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会の公式ウェブサイト内にて公開中の特設サイト「いつでもどこでも 大阪・関西万博 “360° View”」では、360Channelが培ってきた高画質VR技術を駆使し、会期終了後には解体されてしまう万博会場の熱気や建築美を、時空を超えて体験できる「リアリスティック・デジタル・アーカイブ」として提供しています。

「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに開催された大阪・関西万博。 半年間の会期終了後、会場やパビリオンのほとんどが解体されるため、その圧倒的なスケール感や来場者の動線、空間そのものを現地で体験することは二度とできません。
そこで、国境を越えて人々が触れ合い、共感が生まれた万博の成果を公式記録として残すべく、内閣官房国際博覧会推進本部事務局のもと、VR技術を活用した「リアルで撮影した空間アーカイブ」を制作するプロジェクトが始動しました。
360Channelは、これまでに数多くの大型イベントや観光資源のXR化を手がけてきた実績を活かし、来場できなかった方には万博の疑似体験を、来場された方には記憶を振り返る場を提供することを目指しました。
(【360Channel】2025年大阪・関西万博のデジタルアーカイブ制作に協力。VR撮影・編集技術で万博のレガシーをつなぐ。 | ニュース | 株式会社コロプラ)

投稿日:2026年5月5日

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