関西空港に中国館の外壁展示

関西空港に中国館の外壁展示

関西空港の到着フロアに降り立つと、旅の終わりと始まりが交差するその場所に、ひときわ静かな余韻をたたえた一枚の壁が現れる。かつて夢洲で人々を迎えた中国パビリオンの外壁が、竹簡のような姿のまま移され、「遠くの友が来るのはうれしい」と、古い言葉で今を照らしている。

隷書体のゆるやかな波打ちをなぞるうち、万博の喧騒や各国の気配が、かすかに蘇る。119の言葉の中から選ばれた一節は、ただの引用ではなく、この場所で交わされる無数の往来に寄り添うために置かれたように見える。

空港は数字で語られる場所でもある。過去最高を記録した人の流れと、どこかぎこちない世界の空気。そのあいだに、この一句はぽつりと浮かび、遠くから来るという行為そのものの尊さを思い出させる。

万博は終わったはずなのに、ここではまだ続いている。立ち止まり、その壁を見上げるだけで、遠い誰かとの距離がわずかに縮まる気がする。そんな不思議な場所へ、ふらりと足を運びたくなる。

『友あり 遠方より来たる』 中国館の外壁、関西空港・国際線到着フロアへ《Expo Legacy》
4/30(木) 3:00配信 ラジトピ ラジオ関西トピックス

 大阪・関西万博の中国パビリオン外壁の一部が、パネルとして関西国際空港・第1ターミナル(大阪府泉佐野市など)の国際線到着フロアに移設され、4月28日に公開セレモニーが開かれた。
 関空、大阪(伊丹)、神戸の3空港を運営する関西エアポートは、大阪・関西万博のフランス、カナダ、フィリピン、中国、パナソニック館、住友館、大阪ヘルスケアパビリオンなど国内外の11パビリオンから展示物や作品計13点の提供を受けた。
 大阪・関西万博で発信された海外各国の文化や価値観、サステナビリティへのメッセージを、レガシー(遺産)として継承する「EXPO Legacy Project」の一環。
 竹簡を広げたようなデザインの中国館の外壁には、119の漢詩や故事成語、名句が隷書体(れいしょたい)で刻まれていた。
 扁平な字形と波のようにうねる「波磔(はたく)」と呼ばれる横画(おうかく・右上がり)が特徴。
 その中から関西空港へ移設、公開されたのは、論語の一節『友朋自遠方来 不亦楽(友あり遠方より来たる また楽しからずや)』という部分。
 2008年に開催された北京五輪の開会式で歓迎の言葉として引用されている。

 中国国際貿易促進委員会駐日本代表処・史銘(し・めい)主席代表は、このことに触れ、「中国館は多くの方々にお越しいただいた。とりわけ、関西のみなさんに支えていただいたことに感謝したい。万博の幕を下ろすことなく、この展示は中国文化をみなさんに触れていただく機会だ」と歓迎の言葉を述べた。
(『友あり 遠方より来たる』 中国館の外壁、関西空港・国際線到着フロアへ《Expo Legacy》(ラジトピ ラジオ関西トピックス) – Yahoo!ニュース)

日中緊張続くなか…万博・中国パビリオンの展示を関空で公開 論語の一節「遠くの友が来るのはうれしい」 渡航自粛呼びかけや減便で訪日客減少も中国側は“緊密さ”言及
4/28(火) 17:12配信 MBSニュース

 「遠くの友が来るのはうれしい」 こう記された中国パビリオンの展示物が関空で公開されました。
 28日、関西国際空港で公開された大阪・関西万博の中国パビリオンの展示物。
 「有朋自遠方来不亦楽乎(ともありえんぽうよりきたる またたのしからずやまたたのしからずや)」。孔子の論語の一節で、遠くから友人が訪ねてくる喜びを表しています。
 関西エアポートによりますと、2025年度の関空の国際線利用者数は2708万人で、前年度を約200万人上回り、過去最高を記録しました。
 一方、去年の「台湾有事」をめぐる高市総理の国会答弁を受け、日中関係の緊張が続いていて、中国政府は治安悪化などを理由に渡航自粛を呼びかけているほか、大幅な減便措置も行っていて、中国人観光客は減少しています。
 そんな中での孔子の言葉。中国側が何を語るのか注目されましたが…
(中国国際貿易促進委員会駐日本代表 処史銘所長)
「この20年間で日中両国はますます発展して、ますます緊密に連携して、実は貿易額も倍増になりました。これから我々中国、日本、また全世界の方々、各国一緒に頑張って、いのち輝く未来へ頑張りましょう」
(日中緊張続くなか…万博・中国パビリオンの展示を関空で公開 論語の一節「遠くの友が来るのはうれしい」 渡航自粛呼びかけや減便で訪日客減少も中国側は“緊密さ”言及(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2026年5月3日

“関西空港に中国館の外壁展示”の関連キーワード