オーストリアパビリオン、松本へ

オーストリアパビリオン、松本へ

万博の建築は、時に遠い土地へと新しい物語を運んでいく。大阪・関西万博のオーストリアパビリオンに設けられていた巨大オブジェが、長野県松本市に移される計画が進んでいる。五線譜を思わせるらせん状の木造構造は、幅約21メートル、高さ約16メートルという大きさで、音楽をかたちにしたような存在感を持つ。

設置予定地は市音楽文化ホール周辺。ザルツブルクとの交流を続けてきた松本にとって、このオブジェは単なる記念物ではなく、音楽の縁を視覚化する象徴となる。万博で未来を語っていた建築が、今度は楽都の空の下で、新しい時間を奏で始めることになる。

費用や維持の課題もあるが、それでもこの構造体は、万博の記憶を遠く山あいの街へ運び、交流の輪を広げる起点となる。夢洲で生まれた旋律は、まだ静かに続いている。

オーストリアから寄贈の万博オブジェ 長野県松本市の音文に設置へ
4/9(木) 10:01配信 市民タイムスWEB

 松本市は8日の市議会総務委員協議会に、オーストリア政府から寄贈の申し出を受けている大阪・関西万博の同国パビリオンに設けられた巨大オブジェについて、市音楽文化ホール周辺の市有地に設置する方針を示した。設置費用は約9000万円が見込まれ、協議会は賛成多数で了承した。市は来年夏のセイジ・オザワ松本フェスティバルの開催前までの設置を計画している。
 オブジェは幅約21メートル、奥行き約10メートル、高さ約16メートルの木造で、五線譜をモチーフにしたらせん状の形をしている。市は、数年来続く同国ザルツブルク市と松本市の交流の象徴として受け入れの意義があるとし、音楽プログラムの実施や観光・産業振興交流の活性化を図るとした。音文ホールは楽都を代表する施設で、ザルツブルクの合唱団や人形劇の公演実績がある。
 現在は大阪市内に解体保管されているが、市によると関税の非課税期限が迫っており、同国政府に受け入れの可否を早急に回答する必要がある。松本までの輸送費は同国が負担し、設置経費については松本市が一定負担をするとともに、民間団体からの寄付や同国などの支援を柱に調整を進める。
 市議からは、設置費が高額だという指摘や、オブジェの耐用年数が分からず維持管理の見通しも不透明だとして、継続協議を求める声が複数上がった。
(オーストリアから寄贈の万博オブジェ 長野県松本市の音文に設置へ(市民タイムスWEB) – Yahoo!ニュース)

関西万博を彩った「五線譜」が松本市に オーストリアパビリオンのオブジェ受け入れへ
2026年4月8日 20時00分 (4月8日 21時24分更新)

 松本市は8日、オーストリア政府から寄贈の申し出があった、大阪・関西万博の同国パビリオン入り口に設置していたらせん状のオブジェを受け入れると市議会総務委員協議会に示し、了承された。市制施行120年を迎える来年、市音楽文化ホール周辺の市有地に設置する計画。
 市は、音楽活動が盛んな「楽都」と、アルプスを抱える「岳都」の共通点がある同国ザルツブルク市との交流を模索してきた経緯があり、昨年7月には臥雲義尚市長が現地を訪問した。同10月、オーストリア政府からオブジェを寄贈したいとの申し出があり、市は受け入れを検討していた。
(関西万博を彩った「五線譜」が松本市に オーストリアパビリオンのオブジェ受け入れへ:中日新聞Web)

投稿日:2026年4月9日

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