
万博は閉幕しても、夢洲に静かに眠るだけの存在ではない。巨大な会場で交わされた視線や驚きや高揚は、記録という形に姿を変え、日本列島を巡る旅に出る。未来につなぐ万博展は、その旅の中継点であり、記憶の再生装置でもある。
VRのゴーグルを装着すれば、かつて歩いた、あるいは歩けなかった大屋根リングの下に立ち、遠い国のパビリオンの内部へと足を踏み入れることができる。九百を超える視点で切り取られた会場は、もはや一地点の催しではなく、誰の胸にも入り込む小さな宇宙となる。
関西に集中していた熱は、丸の内の高層ビルの谷間から地方都市へと滲み出し、札幌や福岡の冬空の下でも息づくだろう。掌サイズの大屋根リングの模型は、巨大建築の記憶を凝縮した護符のように置かれ、ミャクミャクは再び人々を未来へ誘う。
万博は終わったのではない。形を変え、距離を越え、もう一度、行きたくなる場所として立ち上がるのである。
万博の感動をVRで追体験、「ミャクミャクにも会える」全国巡回展が2月スタート
1/25(日) 11:00配信 読売新聞オンライン政府と日本国際博覧会協会(万博協会)は、大阪・関西万博の全国巡回展示会を来月から始める。会期中に記録した会場やパビリオンの動画をVR(仮想現実)で体験できる。万博の国内来場者は約7割が地元・関西に集中しており、国家イベントとして開いた万博の記憶を全国に届ける。
政府や万博協会の関係者によると、展示会は「未来につなぐ万博展」として、まず2月19~22日に東京都千代田区の丸ビルで開催する。その後、3月15日まで毎週末、福岡県、札幌市、仙台市を巡る。万博開幕1年の4月には大阪府内で記念イベントを開く。4月以降も全国各地で展示会などを行う。
3月までの4か所の展示会は、政府が会期中に記録したパビリオン全84館など100を超える建物の内部映像と、会場内900か所以上を360度カメラで撮影した画像を活用したVR体験が目玉となる。来場者は専用端末を着けて、立体映像を楽しむことができる。
万博のシンボルとなった「大屋根リング」(全長約2キロ)の200分の1サイズの模型も展示する。公式キャラクター・ミャクミャクと会える機会も設ける。入場は無料とする予定だ。
(万博の感動をVRで追体験、「ミャクミャクにも会える」全国巡回展が2月スタート(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)