• 万博閉幕から

大屋根リングの解体工事が始まる

大屋根リングの解体工事が始まる

万博の空をぐるりと囲んでいた大屋根リングが、ついに静かにその幕を閉じようとしている。
木の香りをまとった巨大な輪は、かつて無数の来場者を受け入れ、東西南北すべての風景を高みから眺める特等席であり続けた。今、その斜面に植えられていた草木の板が外され、柱が一本ずつ空へ向けて離れていく。まるで長い旅を終えた巨獣の鎧が、ゆっくりと脱ぎ落とされていくようだ。

吉村知事が「さみしい」と漏らすのも無理はない。歩くたび胸が高鳴り、こんな奇跡のような木造建築が現実に存在していたのか、と誰もが思わず立ち止まった。だが物語は終わらない。
2000メートルのうち200メートルがレガシーとして残され、周囲は緑地公園として新しい日常の舞台へと姿を変える。さらに取り外された木材の一部は、能登半島地震の被災地で、暮らしを支える屋根や壁として再び息を吹き返すという。

シンガポールパビリオン前では、すでに解体の息づかいが漂いはじめている。消えてゆくものと生まれ変わるものが同時に息づく場所――それが今の夢洲だ。かつての大屋根の下を歩いた記憶が、未来へそっと続いていく気配がする。その行方を確かめに、足を運びたくなる。

万博の“シンボル”『大屋根リング』解体工事が本格化 「さみしい」と吉村知事 北東の200メートルは保存へ
12/5(金) 18:22配信 関西テレビ
ことし10月に閉幕した大阪・関西万博のシンボル、「大屋根リング」の解体工事が本格化しています。
万博の“シンボル”として親しまれ、多くの人がここからの眺めを楽しみました。
博覧会協会によると、今月に入り、草木が植えられていた斜面の板の撤去のほか、柱や梁を外す作業を始めたということです。
2027年8月末までに撤去作業は終わる予定です。
【大阪府・吉村知事】「さみしいですね。万博期間中あそこで歩いて、万博会場の景色を見て、わくわくした思いの中で、こんなすごい木造建築物が作れるんだということを体感しましたから」。
(万博の“シンボル”『大屋根リング』解体工事が本格化 「さみしい」と吉村知事 北東の200メートルは保存へ(関西テレビ) – Yahoo!ニュース)

『大屋根リング』の解体始まる 吉村知事「やっぱり寂しいですね」“1周で残して”要望あったものの「全部を維持するのは実際問題難しい」
12/5(金) 17:21配信 関西テレビ

大阪府の吉村知事は5日の取材対応で、大阪・関西万博の「大屋根リング」の解体が始まったことについて聞かれ、「やっぱり寂しい」と述べました。
「大屋根リング」はその一部の200メートルを残して、解体されることが決まっていて、残った部分は周辺を緑地公園として整備される予定です。
これまで「大屋根リングを1周のまま残してほしい」という要望が、関西の大学や来場者から寄せられていましたが、吉村知事は保存費用などから難しいと述べてしました。
【吉村知事】「やっぱり寂しいですね。『大屋根リング』を万博期間中は、そこを歩いて、そして万博会場の景色を見て、ワクワクした思いの中で、こんなすごい建造物木造の建築物がつくれるんだということを体感いたしましたから、少し寂しい思いです。
ただその全部を維持するっていうのは、実際問題、難しいところもありますから。
もともと全部なくなる予定でしたけれども、一部は絶対残すべきだということをある意味僕も『石にしがみついてでもやる』って言い切ってですね、今回やってきました。
200メートル部分は残すということになりました。緑地公園になるとなりました。
1周全部というのは難しいですが、一部、今の原形・造形美のまま残るということになりますので。
(『大屋根リング』の解体始まる 吉村知事「やっぱり寂しいですね」“1周で残して”要望あったものの「全部を維持するのは実際問題難しい」(関西テレビ) – Yahoo!ニュース)

万博・大屋根リングの解体工事が始まる 能登半島地震の復興住宅に転用も 北東約200メートルはレガシーとして残す方針
12/5(金) 18:44配信 ABCニュース

 10月に閉幕した大阪・関西万博。「多様でありながら、ひとつ」という思いを込めて作られた万博の象徴「大屋根リング」の解体が始まりました。
 全長2キロメートルの大屋根リングは、床や斜面の部分を取り外したあと、今月10日にも柱を取り外すなど本格的な解体が始まる予定です。
 木材の一部は、能登半島地震の被災者が暮らす復興支援住宅に使われる予定です。
 大阪府・市は、リングの北東約200メートルを万博のレガシーとして残す方針を示していて、保存する箇所の傷み具合の調査などを進めています。
(万博・大屋根リングの解体工事が始まる 能登半島地震の復興住宅に転用も 北東約200メートルはレガシーとして残す方針(ABCニュース) – Yahoo!ニュース)

【ヘリ中継】万博の象徴『大屋根リング』解体撤去進む 北東部分200mのみ保存 木材一部は被災地へ
12/8(月) 18:46配信 読売テレビ

 12月から解体工事が始まり、2年後の2027年8月までに一部の保存部分を除き、撤去される予定です。
 そして、画面左に赤い球体が見えてきましたか。ここがシンガポールパビリオンですが、この前の辺りから大屋根リングの解体工事が始まっています。
 屋根の部分から徐々に撤去されていって、ここから順次解体されていくということなんですが、まさに今クレーンで中の木材を取り除いている作業が行われているところです。
 そして、この大屋根リングといえば、1周約2キロ、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定されましたが、今後は北東部分の200メートルのみを保存するということです。
 その北東部分のエスカレーターのあたりも、人が混んでいたと思うんですが、このあたりが残される200メートルということになります。そして人が登れる形で活用する予定だということです。
 この解体された木材の一部は能登半島地震の被災地に送られて災害公営住宅などに再利用されるということです。
(【ヘリ中継】万博の象徴『大屋根リング』解体撤去進む 北東部分200mのみ保存 木材一部は被災地へ(読売テレビ) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年12月8日

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