• 万博閉幕から

大屋根リング一部を会場に残す方向

大屋根リング一部を会場に残す方向

万博会場にそびえる大屋根リング――その姿はまるで天空に描かれた一筆書きの夢。全長およそ2キロにわたるこの木造の巨環は、かつて人類の叡智と意地の結晶として、未来都市・夢洲をぐるりと囲んでいた。

ところがこのたび、そのリングの一部が時を超えて残されるかもしれぬという。北東の200メートルをモニュメントとして永久に刻む案が、協会の机上で静かに息をし始めたのだ。一方、府知事はさらなる欲をのぞかせ、南側600メートルをもそのままに、まるで木霊の回廊のように残そうと提案したという。

もはやそれはただの建築ではない。人類の記憶を、夢を、無謀を、そっと包み込む時間の輪だ。6月の理事会でその行く末が定められる。風に吹かれて軋む木の声は、今も耳元で何かを囁いている気がする。

大屋根リング、閉幕後も200m残す方向で調整…新たな費用負担に難色も
4/29(火) 9:55配信 読売新聞オンライン

 大阪・関西万博のシンボルである世界最大の木造建築・大屋根リングについて、日本国際博覧会協会(万博協会)が1周2キロのうち約200メートルを閉幕後も残す方向で調整していることがわかった。現地に保存する場合、新たに改修費や維持管理費が生じると見込まれ、5月2日にも、大阪府や大阪市、経済界のトップらによる会合を開いて方向性を議論する。
 府市は今年1月、会場(約155ヘクタール)の中核にある「2期区域」(約50ヘクタール)の活用策として民間事業者の2案を優秀提案に選んだ。2案には、リングの北東約200メートル分をモニュメントとして残す案と、ベンチなどの部材として再利用する案が盛り込まれていた。
(大屋根リング、閉幕後も200m残す方向で調整…新たな費用負担に難色も(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)

344億円かかった「大屋根リング」はたった3年で劣化してしまう… “万博の後始末”はどうなるのか
4/28(月) 5:50配信 デイリー新潮

 始まったばかりなのに後始末の話になるが、大阪・関西万博が閉会すると、ほとんどのパビリオンが解体・撤去される。もちろん、万博のシンボル「大屋根リング」も一部を残して取り壊す予定だ。幅30メートルで1周2キロ、344億円もかけただけに、解体後の建材を欲しがる企業(あるいは団体)が殺到しそうなものだが、意外にも人気がない。
持って20年
 それならいっそのこと解体せずにリング全体をモニュメントにして残してはいかがだろう。地元・大阪ではそんな声も出ているのだ。
「そう簡単にはいきません。万博終了後もそのままにしておけば、2〜3年で傷み始めると思います。万博協会は一部を残すようですが、持つのは20年ぐらい。『太陽の塔』のようにずっと市民に親しまれるものにしたいのなら、しっかりと防腐処理をしなければなりません」
(344億円かかった「大屋根リング」はたった3年で劣化してしまう… “万博の後始末”はどうなるのか(デイリー新潮) – Yahoo!ニュース)

万博リングは200m程度を閉幕後も保存する方針で検討 補修工事費や維持費は開発事業者が負担する見通し
04/28 12:36 配信 ABCニュース

 大阪・関西万博の「シンボル」である大屋根リングについて、閉幕後も1割程度を残す方針で検討されていることが分かりました。
 万博会場の大屋根リングは、1周約2キロメートルの世界最大の木造建築物です。
 関係者によりますと、大阪府・市や万博協会などによる協議で、閉幕後はリングの約1割にあたる北東部分・200メートル程度を「万博のレガシー」として残す方針で検討されているということです。
(万博リングは200m程度を閉幕後も保存する方針で検討 補修工事費や維持費は開発事業者が負担する見通し)

【万博】「大屋根リング」閉幕後も一部保存で調整、近く決定へ 1周2キロのうち少なくとも約200m「世界最大の木造建築物」でギネス認定
2025年4月28日 12:01 YTV NEWS NNN

 大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」について、万博協会などが、閉幕後も一部を残す方向で調整していることがわかりました。
 万博の「大屋根リング」は1周約2キロ、高さは最大20メートルで、「世界最大の木造建築物」としてギネス世界記録に認定されています。
 大阪市などは、万博が閉幕した後の会場跡地の開発をめぐって、リングを一部残す案や解体してベンチなどとして活用する案を検討していますが、関係者によりますと、先週、万博協会と大阪府・市の担当者らが出席する会議が行われ、リングの一部少なくとも約200mを残す方向で調整する方針を固めたということです。
(【万博】「大屋根リング」閉幕後も一部保存で調整、近く決定へ 1周2キロのうち少なくとも約200m「世界最大の木造建築物」でギネス認定(2025年4月28日掲載)|YTV NEWS NNN)

万博の「大屋根リング」 200メートル残す方向で万博協会が調整へ
2025年4月27日 7時00分 朝日新聞

 協会は、国や大阪府・大阪市、経済界による実務者会合を24日に開いた。1周約2キロのリングのうち、1割に当たる200メートルを残す案を軸に、万博会場の夢洲(ゆめしま)の土地を所有し、閉幕後の再開発を進める大阪市などと調整する方針で合意した。5月初めにも、大阪府の吉村洋文知事や大阪市の横山英幸市長、経団連の十倉雅和会長(住友化学相談役)、関経連の松本正義会長(住友電気工業会長)らによる本会合を開き、この方針を確認する。市などとの調整が進めば、協会は、リングを閉幕後に重機で取り壊すとしている建設業者との契約を一部変更する。
(万博の「大屋根リング」 200メートル残す方向で万博協会が調整へ [大阪府] [大阪・関西万博2025]:朝日新聞)

大屋根リング、万博後も保存案 維持費の負担割合課題に
4/30(水) 7:05配信 時事通信

 世界最大の木造建築としてギネス世界記録に認定され、連日多くの来場者でにぎわう中、関係者の間ではリングの閉幕後の扱いが焦点の一つとなっている。日本国際博覧会協会は、一部を「レガシー(遺産)」として保存する方向で国、地元の大阪府・市、経済界との調整に着手したが、維持費の確保が大きな課題として浮上している。
 リングは1周約2キロ、高さ12~20メートルで、外径約675メートル。府・市が4月11日にまとめた万博会場の跡地活用に関する基本計画(初版)には、全長の10分の1に当たる約200メートル分を残す案が盛り込まれた。これを受け、協会は保存案を軸に検討。関係者が合意すれば、6月の理事会で正式決定したい考えだ。
(大屋根リング、万博後も保存案 維持費の負担割合課題に(時事通信) – Yahoo!ニュース)

大屋根リング一部を会場に残す方向で調整へ 大阪・関西万博
04月28日 17時33分 NHK

万博会場は閉幕後にさら地にして土地を所有する大阪市へ返還することになっていて、博覧会協会は大屋根リングを解体する方針でしたが、大阪市などが跡地の開発計画の中で、リングの一部を会場に残す案などを検討していました。
博覧会協会の関係者によりますと、大屋根リングのうちおよそ200メートルを「万博のレガシー」として会場に残す方向で調整を始めるということです。
近く、博覧会協会の幹部を務める吉村知事や横山市長、それに経団連の十倉会長などが集まってこの方針を決定し、維持管理の費用負担のあり方などを議論する見通しだということです。
(大屋根リング一部を会場に残す方向で調整へ 大阪・関西万博|NHK 関西のニュース)

万博大屋根「リング」 協会が閉幕後、200㍍保存の方針
5/2(金) 18:29配信 毎日新聞

 大阪・関西万博の大屋根「リング」(1周約2キロ)の閉幕後の活用について、日本国際博覧会協会(万博協会)は2日、北東の約200メートルの部分を、モニュメントとして保存する案の実現を目指す方針を明らかにした。一方、万博協会副会長を務める吉村洋文・大阪府知事は、南側の約600メートルを現状に近い形で残す案を新たに提示した。具体的な保存方法については、6月下旬の万博協会理事会で決定する。
当初は閉幕後にすべてを解体する予定だったが、万博会場跡地の開発について、民間事業者がリングの一部を残す案を提示。府・市は25年4月、まちづくりの指針となる「マスタープラン」を策定し、リングを「万博レガシー(遺産)」と位置付けて、北東の約200メートルをモニュメントとして保存する案と、ベンチなどの部材に再利用する案を示した。これを基に、万博協会などと協議を進める方針が明記されていた。【鈴木拓也、高良駿輔】
(万博大屋根「リング」 協会が閉幕後、200㍍保存の方針(毎日新聞) – Yahoo!ニュース)

万博リング「600メートル保存」提案、大阪知事 6月までに結論
5/2(金) 20:19配信 朝日新聞

 大阪・関西万博のシンボルである木造建築「大屋根リング」の一部保存をめぐり、大阪府の吉村洋文知事は2日、新たに万博会場南側の水面に面した600メートルの部分を保存する案を提示した。万博を主催する日本国際博覧会協会は北東側の200メートルを保存する案で調整していたが、今後、大阪府・市などと両案の協議を進め、6月までに結論を出す方針だ。
(万博リング「600メートル保存」提案、大阪知事 6月までに結論(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)

【速報】万博「大屋根リング」閉幕後の活用めぐり検討会 吉村知事「レガシーとして」一部保存を要望
2025年5月2日 17:06 YTV NEWS NNN

 大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」について、万博が終わった後の活用方法を検討する会議が2日行われました。会議後、報道陣の取材に応じた大阪府の吉村知事は「レガシーとして(大屋根リングを)一部残してほしい」と要望しました。
 万博の「大屋根リング」は、1周およそ2キロ、高さは最大20メートルで「世界最大の木造建築物」としてギネス世界記録に認定されています。万博協会や大阪市などは、万博が閉幕した後の会場跡地の開発をめぐって、リングを一部残す案や解体してベンチなどとして活用する案を検討しています。
(【速報】万博「大屋根リング」閉幕後の活用めぐり検討会 吉村知事「レガシーとして」一部保存を要望(2025年5月2日掲載)|YTV NEWS NNN)

投稿日:2025年5月4日

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