• 万博閉幕から

万博、キャッシュレス決済は満足度は高かった

万博、キャッシュレス決済は満足度は高かった

万博会場を歩くたび、どこか時間の流れがひそやかに変わっているように感じられた。
その理由のひとつが「全面的キャッシュレス決済」だったのだと、いまになって思い返す。財布の重さから解き放たれ、ただ手ぶらで歩く自由は、未来社会の端をそっと摘まんで味わうような、妙に軽やかな体験だった。

博覧会協会が発表した検証結果によれば、来場者の九割がこの仕組みに満足したという。クレジットカード、二次元バーコード、電子マネー――73種類もの決済手段が用意された会場では、それぞれが自分に合った“未来の支払い方”を選び取れた。

会場外の店舗と比べ、会計にかかる時間は半分に、現金管理に費やす労力は一割にまで縮まった。数字は淡々としているのに、その裏側には、あの会場を支えた見えない工夫の圧倒的な積み重ねが透けて見える。

現金派だった人が、気がつけばスマートフォンでスッと支払っていたり、普段はカードを使わない人が淡々と電子マネーをタッチしていたり、そんな光景がどこか自然に、当たり前のように広がっていた。
キャッシュレスを避けてきた層でさえ、「日常生活でも使ってみたい」と思わせたというから、万博はひとつの転換点だったのだろう。

未来社会の実験場は、どうやら私たちのちいさな日常を、そっと未来へ押し進める力を秘めていた。あの軽やかな支払いのリズムを、もう一度味わいたくなる。

「利用者の満足度が9割超」 万博の全面的キャッシュレス決済 来場者約1万人へのアンケート
11/17(月) 17:52配信 ABCニュース

 日本国際博覧会協会は17日、大阪・関西万博で実施した「全面的キャッシュレス決済」について、「利用者の満足度が9割を超えた」とする検証結果を発表しました。
 大阪・関西万博では、万博で初となる会場内で現金を取り扱わない「全面的キャッシュレス決済」を実施しました。
 協会は17日、その効果の検証結果を発表。
 来場者約1万人へのアンケートの結果、「現金よりも効率的で便利だった」「今後、日常生活でもキャッシュレス決済を利用したい」と答えた人が9割を超えたと明らかにしました。
 また検証結果では、万博の店舗で会計1回あたりにかかった時間が現金決済も取り入れている会場外の店舗と比べ半分程度だったとし、現金の入金や引き出しなどの業務がない分、決済全体にかかる作業時間は10分の1程度まで削減できたとしています。
 検証結果を踏まえ、協会の担当者は「キャッシュレス化が来場者の快適さと円滑な店舗運営に寄与した」とし、「今後、キャッシュレスの快適さが広まれば、社会全体のキャッシュレス比率がどんどん上がるのでは」と期待感をあらわにしました。
(「利用者の満足度が9割超」 万博の全面的キャッシュレス決済 来場者約1万人へのアンケート(ABCニュース) – Yahoo!ニュース)

【万博】オランダ館の解体工事が本格的に始まる 今後は淡路島へ / キャッシュレス決済の取り組み「レガシーになったといえるのでは」博覧会協会が利用結果など発表
11/17(月) 17:25配信 MBSニュース

 一方、万博会場で初めて導入された「現金が一切使えない」というキャッシュレス決済の取り組みについて、17日、博覧会協会は利用結果などを発表しました。
 報告書によりますと、決済手段はクレジットカードが47.1%、二次元バーコード決済が36%、交通系ICカードなどの電子マネーが16.9%で、日頃からクレジットカードを使う機会が多い人はカードを、現金派の人は単価が低いものの決済で使われることが多いコード決済などを利用したと考えられるということです。
 また、来場者向けのアンケートでは今後、日常生活でもキャッシュレス決済を利用したいと答えた人の割合が9割に達したということです。
(【万博】オランダ館の解体工事が本格的に始まる 今後は淡路島へ / キャッシュレス決済の取り組み「レガシーになったといえるのでは」博覧会協会が利用結果など発表(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)

「現金NG」だった大阪万博、利便性はどうだった?–完全キャッシュレス運用の総括レポート公開
11/17(月) 12:20配信 CNET Japan

 大阪・関西万博を運営する2025年日本国際博覧会協会は11月17日、会場全体で現金を扱わない「全面的キャッシュレス運用」の効果検証報告書(PDF)を公表した。万博史上初となる取り組みで、決済利用者の満足度は9割超。店舗の現金管理にかかる作業時間は通常の約10分の1へと大幅に短縮されるなど、来場者・店舗双方で大きな効果を確認したという。
 同万博では、会場を「未来社会の実験場」と位置づけ、235店舗に73種類の決済手段を導入。国内最多クラスとなる選択肢を整え、会期中はシステム障害を起こさずに運営した。キャッシュレス関連企業や業界団体と協力し、会期前から全国的な周知を行ったことも、スムーズな運用につながったという。
 報告書によると、多様な決済手段と十分な啓発によって来場者の不満はほとんど見られなかった。さらに、利用された決済手段を会場外と比較するとコード決済、電子マネー比率が高くなっていたという。キャッシュレスに馴染みのない層でも利用しやすく、「今後の日常生活でも使いたい」との声も上がったとしている。現金志向が強いとされる日本でも、利便性の高い環境が整えば全面キャッシュレスが受け入れられることが示されたともまとめた。
(「現金NG」だった大阪万博、利便性はどうだった?–完全キャッシュレス運用の総括レポート公開(CNET Japan) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年11月22日

“万博、キャッシュレス決済は満足度は高かった”の関連キーワード