• 万博閉幕から

オランダ館の解体工事も始まる

オランダ館の解体工事も始まる

夢洲の風が少し冷たく感じられたその日、オランダ館の白い球体――「次世代への太陽」が静かに外されはじめた。淡い紫の光を帯びて夜に浮かんだ姿を思い出すたび、あのパビリオンには他の建物とは違う、どこか祝祭の余韻を包み込む柔らかな気配があったことを思い知らされる。

太陽をかたどった巨大な球体は、内側に四十二万ものLEDを抱え、外側は三百三十枚のFRPパネルで覆われていた。その一枚一枚が慎重に外される様子は、まるで宝物を解体していくような儀式めいていて、解体というより“解放”と呼びたくなるほどだ。循環型経済を掲げるオランダ館らしく、すべてが再び使われるための工夫に満ちている。

やがてこの球体は海を渡り、淡路島の地にもう一度姿を現すという。海外パビリオンで完全移設が決まったのはオランダ館だけという事実が、その希少さをさらに際立たせている。館内を巡る展示とともに人々を魅了したあの象徴が、遠く離れた島で再び光を放つ未来を想像すると、胸の奥がふっと温かくなる。

万博期間中、個人的には巡りきれなかった大物パビリオンのひとつだった。だからこそ、淡路島で再会できる日を密やかに楽しみにしている。あの球体が再び息づく場所へ、いつか旅したいという思いが、静かに膨らんでいく。

【万博】オランダ館の解体工事が本格的に始まる 今後は淡路島へ / キャッシュレス決済の取り組み「レガシーになったといえるのでは」博覧会協会が利用結果など発表
11/17(月) 17:25配信 MBSニュース

 大阪・関西万博のオランダ館は、17日から本格的な解体工事が始まりました。今後、建物は淡路島で再び組み立てられ移設される予定です。
 オランダ館は同じ資源を繰り返し使う「循環型経済」の考え方にちなんで、パビリオン自体も全ての資材をシステム上で管理するなど、再利用しやすい工夫が施されています。資材の取り外しに時間がかかることから、解体工事は来年7月まで続く予定です。
(【万博】オランダ館の解体工事が本格的に始まる 今後は淡路島へ / キャッシュレス決済の取り組み「レガシーになったといえるのでは」博覧会協会が利用結果など発表(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)

万博オランダ館のシンボル「球体」解体始まる オランダ館は淡路島にそのまま移設予定
11/17(月) 12:24配信 関西テレビ

大阪・関西万博のパビリオンなどの解体工事が進む夢洲でオランダパビリオンのシンボルだった「球体」の解体作業が始まりました。
太陽をイメージした大きな球体が建物のシンボルだったオランダパビリオン。外観とそっくりの球体型のデバイスを持って館内を巡る展示が人気で、多くの人が訪れました。
各国が自前で建設した「タイプA」のパビリオンについて博覧会協会は来年の4月13日までに更地にして引き渡すよう求めていて、オランダパビリオンでも本格的な解体が始まりました。
海外のパビリオンの中でそのままの状態での移設が決まっているのはオランダパビリオンだけだということです。
(万博オランダ館のシンボル「球体」解体始まる オランダ館は淡路島にそのまま移設予定(関西テレビ) – Yahoo!ニュース)

万博オランダ館「次世代への太陽」、淡路島へ引っ越し
11/17(月) 15:01配信 読売新聞オンライン

 パビリオンの解体作業が進む大阪・関西万博会場(大阪市此花区)で17日、夜間に淡い紫色に光ったオランダ館の白い巨大球体「次世代への太陽」(直径約11メートル)の取り外しが始まった。館は解体後、兵庫・淡路島に運ばれ、同じ姿で再建される予定だ。
 移築や建材などの再利用(リユース)を前提に組み立てられたオランダ館。球体は、繊維強化プラスチック(FRP)製のパネル約330枚を2層につなぎあわせ、内側の層に約42万球の発光ダイオード(LED)が配置されており、この日は午前10時過ぎからパネルが1枚ずつ外されていった。
 解体を担当する浅沼組(大阪市)の林勝也所長(60)は「貴重な万博のレガシーを淡路島に届けるため、丁寧な作業をこころがけたい」と話した。
(万博オランダ館「次世代への太陽」、淡路島へ引っ越し(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年11月22日

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