- 万博閉幕から
大阪メトロが弾き出した「増収222億円」という数字は、単なる経済報告ではなく、夢洲へ向かった無数の足音がつくり出したひとつの物語のように思える。
中央線は万博会場へ通じる唯一の鉄の道として、会期中、まるで心臓の鼓動のように2分半の間隔で脈打ち続けた。朝から晩まで12時間、車両は人々の期待と興奮を乗せ、夢の島へと送り続け、その流れは気づけば来場者の7割を超えていたという。
安全対策や特別運行の裏で積み上がった費用も決して小さくはなかったが、それでも営業利益は97億円分押し上げられた。数字にすると淡々としているが、その背景には、初めて中央線に乗った旅人の胸の高鳴りや、何度も通った人々の足取りの記憶が詰まっている。
2025年度の純利益予想が上方修正されたことも、万博が大阪の街へ残した静かな追い風のようだ。
あの列車に揺られて夢洲へ向かった日々を思えば、もう一度あの緑のラインに乗り込みたくなる。中央線の奥には、まだ少しだけ万博の余韻が潜んでいる気がしてならない。
万博で増収効果222億円に、大阪メトロ…来場者の7割超利用
11/13(木) 10:03配信 読売新聞オンライン大阪メトロは、大阪・関西万博に伴う増収効果が222億円に上ったと発表した。当初の想定より約1割上振れした。大阪メトロ中央線を利用して来場した人の割合が7割超に達し、日本国際博覧会協会（万博協会）が計画していた6割弱を上回ったことがプラスに働いた。
安全対策費など、万博関連の営業費用は125億円だった。本業のもうけを示す営業利益が、差し引き97億円押し上げられたことになる。
(万博で増収効果222億円に、大阪メトロ…来場者の7割超利用（読売新聞オンライン） – Yahoo!ニュース)
【速報】万博の来場者輸送の約８割担った大阪メトロ 万博関連の利益「９７億円」と発表 2025年度の業績予想も上方修正
11/11(火) 14:35配信 関西テレビ大阪メトロは、ことし４〜１０月まで開催された大阪・関西万博関連の営業利益が約９７億円になったと明らかにしました。
大阪メトロ中央線は、万博会場がある夢洲につながる唯一の鉄道ルートで、会期中は２分３０秒間隔で１日１２時間運行するなどして、来場者輸送の約８割を担いました。
これにより、万博期間中の１日あたりの乗車人員（平均）は前年同時期に比べ１５％増加して約２５２万７千人となり、運輸収入が増加したことで万博関連の利益は９７億円にのぼったということです。
一方、大阪メトロは２０２５年度の業績予想についても見直しを行い、最終的な利益である純利益について、当初予想の２９４億円から３１８億円へと上方修正しています。
(【速報】万博の来場者輸送の約８割担った大阪メトロ 万博関連の利益「９７億円」と発表 2025年度の業績予想も上方修正（関西テレビ） – Yahoo!ニュース)
大阪メトロ、売上高・最終利益が過去最高 万博で利用客数が大幅増
11/12(水) 8:15配信 毎日新聞大阪メトロが11日発表した2025年9月中間連結決算は、売上高に相当する営業収益が前年同期比25・3％増の1277億円、最終（当期）利益が同41・3％増の229億円となり、民営化した18年度以降でいずれも過去最高となった。4月13日から半年間開催された大阪・関西万博の会場の夢洲（ゆめしま）駅に乗り入れた唯一の鉄道路線を持ち、利用客数が大きく伸びたため。
上半期の鉄道の利用客数は前年同期比13・3％増の延べ5億2837万人、運輸収入は同22・0％増の965億円となり、こちらも過去最高となった。
大阪メトロはシャトルバスの運行と合わせ、万博会場への来場客輸送の約85％を担った。万博期間（4月13日～10月13日）の押し上げ効果は営業収益で222億円、営業利益で97億円とした。
(大阪メトロ、売上高・最終利益が過去最高 万博で利用客数が大幅増（毎日新聞） – Yahoo!ニュース)
大阪メトロ 万博関連での営業利益は約９７億円 中央線が会場の夢洲への輸送担う
11/11(火) 20:30配信 スポーツ報知大阪メトロは１１日、第２四半期決算を発表し、万博関連での営業利益は約９７億円だったことを明らかにした。大阪メトロの中央線は、会場のある夢洲への唯一の電車で、万博期間（４月１３日から１０月１３日）の来場者入場の大部分を担った。
営業収益は運輸収入の増加などにより約２２２億円、営業費用は安全対策費などにより約１２５億円。同社は決算の中で「万博効果」による増収増益も明らかにしている。
(大阪メトロ 万博関連での営業利益は約９７億円 中央線が会場の夢洲への輸送担う（スポーツ報知） – Yahoo!ニュースｔ)
投稿日：2025年11月15日