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チェコ館解体

チェコ館解体

ガラスをまといながら、ゆるやかに空へと伸びる螺旋。その姿はどこか軽やかで、巨大な万博会場の中にありながら、不思議と街角の小さな建築のような親しみを感じさせる。それがチェコパビリオンだった。

万博閉幕から九か月。多くのパビリオンが姿を消していくなか、この建物だけは静かに残り続けていた。当初はチェコや日本で再利用する構想もあったが、政権交代などの影響で判断は先送りされ、夢洲にぽつりと立ち続ける時間が生まれた。そしてようやく解体が決まり、大阪・関西万博すべてのパビリオン撤去にめどが立った。

万博の熱気が去ったあとの静かな会場で、最後まで風景の一部として立ち続けた姿は、多くの人にもう一度あの日を思い出す時間を与えてくれた。博覧会国際事務局のトップが「思い出に浸る機会を与えてくれた」と語った言葉にも、少しうなずいてしまう。

建物はやがて姿を消す。それでも、螺旋を見上げた記憶は簡単にはほどけない。街も建築も、いつかはなくなるからこそ、その場所で過ごした時間は特別なものになる。

万博のレガシーとは、建物が残ることだけではない。最後までそこに立っていた風景を覚えている人がいることもまた、大切なレガシーなのだと思う。

万博チェコ館の解体ようやく決まる…再利用は断念、閉幕から9か月たち全84館の撤去にめど
2026/07/09 15:00

 大阪・関西万博のパビリオンのうち、唯一、撤去工事に着手できていなかったチェコ館が解体されることが決まった。当初はチェコや日本国内に移設して再利用する方針だったとみられるが、チェコが昨年、政権交代した影響で最終的な判断が先送りされていた。昨年10月の閉幕から9か月たち、ようやく全84館の撤去にめどが立った。
 在日チェコ大使館によると、先月29日に本国が解体を決めた。移設を含めて手間や費用を検討した結果、再利用は断念したという。現地の報道によると、チェコ国内では出展に多額の費用がかかったことに対し、批判の声が上がっている。
 チェコ館は参加国が自前で建設する「タイプA」のパビリオン。伝統工芸のボヘミアンガラスを取り入れたらせん状の構造が特徴で、会期中は150万人以上が訪れた。
 だが、チェコでは昨秋の総選挙で野党が勝利し、新政権が発足。この影響で方針が定まらない状況が続いていた。日本国際博覧会協会(万博協会)はタイプAの参加国に対し、遅くとも今月中旬までに建物を撤去して敷地を返還するよう求めているが、チェコ館は唯一、そのまま残っていた。
(大阪・万博チェコ館の解体ようやく決まる…再利用は断念、閉幕から9か月たち全84館の撤去にめど : 読売新聞)

「チェコがまもなく解体工事を始める」大阪・関西万博の海外パビリオンで唯一解体進んでいなかった「チェコパビリオン」 博覧会国際事務局トップ独自取材に明言 「思い出に浸る機会与えてくれている」と“擁護”も
2026年07月06日

関西テレビは、博覧会国際事務局のトップ・ケルケンツェス事務局長を独自取材。
ケルケンツェス事務局長は「まもなく解体工事を開始することが正式に決まった」と明かしました。
■BIEトップ「確実に言えるのはまもなく解体工事を始めるということ」
一体、チェコパビリオンはどうなってしまうのでしょうか。7月2日に来日し、吉村知事を表敬訪問していたBIE=博覧会国際事務局のトップ・ケルケンツェス事務局長を関西テレビの記者が独自取材しました。
チェコパビリオンが残っている姿を写真で見たというケルケンツェス事務局長は、過去にもパビリオンの解体が進まないことは「何度もありました」と説明しました。
【ケルケンツェス事務局長】「中には長期間放置され、最終的に主催者が撤去しなければならなかったケースもあり、決して珍しいことではありません。解体が遅れるのはよくあること」
このまま放置されたままになってしまうのでしょうか。
【ケルケンツェス事務局長】「私が確実に言えるのは、チェコがまもなく解体工事を始めるということです。実はちょうど2日前(6月30日)に解体工事を開始することが正式に確認されたのです。ですから、心配する必要はありません」
■「思い出に浸る機会を与えてくれているチェコ政府に感謝したいと思います」
そして次のように述べ、チェコ政府を「擁護」しました。
【ケルケンツェス事務局長】「チェコパビリオンは万博での素晴らしい時間をもう一度振り返る最後の機会を与えてくれているのです。そういう意味では、思い出に浸る機会を与えてくれているチェコ政府に感謝したいと思います」
ケルケンツェス事務局長によると現在の解体状況は過去の万博と比べて”最速のペース”だということです。
(「チェコがまもなく解体工事を始める」大阪・関西万博の海外パビリオンで唯一解体進んでいなかった「チェコパビリオン」 博覧会国際事務局トップ独自取材に明言 「思い出に浸る機会与えてくれている」と“擁護”も | 特集 | ニュース | 関西テレビ放送 カンテレ)