• 万博閉幕から

大阪府が無許可営業疑いの建設業者に通知

万博の影に、妙な気配が漂い始めたのは、ちょうど梅雨が明けた日のことである。

大阪府は6月26日、アンゴラ・パビリオンの建設をめぐる不可思議な騒動に、ついに一筆を入れた。

工事を請け負った下請け業者のひとつが、なんと建設業の許可すら持たぬまま、夢洲の地に足を踏み入れていたという。無許可営業。まるで千里眼を持たぬまま未来を建てようとしたような、禅問答めいた構図である。府はこの業者に“弁明の機会”という最後の魔法の切符を手渡し、7月9日までに返答せよと告げた。もし沈黙が選ばれれば、営業停止という鉄槌が振り下ろされるという。

しかもこの業者、ただ無許可であったというだけでなく、他の業者への支払いまで滞っている。元請け業者もまた、知らぬ存ぜぬとは通らぬとばかりに、事実の把握と解決を求める勧告を受けるはめになった。

吉村知事は言った。「民間同士の契約になるので府が税金で(未払い代金を)建て替えるのは難しいが寄り添った対応をしたい」と。言葉は柔らかいが、その背後には“公と私の境界”という、万博最大の哲学的テーマがちらつく。

夢洲の地にはパビリオンの光と人の熱気が渦巻いているが、その足元では、誰もが見落としがちな契約の歯車が静かに軋んでいる。これは、未来を語る万博の、あまりに人間的な現実である。

万博工事に無許可業者が関与か 大阪府が営業停止の行政処分を検討
6/26(木) 17:10配信 朝日新聞

 大阪・関西万博に出展しているアフリカ・アンゴラのパビリオンについて、大阪府の吉村洋文知事は26日、建設工事に携わった府内の下請け業者が建設業法に基づく必要な許可を受けずに、無許可で営業した疑いがあるとして7月中にも営業停止などの行政処分の判断を下す考えを示した。
 府は同日、この事業者に対して弁明機会を与えるための通知書を発出。7月9日を回答期限としており、弁明の有無やその内容を踏まえて最終的な行政処分を7月中にも判断するとしている。
(万博工事に無許可業者が関与か 大阪府が営業停止の行政処分を検討(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)

万博工事代金未払い問題 大阪府が業者に勧告 無許可業者は7月中にも営業停止など処分
6/26(木) 14:51配信 産経新聞

大阪・関西万博のアンゴラパビリオンを巡り、受注業者間で工事代金の未払いが起きている問題で、大阪府は26日、未払いの事実が確認できたとして、元請け業者や代金の一部を支払っていない下請け業者に対し、問題の実態把握や早期解決に向けた措置を講ずるよう、建設業法に基づく勧告を行ったと発表した。
また、府は未払いを起こした下請け業者1社が建設業法上の無許可営業の疑いがあると判断し、同日、弁明の機会を与える通知書を発出。無許可営業の事実が確定すれば7月中にも営業停止などの行政処分を科す。工事代金が支払われていない業者に対しては、国などとともに資金繰りなどの相談に対応する。
吉村洋文知事は26日、記者団の取材に「民間同士の契約になるので府が税金で(未払い代金を)建て替えるのは難しいが寄り添った対応をしたい」とし、未払いを起こしている業者には「真摯(しんし)に対応してほしい」と述べた。
(万博工事代金未払い問題 大阪府が業者に勧告 無許可業者は7月中にも営業停止など処分(産経新聞) – Yahoo!ニュース)

大阪府が“万博未払い問題”“無許可事業”問題で業者へ「勧告」 従わない場合は7月にも営業停止など行政処分も検討 大阪・関西万博
6/26(木) 18:06配信 ABCニュース

 大阪府は26日、万博でアンゴラパビリオンの建設を担った元請けら2つの事業者に対し、建設業法に基づく「勧告」を行ったことを明らかにしました。
 大阪府は調査の結果、アンゴラパビリオンの工事にあたった大阪府内の下請け業者に費用を払っていないことが確認されたとして、26日、元請けなど2つの事業者に対して、建設業法条に基づき「勧告」したことを明らかにしました。
 また、元請けとともに勧告を受けた事業者は建設業法上、必要な許可を得ていない「無許可営業」の疑いがあるとして、府はこの事業者に、反論や意見の機会を設ける「弁明の機会の付与通知書」を出しました。
 無許可営業の事実が確認されれば、府は、7月中にも営業停止などの厳しい行政処分を出す考えです。
(大阪府が“万博未払い問題”“無許可事業”問題で業者へ「勧告」 従わない場合は7月にも営業停止など行政処分も検討 大阪・関西万博(ABCニュース) – Yahoo!ニュース)

アンゴラ館が74日ぶりに開館 工事巡り未払い業者に勧告 吉村知事「真摯に対応してもらいたい」
6/26(木) 18:22配信 読売テレビ

 大阪・関西万博で閉館が続いていたアフリカの国・アンゴラのパビリオンの準備が整い、74日ぶりにオープンしました。
 26日午前10時前、アンゴラパビリオンがオープンすると、待ちわびた人たちが続々と入館していきました。
 アンゴラパビリオンは4月13日の開幕日のみ一部が開館したものの、翌日から、技術的な調整を理由に閉館が続いていました。
 アンゴラパビリオンでは、工事を巡って業者の間で費用の未払いが発生していて、大阪府の吉村知事は26日、未払いの業者と元請け業者に対して、建設業法に基づく勧告を行ったことを明らかにしました。速やかな解決に向けた必要な措置を行うことなどを求めています。
 吉村洋文知事
「下請けの事業者が支払いを受けれずに困っているというところまでは明らかですから。その勧告に基づいて事業者は真摯(しんし)に対応してもらいたい」
(アンゴラ館が74日ぶりに開館 工事巡り未払い業者に勧告 吉村知事「真摯に対応してもらいたい」(読売テレビ) – Yahoo!ニュース)

【速報】大阪府が建設業者に適切な対応とるよう勧告 万博パビリオン工事代金未払い問題 倒産の危機も
6/26(木) 12:39配信 読売テレビ

 大阪府の吉村洋文知事は26日、大阪・関西万博のパビリオン工事で建設費の未払い問題が起きていることについて、アンゴラパビリオン工事で未払いの事実が確認できたとして、建設業者に適切な対応を行うよう、建設業法に基づく勧告を行ったことを明らかにしました。
 未払い業者とその元請け業者に対し、未払い問題の実態把握や下請け業者への指導、早期解決に向けた必要な措置を行うことを求めています。
 また、パビリオンの建設工事で建設業法上の無許可営業の疑いがある業者に対して、「弁明の機会の付与通知書」を発出したということです。今後、無許可営業の事実が確定すれば、営業停止などの厳しい行政処分を科すとしています。
 5月に、下請け業者らでつくる「万博工事未払い問題被害者の会」が発足。その後、「ドイツ」「セルビア」「ルーマニア」のパビリオン工事でも未払いが明らかになり、23日、被害者の会は、早急な救済を求める要望書を大阪府に提出しました。
 要望書では、下請け業者が倒産の危機に直面していることから、「大阪府に対し立替金の支払いを求める」ことや、「代金の未払い企業に対し代金や必要な弁済を行うよう働きかけること」「建設許可のないまま工事を行った業者名を公表すること」などを求めています。
 被害者の会は23日の会見で、「未払いによって倒産の危機に直面している。500人以上、家族を含めると1000~2000人が路頭に迷おうとしている。6月中になんとか立て替えなどができるか、連絡をいただきたい。見殺しにしない気持ちがあれば、早急な対策を求めます」と訴えていました。
(【速報】大阪府が建設業者に適切な対応とるよう勧告 万博パビリオン工事代金未払い問題 倒産の危機も(読売テレビ) – Yahoo!ニュース)

万博海外館 大阪府が無許可営業疑いの建設業者に通知 行政処分検討
6/26(木) 17:05配信 毎日新聞

 大阪・関西万博のパビリオン建設工事を巡り、大阪府は26日、建設業法上の無許可営業の疑いがあるとして、府内の建設業者に通知を出した。弁明の機会を与えた上で、無許可営業の事実が確定すれば、7月中にも営業停止などの行政処分を科す。
 府によると、無許可営業の疑いがあるのは、アンゴラパビリオンの建設工事を請け負った1次下請けの業者1社。府は、この業者が工事費用を支払っていない事実も確認したとして、契約通りに支払うよう勧告した。また、元請け業者に対しても、未払い問題の実態把握や下請け業者への指導などをするよう勧告した。勧告はいずれも26日付。
(万博海外館 大阪府が無許可営業疑いの建設業者に通知 行政処分検討(毎日新聞) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年7月3日

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