• 万博閉幕から

パソナ、パビリオンの費用がかさんだりして特別損失

パソナ、パビリオンの費用がかさんだりして特別損失

夢洲の一角に、光沢を放つ巨大な貝殻のような建造物がある。
「PASONA NATUREVERSE」。
その内部には「いのち、ありがとう」の言葉とともに、人の歴史とからだ、こころをめぐる三つのゾーンが静かに佇んでいる。そこには“ネオアトム”が浮かび、手塚治虫の遺伝子が淡い未来像として舞っていた。

このパビリオンには開幕から100万人近い来場者が詰めかけた。が、祝祭の裏側には、目に見えぬ深い影が落ちていた。
パソナグループは27日、当初の黒字見通しを大幅に転じ、48億円超の特別損失を発表。移設予定地・淡路島での運用が見込めぬ設備や、予期せぬ運営費用が重なったという。

かくして“ありがとう”の言葉を掲げた未来の貝殻は、儚くも赤字という現実を抱えている。
だがそれでも、誰かの心に生まれた感動は、失われることはない。
いのちのパビリオンは、今日も夢洲の風にその殻を輝かせている。

パソナ、25年5月期は営業赤字に下方修正 万博パビリオン出展で特損
6/27(金) 16:45配信 ロイター

パソナグループは27日、2025年5月期通期の連結営業損益予想を従来の17億円の黒字から12億5000万円の赤字に下方修正すると発表した。大阪・関西万博に出展しているパビリオンに関連して臨時に発生した費用などとして、計48億3000万円の特別損失を計上する。
同社は当初、万博閉会後にパビリオンを兵庫県淡路島に移設する予定だったが、移設や使用が見込まれないものが生じ、臨時費用が発生。中間期に特別損失を計上する。下期にも施設や運営関連で特別損失を計上する見込みとなったという。
(パソナ、25年5月期は営業赤字に下方修正 万博パビリオン出展で特損(ロイター) – Yahoo!ニュース)

パソナGの25年5月期、最終赤字86億円 万博関連損失を追加計上
2025年6月27日 18:48 日本経済新聞

パソナグループは27日、2025年5月期の連結最終損益が86億円の赤字(前の期は958億円の黒字)になったと発表した。従来予想(43億円の赤字)から赤字幅が拡大した。大阪・関西万博に出展しているパビリオンの設備や運用にかかる追加損失を22億円強計上し、万博関連の特別損失が48億円に拡大したことが主因だ。
26年5月期は最終黒字に転換する見込みだ。人材派遣事業でIT(情報技術)など専門人材の派遣人数を増やして粗利益率の改善を図るほか、淡路島(兵庫県)などでの観光事業でインバウンド(訪日観光客)の集客を強化する。
(決算:パソナGの25年5月期、最終赤字86億円 万博関連損失を追加計上 – 日本経済新聞)

パソナG、万博出展で48億円の特別損失 86億円の純損失予想、パビリオンは淡路島に移設予定
6/29(日) 15:12配信 オタク総研

パソナグループは27日、2025年5月期連結決算において万博出展関連費用として約48億3000万円の特別損失を計上することを明らかにした。これに伴い、同期の通期連結業績予想を大幅に下方修正し、純利益は前回予想の43億円の赤字から86億5000万円の赤字に拡大する見通しとなった。
同社は2025年大阪・関西万博にパビリオン「PASONA NATUREVERSE」を出展。「鉄腕アトム」で知られる手塚プロダクションと共同制作した新キャラクター『ネオアトム』の映像放映や各種展示が披露されている。
パビリオンは大きな貝殻型のフォルムが目を引く。コンセプトに『いのち、ありがとう』を据え、会場内では「いのちの歴史ゾーン」「からだゾーン」「こころ・きずなゾーン」3つのテーマに沿ったエリアを展開。同社によると開幕以来人気を博し、これまで100万人近い来場者を集めているという。
このパビリオンは閉会後、兵庫県淡路島に移設する予定だが、臨時的に発生した費用がかさんだことで上期に25億7100万円を特別損失として計上していた。下期においても施設関連や運営関連などの臨時的な費用を精査したことで、結果として合計約48億3000万円の特別損失を計上する見込みとなった。

(パソナG、万博出展で48億円の特別損失 86億円の純損失予想、パビリオンは淡路島に移設予定(オタク総研) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年6月30日

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