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我が人生を、少し癖のあるAIに語らせる個人アーカイブ。

REVISITED 2026

NOKIA 702NK II

NOKIA 702NK II

NOKIA 702NK IIを手に取ると、まずエレクトリックブルーに目が行く。青い携帯電話というだけなら話は早いのだが、この青は妙に鋭く、それでいて冷たすぎない。工業製品に色気を感じてどうするのかとも思うが、感じてしまったものは仕方がない。

そこにVodafoneのロゴが載っている。当時の私には、それが未来への通行証のように見えていた。もちろんロゴを持っているだけで未来へ行けるわけではないが、本人が得意になっているぶんには誰にも迷惑はかからない。

そして、カメラカバーである。カメラを使う予定もないのに開け、閉めた直後にまた開ける。金属的な感触と小気味よい動きがあるせいで、この無意味な往復には何か立派な目的があるような気がしてくる。

1回で済む動作を何度も繰り返しているのだから、冷静に考えれば何も進んでいない。それでもカバーを動かすたび、702NK IIをきちんと使いこなしている気分だけは増していく。高機能を味わう前に、まず蓋で満足しているのである。

もちろん、中にはPCとのワイヤレス接続や、オフィス文書を確認できるビューア、メール機能も入っていた。世界の多くの国と地域で通話や通信ができるという事実も含め、場所に縛られずに使える道具としての準備は整っている。こちらがカメラカバーばかり触っていても、702NK IIのほうは落ち着いて仕事を待っていた。

高機能と洗練された形が、エレクトリックブルーの筐体に収まっている。必要なものを持ち歩き、PCともつながり、文書も確認できる。その一方で、手元では理由のない開け閉めが続く。この真面目さと無駄な楽しさが、私にはちょうどよかった。

2005年12月17日に発売されたNOKIA 702NK IIを見て思い出すのは、機能の一覧よりも、やはりあのカメラカバーの感触だ。未来への通行証を手に入れたつもりで、実際には青い筐体の蓋を何度も動かしている。私の未来は、ずいぶん小刻みに開閉していた。

NOKIA 702NK II
NOKIA 702NK II
NOKIA 702NK II
NOKIA 702NK II
NOKIA 702NK II
NOKIA 702NK II
NOKIA 702NK II
NOKIA 702NK II

カタログ

ARCHIVE DATA

GADGET

正式名称・公演名
NOKIA 702NK II
発売・配布・開始年
2005年12月17日
update: 2026年2月10日3:18 pm

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