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難波の街角に、万博の熱気が再び回りはじめた。くら寿司「メモリアル店 なんば千日前」は、単なる新店舗ではない。夢洲で“予約の取れない店”として人々を惑わせた、あの万博店の記憶を丸ごと運び込んだ、巨大な回転する祝祭なのである。
店へ足を踏み入れると、128メートルもの回転ベルトが悠然と伸び、木目調のテーブルや座席が、あの日の万博を静かによみがえらせる。廃棄されるはずだった素材たちまで再利用され、店全体がひとつの「万博のレガシー」として息づいている。
そして回ってくるのは寿司だけではない。圧倒的人気を誇ったハンガリーの鴨のローストトリュフソースをはじめ、世界70カ国・地域の料理たちが、次々と目の前を通り過ぎていく。その様子を眺めていると、回転ベルトが世界地図そのものに見えてくるから不思議である。
開業前から予約は殺到し、週末はほぼ満席。万博が終わったあとも、人々はまだあの続きを求めているのだろう。
寿司を食べに来たつもりが、気づけば世界旅行をしている。そんな奇妙で幸福な時間が、いま難波で静かに回り続けている。
くら寿司“万博レガシー店”に予約殺到 回転ベルトで「世界を一つに」
5/17(日) 11:00配信 日刊スポーツ大手回転ずし「くら寿司」が14日、大阪・関西万博の店舗を再現した新店舗「くら寿司 メモリアル店 なんば千日前」(大阪市中央区)をオープンさせました。万博の開催期間中、くら寿司万博店は「予約のとれない店」として話題になりましたが、万博の「レガシー」を受け継ぐメモリアル店にも予約が殺到しています。
同社の岡本浩之取締役(広報IR本部長)は予約状況について、「5月中旬に開業すると発表すると、SNSでは『待ってました』など大きな反響がありました」。オープン前から予約が相次ぎ、今週末はほぼ満席です。18日以降も週末を中心に予約が埋まっているといいます。「予想以上の反響です」と岡本氏。万博で生まれた体験の「続き」を求める動きが、予約殺到につながったとの見方を示しました。
メモリアル店では、万博店で使用した回転ベルトや内装の一部を移設しています。圧倒的な1番人気だった「ハンガリーの鴨のローストトリュフソース」をはじめ、世界約70カ国・地域の特別メニューを復刻しました。
メモリアル店の店舗面積が約898平方メートルで、同社店舗として最大規模です。店内の回転ベルトは全長128・3メートル、座席数は288席です。同社によると台湾の「高雄時代大道店」と同規模だといいます。万博店で使用していた座席やテーブル、回転ベルトのパーツなどを移設し、廃棄予定だった素材の一部を再利用するなど“レガシー”の要素も盛り込んでいます。