万博剰余金のこれから

万博剰余金のこれから

万博が去ったあと、夢洲に残されたのは静かな風景だけではなかった。人々の熱気の余韻とともに、約320億から370億円にのぼる黒字という、いささか現実的で、しかし不思議に夢の続きを思わせる数字が残されたのである。

その剰余金は、三つの道へと分かれてゆく。「つながり」「創造」「記憶」。いずれも万博という祝祭が生んだ目に見えぬ財産を、未来へ運ぶための名である。空飛ぶクルマのような技術は現実へと近づき、文化や芸術はなお深く耕され、そして夢洲には、大屋根リングの一部や記念館として、あの場所の記憶が慎ましく留められる。

興味深いのは、それらが単なる後始末ではなく、次の物語の種として扱われている点である。資金は関西と全国、さらには世界へと配分され、静かに広がっていく。まるで万博という巨大な宴が終わったあと、各人が小さな灯を持ち帰り、それぞれの場所で新たな火を起こすかのようである。

思えば万博とは、終わった瞬間から本当の意味で始まるのかもしれない。その余剰のなかに、未来への余白がひそんでいる。

大阪・関西万博の剰余金、国と関西で折半へ 最大370億円見込み
4/27(月) 14:00配信 毎日新聞

 2025年4~10月に催された大阪・関西万博の成果検証委員会が27日、東京・霞が関の経済産業省内で開かれた。320億~370億円と見込まれている運営費の黒字分(剰余金)を国と大阪府・大阪市・関西経済界で折半することなどを盛り込んだ報告書案をまとめた。今後、意見公募を経て報告書として公表される。
 剰余金は、①万博で生まれた経済面などでの「つながり」の拡大②万博をきっかけとした創造活動の深化③会場となった夢洲(ゆめしま)に残る「場の記憶」の継承――という今後実施される三つの取り組みのために、均等に配分される。
 「つながり」の拡大では空飛ぶクルマなど最先端技術の実用化などを、創造活動の深化では万博の理念を受け継ぐ文化・芸術活動などを継続的に支援していく事業に取り組む。
 場の記憶の継承では、大屋根「リング」の一部(約200メートル)を保存したり、その近くに万博を振り返る「EXPO2025記念館(仮称)」を設置したりするなど、会場跡地を整備する事業を実施していく。
(大阪・関西万博の剰余金、国と関西で折半へ 最大370億円見込み(毎日新聞) – Yahoo!ニュース)

【速報】万博・剰余金の配分方針が明らかに「最先端技術の活用」「レガシーの継承」「跡地活用」などに利用
4/27(月) 14:58配信 読売テレビ

 27日、政府と大阪府・市の担当者が万博成果検証委員会を開き、最大370億円にのぼる運営費の黒字分から経費を差し引いた剰余金について、具体的な配分の方針が明らかになりました。
 これまで剰余金の活用方針として3つのテーマが示されていました。万博の最先端技術や海外とのつながりを生かす「つながりの活用」、万博で生まれた価値を次世代や世界へ広げる「創造活動の深化」、大阪・夢洲の跡地に万博の記憶を残す「場の記憶の継承」の3つです。大阪・夢洲の大屋根リングの一部保存・改修や、万博記念館の建設が予定される公園の整備費用などは「場の記憶の継承」に含まれます。
 今回示された配分案では、剰余金をまず3つのテーマに均等に分けたうえで、テーマごとに「全国・海外向け」と「大阪・関西向け」に分け、「つながりの活用」は等分、「創造活動の深化」は「全国・海外向け」に7割・「大阪・関西向け」に3割、「場の記憶の継承」は「全国・海外向け」に3割・「大阪・関西向け」に7割とする方針です。
(【速報】万博・剰余金の配分方針が明らかに「最先端技術の活用」「レガシーの継承」「跡地活用」などに利用(読売テレビ) – Yahoo!ニュース)

【大阪・関西万博】最大370億円の剰余金①先端技術の支援②理念を継ぐ活動③リング保存など夢洲関連に3等分案…内容踏まえ、さらに全国分と関西分に配分
4/22(水) 15:10配信 読売新聞オンライン

 大阪・関西万博で最大370億円を見込む万博剰余金の配分案が判明した。政府の成果検証委員会は、既に公表している三つのテーマに3等分したうえで、全国・海外分と大阪・関西分に分ける方針で、大屋根リングの改修費や当面の維持管理費はおおむね賄える見込みだ。
複数の委員会関係者が明らかにした。万博の成果やレガシー(遺産)展開とともに近く方針を示し、政府が意見公募の上、決定する。
 委員会は2月の会合で剰余金に関し、〈1〉万博で披露された先端技術の実用化などを支援する「つながりの活用」、〈2〉万博の理念を継ぐ文化・教育活動や万博関連イベントの継続開催を支える「創造活動の深化」、〈3〉リング保存や都市公園の整備など夢洲(ゆめしま)の「場の記憶の継承・展開」――の三つに配分する方針を確認していた。
 配分案では、剰余金を三つのテーマに3分の1ずつ分けたうえで、さらに内容を踏まえて「全国・海外」と「大阪・関西」の配分を定める。「つながり」は等分する一方、「創造活動」は全国7割・関西3割、「場の記憶」は全国3割・関西7割と傾斜を付ける。
 例えば、剰余金が300億円だった場合、夢洲に関する地元分は70億円となる。そこからリング保存(試算は改修費40億円、維持管理費年1・5億円)や周辺の公園整備などの費用に充てることになる。
 地元分の剰余金は、3月末に発足した関西の自治体と経済界でつくる「未来創造会議」が設立する法人が管理する計画だ。全国分は日本貿易振興機構(ジェトロ)などを候補に調整が進んでいるという。
(【大阪・関西万博】最大370億円の剰余金①先端技術の支援②理念を継ぐ活動③リング保存など夢洲関連に3等分案…内容踏まえ、さらに全国分と関西分に配分(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)

万博の「黒字」、3テーマに均等配分案 リング保存や公園整備に活用
4/27(月) 18:24配信 朝日新聞

 昨年10月に閉幕した大阪・関西万博のレガシー(遺産)の継承などを協議する国の「成果検証委員会」の第3回会合が27日、東京都内であった。レガシーとして残す事業概要や、万博の運営黒字の配分について案を取りまとめた。一方、開催地・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の開発計画の詳細はまだ定まっていない。
 示された案では、今後展開する事業を三つのテーマに分類。万博で披露した次世代モビリティーや再生医療などの最先端技術を社会で活用する「『つながり』の拡大・発展」▽全国各地でのイベント開催などに充てる「創造活動の深化・展開」▽大屋根リングのうち保存される一部分(約200メートル)や記念館を含む公園ゾーンの整備などに関わる「『場の記憶』の継承・展開」の三つだ。
 チケット収入やグッズ販売などで得た320億~370億円と見込まれる運営黒字は、三つのテーマに均等配分する。そのうえで各事業を大阪・関西で取り組むものと、国内・海外で取り組むものに分類している。全体を通じて、双方へ投じる金額は均等にする内容だ。
(万博の「黒字」、3テーマに均等配分案 リング保存や公園整備に活用(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)

万博の370億円剰余金、大屋根リング保存など三つのレガシーに均等分配…リング一部を20年想定
4/27(月) 22:48配信 読売新聞オンライン

 大阪・関西万博の成果を議論する政府の「成果検証委員会」は27日、東京都内で会合を開き、報告書案をまとめた。最大370億円と見込まれる運営費の剰余金は、レガシー(遺産)と位置づける三つのテーマに均等に配分する。これにより、万博のシンボルである大屋根リングの一部保存にも充てられる見通しとなった。保存期間は20年程度を想定している。
 検証委は、日本国際博覧会協会(万博協会)の十倉雅和会長を座長に有識者や協会関係者で構成され、昨年12月から議論してきた。
 報告書案は、万博のレガシーを〈1〉万博で披露された先端技術の実用化などを支援する「つながり」の拡大〈2〉万博の理念を継ぐ文化・教育活動などを支える創造活動の深化〈3〉リングの保存を含む「場の記憶」の継承――の3テーマに整理。剰余金は各テーマに3分の1ずつ割り当て、政府と地元自治体・経済界が活用する。具体的な制度設計は今後、検討していく。
 赤沢経済産業相は会合で、「万博の成果を一過性で終わらせず、次世代へ引き継ぎ、将来に向けてレガシーを発展させていくことが重要だ」と述べた。
(万博の370億円剰余金、大屋根リング保存など三つのレガシーに均等分配…リング一部を20年想定(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)

国・地元で万博「剰余金」等分へ 技術支援や記念公園に
4/27(月) 17:24配信 時事通信

 経済産業省は27日、大阪・関西万博で出た最大370億円とされる運営収支の黒字に当たる「剰余金」を、国主体で全国的に行う事業と、大阪府・市などの地元で均等に分けると決めた。
 万博で実証された先端技術への支援や、会場跡地での記念公園整備などに充てる。
(国・地元で万博「剰余金」等分へ 技術支援や記念公園に(時事通信) – Yahoo!ニュース)

万博黒字、遺産継承に活用 政府検証委が報告書案
4/27(月) 17:05配信 共同通信

 政府は27日、昨年10月に閉幕した大阪・関西万博の成果を話し合う検証委員会の会合を開き、報告書案を公表した。最大で約370億円を見込む運営費の黒字について、レガシー(遺産)を引き継ぐ国内外の三つの取り組みに活用すると表明。具体的な使い道を国や自治体、経済界がさらに検討するとした。
 報告書案では、黒字分の一部を2028年3月末まで続ける博覧会協会の活動に振り向けるとした。残りを剰余金とし「大阪・関西ワイド」「グローバルワイド」「ナショナルワイド」の三つの取り組みに均等に割り振ると提案した。
 大阪・関西の具体的な使途は、大阪府市や関西財界でつくる「未来創造会議」で決定する。グローバルなど二つの取り組みには経済産業省が関与し、基金などを設置。会場跡地の整備や国内外のネットワークの拡大に充てる。
(万博黒字、遺産継承に活用 政府検証委が報告書案(共同通信) – Yahoo!ニュース)

万博剰余金、「つながり」「創造活動」「場の記憶」3テーマに均等配分 政府の成果検証委
4/27(月) 21:20配信 産経新聞

大阪・関西万博のレガシー(遺産)などについて協議する国の万博成果検証委員会が27日、東京都内で開かれ、最大370億円を見込む剰余金を3つのテーマに均等に配分し、さまざまな事業にあてる案が示された。今後、パブリックコメント(意見公募)を経て報告書として取りまとめる。
3つのテーマは①最先端技術の産業化など万博で創(つく)られた「つながり」の拡大・発展②イベントの支援など万博を契機とした創造活動の深化・展開③万博会場となった夢洲(ゆめしま)での大屋根リングの一部保存、記念館を含む記念公園の整備など「場の記憶」の継承・展開。
テーマごとに「海外・全国」と「大阪・関西」で取り組むものに事業を分け、剰余金配分を「つながり」では両者で等分、「創造活動」で関西分を3割程度、「場の記憶」で7割程度とする。
「海外・全国」では経済産業省や日本貿易振興機構(ジェトロ)などの関係機関が連携し、「大阪・関西」分については、関西の財界や自治体などで構成する未来創造会議が具体的な使途を検討・決定する。
(万博剰余金、「つながり」「創造活動」「場の記憶」3テーマに均等配分 政府の成果検証委(産経新聞) – Yahoo!ニュース)

【万博】剰余金は「つながり・創造活動の深化・場の記憶の継承」の3つのテーマに分けて活用へ 「全国・海外向け」と「大阪・関西向け」で半分ずつ配分する案 政府の成果検証委員会
4/27(月) 18:35配信 MBSニュース

 万博の黒字分は、「全国・海外向け」と「大阪・関西向け」で半分ずつ使う方針です。
 大阪・関西万博の運営費は最大370億円の黒字と見込まれています。博覧会協会の活動費用などを除いた「剰余金」は、「つながり」、「創造活動の深化」、「場の記憶の継承」の3つのテーマに分けて活用し、一部保存される大屋根リングの維持管理費用などにあてられることになっています。
 (赤沢亮正経産大臣)「閉幕後にいかに次世代へ引継ぎ、社会の中にいかしていくのか。将来に向けてレガシーを継承・発展させていくことが重要だと思います」
(【万博】剰余金は「つながり・創造活動の深化・場の記憶の継承」の3つのテーマに分けて活用へ 「全国・海外向け」と「大阪・関西向け」で半分ずつ配分する案 政府の成果検証委員会(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2026年4月30日

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