
万博が終わったあとも、日本館は静かに語り続けている。その声をすくい取り、一冊に束ねたのが日本館レガシーブックだ。展示やイベントの裏側、来館者が感じ取った循環の気配が、写真とともに丁寧に編まれている。
生ゴミが電気や水へと姿を変え、建物や展示が次の役割を与えられていく過程は、未来が思考の積み重ねでできていることを教えてくれる。丸ビルの展示で手に取った人も、今は経産省のサイトからPDFとして無料でダウンロードできる。
読み進めるほどに、日本館をもう一度歩き直したくなり、循環という言葉を自分の生活に引き寄せて考えたくなる。万博の余韻は、この本の中で次の世代を待っている。
万博・日本館の記録まとめた「レガシーブック」、経済産業省がホームページで公開…教育機関に活用よびかけ
2/27(金) 15:00配信 読売新聞オンライン大阪・関西万博に政府が出展した日本館の記録や成果をまとめた「レガシーブック」を、経済産業省がホームページで無料公開している。全国4都市で開くイベント「未来につなぐ万博展」で冊子にしたものを配るほか、教育機関にも活用を呼びかけていく。
43ページの本編と、記録写真を収めた「フォトギャラリー」で構成。循環型社会の実現に向け、日本館で取り組んだ展示やイベントの内容などを紹介している。万博会場で出た生ゴミ計89トンを回収し、館内の電気や水に再利用したことや、閉幕後の建物や展示物の活用例も示した。
「おわりに」では、「若い世代が暮らしや学びの場で『循環』を捉え直し、新たな形に発展させていくことを期待する」などと呼びかけた。
(万博・日本館の記録まとめた「レガシーブック」、経済産業省がホームページで公開…教育機関に活用よびかけ(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)
日本館レガシーとは、建築や展示といった有形物にとどまらず、日本館での体験を通じて生まれた、循環型社会の実現などに向けた多様な気付きや意識の変化などを指します。
日本館では、テーマ「いのちと、いのちの、あいだに」のもと、いのちそのものに立ち返り、自らの周辺にある様々な「循環」に気付く機会を提供しました。日本館での体験を通じて生まれた気付きや問いを、自分なりの言葉で誰かに伝え、次の行動へとつないでいくための一助として、「日本館レガシーブック」や「日本館レガシープロジェクトレポート・ワークシート」を取りまとめました。
(「日本館レガシーブック」/「日本館レガシープロジェクトレポート」を公表します (METI/経済産業省))