
万博の熱が過ぎ去ったあとにも、街にはまだ余韻がほんのり漂っている。あの巨大な祝祭を支えた無数の手と足が、次なる日常へと静かに戻ってゆく――そんな風景の裏側で、大阪の地下深くから地上の鉄路まで、ひそやかに“労い”の灯がともされている。
大阪メトロは、万博の来場者を迎え送り続けた社員たちに、冬空の下でそっと渡す温かい包みのように、一律10万円の特別手当を配ることを決めた。さらに、運転士や駅員ら交通事業本部にはもうひとつ10万円が上積みされる。中央線が夢洲へと伸び、4000万人の波を運びきったあの毎日は、きっと一人ひりの胸のどこかに小さな誇りとなって残っているのだろう。
中間決算では記録的な利益が生まれたという。だが数字よりもむしろ、汗ばむ朝のホームや帰りの雑踏で、黙々と笑顔を保ち続けた人々の積み重ねこそ、この都市を支える見えない梁である。
そしてJR西日本もまた、約2万9千人の社員に一時金を贈る。桜島駅から新大阪へ伸びた直行列車、会場へひた走ったシャトルバス――それらを支えた人々へ、そっと差し出される小さな光。
年の瀬が近づく大阪の空気に、ふと温かさが混じる。鉄路に生きる者たちの静かな誇りに触れたとき、旅人は思わず列車に乗りたくなる。まだ見ぬ景色が、その先でやわらかく手招きしている気がする。
「来場者輸送への貢献に労い」大阪メトロとJR西日本が全社員に「万博一時金」支給へ
11/20(木) 14:58配信 読売テレビ大阪メトロは大阪・関西万博の来場者輸送などに貢献した社員らへの労いとして、休職者などを除く全社員約5000人に対し、賞与とは別に一律で10万円を支給することを決めました。
また、全社員の9割にあたる運転士や駅員が所属する交通事業本部の社員には、さらに10万円を加算するということです。
大阪メトロは、「万博期間中の社員の頑張りに報いるとともに、これからの社員の挑戦と発展を後押ししたい」としています。
中央線・夢洲駅は、万博会場とをつなぐ唯一の鉄道路線で、万博期間中には約4000万人が利用しました。
2025年度の中間決算では、万博による利用客の増加で運輸収入が大幅に伸び、本業の儲けを示す営業利益が前年度から45%増えた346億円、最終利益が41%増えた229億円と、いずれも過去最高益を更新しました。一方、JR西日本も、役員などを除く全社員約2万9000人に対し、万博の来場者輸送への貢献の労いなどとして、一時金を支払うことを決めました。
正社員には12万円、契約社員には6万円が支払われるということです。
(「来場者輸送への貢献に労い」大阪メトロとJR西日本が全社員に「万博一時金」支給へ(読売テレビ) – Yahoo!ニュース)
JR西日本、万博で賞与とは別枠の一時金支給へ…正社員12万円・契約社員6万円
11/19(水) 8:59配信 読売新聞オンラインJR西日本が、大阪・関西万博の来場者輸送などに力を尽くした社員に報いるため、一時金を支給することがわかった。賞与とは別枠で、12月19日以降に正社員らへ12万円、契約社員には6万円を支払う。対象者は合計で約2万9000人(11月1日時点)に上る。
JR西の最大労組・西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)が、万博や中期経営計画達成への現場社員の貢献を理由に申し入れ、会社側が応じた。
JR西は万博で運輸収入が伸びたほか、グループ会社運営の万博オフィシャルストアも好調で、2025年度の上半期は好業績だった。「現場の貢献を評価したことに加え、モチベーションアップの期待を込めて支給を決めた」とした。JR西は23年にも、コロナ禍での鉄道輸送への感謝として、従業員に対して賞与とは別に一時金を支給した。
(JR西日本、万博で賞与とは別枠の一時金支給へ…正社員12万円・契約社員6万円(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)
大阪メトロ、全社員に最大20万円の「万博一時金」支給へ…夢洲駅は会期中4000万人が乗降
11/20(木) 13:04配信 読売新聞オンライン大阪メトロは、大阪・関西万博で来場者輸送などに尽力した社員に報いるため、20万~10万円の一時金を支給することを決めた。賞与とは別枠で、21日に支払う。
大阪メトロは万博会場(大阪市此花区)に乗り入れる中央線を運行し、会場の最寄り駅である夢洲駅では会期中、約4000万人が乗降した。万博に伴う増収効果は222億円に上った。
休職者などを除く全社員約5200人へ一律に10万円を支給するほか、交通事業本部に所属する社員約4800人に10万円を加算する。同社は「万博輸送の頑張りに報い、これからの挑戦と発展を後押ししたい」としている。
(大阪メトロ、全社員に最大20万円の「万博一時金」支給へ…夢洲駅は会期中4000万人が乗降(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)
大阪メトロ、全社員に一時金最大20万円支給 万博盛況で最高益還元
11/20(木) 17:47配信 毎日新聞大阪メトロは、全社員約5000人に対し、賞与とは別に最大20万円の一時金を支給する。4~10月に開催された大阪・関西万博で利用客数が伸びて好業績となったことから、安定輸送を支えた社員に還元する。
一時金の支給は民営化した2018年度以降で初めて。一律10万円とし、全体の約9割を占める交通事業本部の社員は10万円を上乗せして、21日に支給する。
大阪メトロは鉄道会社で唯一、万博会場に乗り入れた地下鉄の路線を持つことから、4~9月の利用客数は前年同期比13・3%増の延べ5億2837万人と大きく伸びた。この結果、25年9月中間連結決算では売上高に相当する営業収益が前年同期比25・3%増の1277億円、最終(当期)利益は41・3%増の229億円となり、いずれも中間期として過去最高だった。
(大阪メトロ、全社員に一時金最大20万円支給 万博盛況で最高益還元(毎日新聞) – Yahoo!ニュース)
JR西日本、一時金12万円支給 万博の輸送業務をねぎらう
11/18(火) 20:42配信 共同通信JR西日本は18日、大阪・関西万博での輸送業務を担った職員をねぎらうため、正社員などに12万円の一時金を支払うことを決めたと明らかにした。夏と冬のボーナスとは別に支給する。
対象は、11月1日時点で在籍する社員や再雇用したシニア社員らで、契約社員にも6万円を支給する方針だという。対象者は約2万9千人。JR西は「安全安定輸送の完遂と来場者の心を動かすおもてなしなどの取り組みに対するねぎらいのため」としている。
(JR西日本、一時金12万円支給 万博の輸送業務をねぎらう(共同通信) – Yahoo!ニュース)
大阪メトロは20万円、JR西は12万円、万博効果で特別手当支給へ
11/20(木) 17:30配信 朝日新聞大阪メトロは21日、社員の約9割を占める交通事業本部の約4500人に1人20万円の特別手当を出す。関係者を含む大阪・関西万博の来場者約2901万人の約85%の輸送を担い、その効果で2025年4~9月期決算の純利益は比較できる18年の株式会社化以降で最高となった。社員の尽力をねぎらうという。
交通事業本部以外の約500人には1人10万円を支給する。支給額は計約9.5億円になる。
同社は万博会場につながる唯一の鉄道アクセスとなった中央線や、シャトルバスを運行した。
同社の河井英明社長は20日、社員に向けて社内サイトで「みなさんの頑張りに報いたい。さらにみなさんの挑戦と発展を後押ししていきたい」とのメッセージを出した。
JR西日本も12月19日以降に正社員らに12万円、契約社員に6万円の一時金を出す。対象者は計約2万9千人。万博会場へのシャトルバスが発着した桜島駅と新大阪駅を結ぶ直行列車などを運行した。シャトルバスを運行したグループの西日本JRバスも社員と契約社員に1人10万円を支給するという。
(大阪メトロは20万円、JR西は12万円、万博効果で特別手当支給へ(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)
大阪メトロが全社員に「万博一時金」 最大で20万円支給へ
11/20(木) 19:18配信 産経新聞大阪メトロは20日、大阪・関西万博で来場者輸送などに尽力した社員をねぎらうため、賞与とは別に10万~20万円を支給すると明らかにした。21日に支払う。
大阪メトロは、万博会場となった大阪湾の人工島・夢洲(大阪市此花区)と大阪市内を結ぶ唯一の鉄道路線となる中央線を運行。万博での来場者輸送の7割超を担い、万博関連での増収効果は222億円に上った。
休職者などを除く全社員約5千人に一律で10万円を支給し、全社員の9割にあたる運転士や駅員らが所属する交通事業本部の社員には、さらに10万円を加算する。
(大阪メトロが全社員に「万博一時金」 最大で20万円支給へ(産経新聞) – Yahoo!ニュース)