
ミャクミャク――万博の熱狂とともに夢洲を駆け抜けた存在が、今、静かに市役所の正面玄関に寝そべっている。幅3メートルを超える巨体を、まるでひなたぼっこの猫のように横たえ、柔らかな風に包まれながら市民を見守っている。
その姿はどこか愛らしく、どこか神秘的だ。繊維強化プラスチックの赤と青が、秋の光を受けて微妙に色を変え、見る角度によってまるで生きているようにも見える。かつて万博会場で撮影の列をつくった人々が、今度は市役所の前で笑いながらシャッターを切る。
「おかえり」という言葉が空気に漂う。ミャクミャク像は、万博の喧騒を経て一度大人になったような顔をしている。12月までこの場所に鎮座し、その後はまた別の街角へ旅立つという。どこへ行っても、人々の記憶の中に「夢洲の季節」を呼び覚ますだろう。
赤と青の鼓動が、再び大阪の中心で脈打ちはじめた。
帰ってきた「ミャクミャク」 大阪市〔地域〕
10/20(月) 18:41配信 時事通信大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の像が、市民に感謝を伝えるためだとして、大阪市役所の正面玄関に帰ってきた。万博の機運醸成の一環で、2023年12月に市役所前に像が設置された後、25年7月に会場に移設されていた。
ミャクミャク像は台座に寝転んだ姿。繊維強化プラスチック製で、幅3.3メートル、高さ2メートル、奥行き1.5メートルで重さ約300キロに上る。連日多くの人が訪れ、写真撮影を楽しんでいる。設置は12月までで、その後は市内の人通りの多い場所への移設も検討されている。
(帰ってきた「ミャクミャク」 大阪市〔地域〕(時事通信) – Yahoo!ニュース)
ミャクミャク、万博会場から大阪市役所前へ移設
10/20(月) 17:37配信 Impress Watch大阪府・大阪市は、大阪・関西万博の会場内「風の広場」に設置していたミャクミャクのモニュメントを、大阪市役所正面玄関前に移設する。
設置期間は10月17日から12月26日まで。12月以降の設置については改めて告知される。
大阪市役所正面玄関前への移設は、府民・市民、万博来場者、協力者へ感謝を伝えることを目的としている。
(ミャクミャク、万博会場から大阪市役所前へ移設(Impress Watch) – Yahoo!ニュース)