
大阪湾の朝、夏の陽を浴びて水面が銀色にきらめくその時、夢洲のポートから一機の小さな未来が飛び立った。スカイドライブ社の空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」、機体は軽やかに浮かび、15メートルの高さに舞い上がった。そこから滑るように西の海へ進み、往復300メートルの旅を4分間で描いてみせた。
これまで会場内でのデモ飛行に限られていた試みが、ついに大阪湾の空を越えた瞬間だった。風は会場とは異なり、海では気まぐれに吹きすさぶ。その試練を受け止めながらも、機体は揺らぐことなく前へと進む。見上げる観客の胸に浮かんだのは、遠い未来ではなく「もうすぐそこまで来ている日常」だったに違いない。
大阪府知事は、これを空の移動革命の始まりと確信したという。遊覧、災害対応、都市間の短距離移動。大阪城や関空へ自由に飛び立つ光景が、現実のものとして語られた。国産技術が拓く空の道は、単なる実験を越え、すでに私たちの生活を変える胎動を見せている。
万博の空に浮かんだ一筋の航跡は、未来の都市を描く青い下絵のようだった。今、夢洲を訪れる人々は、その風景を誰よりも早く目にすることができる。空を行く日常が、ここから始まっているのだ。
スカイドライブ、大阪万博で「空飛ぶクルマ」海上飛行を披露
2025年8月18日 15:55 日本経済新聞スカイドライブ(愛知県豊田市)は18日、大阪・関西万博の会場内のポート(離着陸場)を使い、3人乗りの空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」で海上を飛ぶデモ飛行を報道陣に初めて披露した。
同日午前9時半ごろ、無人の機体が遠隔操作によりポートから約15メートル上空まで上昇。西の海上へ進み、およそ4分間で往復約300メートル飛んだ。
福沢知浩最高経営責任者(CEO)は18日、記者団に「ポートと海の上では風の環境も異なる。試験を繰り返して、徐々に風速制限や飛行速度を上げている。年内には事業で使えるレベルまで行きたい」と話した。
(スカイドライブ、大阪万博で「空飛ぶクルマ」海上飛行を披露 – 日本経済新聞)
国産の空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」機体搭載カメラの映像を初公開 万博で飛行を披露、吉村府知事も視察
2025年8月18日 By ロボスタ編集部株式会社SkyDriveは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にて、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」の海上デモフライトを8月18日に実施した。
8月16日に撮影した飛行時間 5分14秒、飛行距離 720m、最高高度 27mで飛行した動画(機体カメラ映像)も公開した。
デモフライトは2025年8月21日から24日まで、毎朝会場で実施する予定(天候が穏やかな場合)。
現地には、大阪府知事の吉村洋文氏やドローン議連会長の田中和徳氏、国土交通省航空局航空ネットワーク部長の田口芳郎氏、経済産業省次世代空モビリティ政策室長の古市茂氏、宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事補佐の伊藤健氏、関西電力副社長の藤野研一氏らが視察に訪れた。吉村洋文大阪府知事は「実際に見て、空飛ぶクルマは空の移動革命になると確信しました。
最初は、観光遊覧が非常に有効で、さらに災害対策であったり、空の低い高度で移動が自由になり、今までの移動手段とは違う新たな空の移動手段になります。
例えば、ここから新大阪駅や、ベイエリア、大阪城公園、関空など身近なエリアを自由に飛び回る世界がやってくると思いました。まだこれからのところもありますが、特にSkyDriveは国産の空飛ぶクルマでもありますし、我々も国産の空飛ぶクルマを応援したいです。
万博では、新たな技術、新たな産業が生み出されます。この万博において、空飛ぶクルマが飛びたったことは、空の移動革命に向けて大きな一歩だと思っています。今日はその大きな可能性を感じました。空飛ぶクルマに自由に乗れることを楽しみにしています。」とコメントした。
(国産の空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」機体搭載カメラの映像を初公開 万博で飛行を披露、吉村府知事も視察 – ロボスタ)
大阪・関西万博 国産の「空飛ぶクルマ」が海上をデモ飛行
08月18日 18時27分 NHK大阪・関西万博の会場では国内のベンチャー企業が開発した「空飛ぶクルマ」のデモ飛行が行われていて、別の場所に移動する2地点間飛行などに向けた飛行データの取得などを行っています。
大阪・関西万博では、期間中に3つの陣営が「空飛ぶクルマ」のデモ飛行を行うことになっていて、先月末からは日本のベンチャー企業「SkyDrive」が開発した国産の機体がデモ飛行を行っています。
18日は、会場の離着陸場から海の上まで飛ぶデモ飛行が行われ、「空飛ぶクルマ」は、高さ15メートルほどまで垂直に飛び上がったあと、海の上まで出ました。
海からの西風が吹く中、バランスをとりながら飛行し、離陸からおよそ4分後、同じ場所に戻って着地しました。
(大阪・関西万博 国産の「空飛ぶクルマ」が海上をデモ飛行|NHK 関西のニュース)
「万博でのチャレンジがよかった」“空飛ぶクルマ”が初めて万博会場の外へ 海の上を約4分間飛行
2025/08/18 12:20 MBSニュース大阪・関西万博でデモ飛行をしている空飛ぶクルマが、海の上を飛びました。
万博会場から大阪湾の海の上に出て、23mの高さを約4分間飛行したのは、SkyDriveが運航する空飛ぶクルマです。
万博でデモ飛行している空飛ぶクルマはこれまで会場の中だけで飛んでいて、海の上に出た事業者は初めてだということです。
(SkyDrive 福沢知浩CEO)「海に行くと海風が全然ここ(万博会場)とは違う形で吹いている。1回海まで出られると、あとはそのまま前進して神戸にも行けるかなと思う。今回の万博でのチャレンジがすごくよかったなと思っています」
(「万博でのチャレンジがよかった」“空飛ぶクルマ”が初めて万博会場の外へ 海の上を約4分間飛行 | MBSニュース)
万博「空飛ぶクルマ」想定の空中クルーズ開催 会場内ポートからヘリで遊覧 概要・料金発表
2025/8/19 12:44 山陰中央新報デジタル2025年日本国際博覧会協会(万博協会)は19日、大阪・関西万博のヘリコプター遊覧を8月29日に実施すると発表した。
大阪府「空飛ぶクルマ観光魅力促進調査事業」との連携企画。ヘリは、「空飛ぶクルマ」デモフライトなどを実施するEXPO Vertiport(会場内ポート)を発着する。
万博公式サイトでは「この遊覧では、空飛ぶクルマの商用飛行が実現する未来社会を想定した『万博の全景を見渡す空の旅』をヘリコプターでお楽しみいただけます」と呼びかけた。JTBの旅行商品としての取り扱いとなる。■大阪・関西万博 空中クルーズ
日時:2025年8月29日(金)午前10時から午後5時
場所:モビリティエクスペリエンス(L04)EXPO Vertiport内
内容:ヘリコプターによる万博会場周辺の遊覧飛行 最大25回、貸切(1名~4名まで搭乗可能)※荒天時は運休
所要時間:約20分(うち遊覧飛行は約5分)
費用:有料
予約方法:予約サイトで一般販売、先着順
料金:
1名利用/入場チケット付おひとり 16万6000円
2名利用/入場チケット付おひとり 8万6000円
3名利用/入場チケット付おひとり 5万9000円
4名利用/入場チケット付おひとり 4万6000円
1名利用/入場チケット無おひとり 16万円
2名利用/入場チケット無おひとり 8万円
3名利用/入場チケット無おひとり 5万3000円
4名利用/入場チケット無おひとり 4万円
(万博「空飛ぶクルマ」想定の空中クルーズ開催 会場内ポートからヘリで遊覧 概要・料金発表 | 山陰中央新報デジタル)