
ついに、その日がやってきた。大阪・関西万博の、唯一未完成であった幻のネパール館が、開幕から九十八日目の正午すぎ、静かに、しかし堂々とその姿を現したのである。
人々がざわめくなか、関係者が拍手と合掌で迎えたその館は、黄金に輝く仏塔を模したモニュメントを中心に、ネパールの魂をこめた空間を広げている。
1階には香辛料の香りが立ちのぼり、屋台のように連なる八つの飲食店や土産物店がひしめき合い、あたかもヒマラヤの山村がそのまま万博の地に舞い降りたかのよう。
2階へと足を踏み入れれば、曼荼羅と仏像が荘厳に佇み、訪れた者の心をしずかに包みこむ。静謐な空間に鳴り響くのは、「シンギングボウル」の仄かな音色。響きは仏教の時空を越えて、観る者の胸をそっと撫でる。
このパビリオンは、ネパール政府による自前建設型、いわゆるタイプA。長らく建設費の滞りでその姿を現すことが叶わなかったが、六月中旬から工事は再開され、ついにこの日、博覧会協会から正式な使用許可が下りたのである。
そして来たる七月二十八日には、延期されていたナショナルデーの式典が挙行される予定だ。その日はネパールの伝統音楽と、天に舞うような舞踊が披露されるだろう。
踊り手は、古より受け継がれし神話の動きを踏襲し、目には見えぬ神々との対話を舞に託す。来場者はその輪に加わり、まるで別の世界に迷い込んだような心持ちとなるに違いない。
ネパール館やっと…開幕から98日目の18日、全84館がそろう
2025/07/19 10:44 読売新聞日本国際博覧会協会は18日、大阪・関西万博のネパール館が19日午後0時半にオープンすると発表した。国内外のパビリオン全84館の中で唯一開館できない状態が続いていたが、開幕から98日目で全館がそろう。
ネパール館は参加国が自前で建設する「タイプA」のパビリオン。昨年夏に着工したが、現地法人から日本の建設業者側への支払いが滞り、工事が中断していた。その後、未払い問題が解消されたとして、6月中旬に工事を再開していた。
(大阪万博:ネパール館やっと…開幕から98日目の18日、全84館がそろう : 読売新聞)
ネパール館が開館 全てのパビリオンそろう 大阪・関西万博
07月19日 16時19分 NHK大阪・関西万博で唯一、開いていなかったネパールパビリオンが19日、3か月余り遅れてオープンし開催期間の折り返しを過ぎてようやく全ての参加国の展示がそろいました。
開幕から98日目の19日にオープンしたのはネパールパビリオンで関係者が拍手や合掌をして来場者を歓迎しました。
1階は、ネパールの仏塔をかたどった金色のモニュメントを中心に、8つの飲食店や物販店が軒を連ね2階には仏塔や仏像のレプリカやまんだらが飾られていて文化を感じられる空間が広がっています。
これで大阪・関西万博は半年間の開催期間の折り返しを過ぎてようやく参加する158の国と地域や民間などの84のパビリオンが出そろいました。
(ネパール館が開館 全てのパビリオンそろう 大阪・関西万博|NHK 関西のニュース)
ネパール館、19日オープン 「万博の華」ようやく全館そろう
2025年7月18日 21:08 沖縄タイムス+プラス大阪・関西万博会場で唯一未完成だったネパール館が19日にオープンすることが分かった。「万博の華」と呼ばれ、158の国・地域が出展する海外パビリオンは、4月13日の開幕から3カ月を過ぎてようやく全館がそろう。関係者が18日明らかにした。
ネパール館は自前建設型の「タイプA」。ネパール側から日本の建設業者への支払いが滞り工事が中断していた。6月16日から作業が再開し、関係者によると、今月18日に日本国際博覧会協会(万博協会)から施設の使用許可を得た。
海外パビリオンはタイプAを中心に、複雑なデザインや万博協会の調整不足が原因で、建設業者選びが難航。準備遅れが指摘されていた。(共同通信)
(ネパール館、19日オープン 「万博の華」ようやく全館そろう | 共同通信 ニュース | 沖縄タイムス+プラス)
「ナマステ!」とスタッフが歓迎 万博ネパール館が開館 開幕3カ月でようやく全館そろう
2025/7/19 15:14 産経ニュース大阪・関西万博開幕後に唯一開館していなかったネパールパビリオンが19日開館し、スタッフらが来場者に「ナマステ!」と声をかけて歓迎した。158の国・地域が出展する海外パビリオンは、4月13日の開幕から3カ月を過ぎてようやく全館がそろった。
ネパールは独自で設計・建設する「タイプA」パビリオンの出展を計画したが、事業を請け負った同国のマネジメント企業が財政難に陥り、日本の建設会社への支払いが滞ったため、工事が中断していた。
ネパールは、5月末の実施が見送られていたナショナルデーの式典も今月28日に開催する予定。
(【動画】「ナマステ!」とスタッフが歓迎 万博ネパール館が開館 開幕3カ月でようやく全館そろう – 産経ニュース)
「やっと全制覇できる」万博ネパール館がオープン!“工事費未払い問題”で開幕から約3か月開館できず
2025年7月19日(土) 12:17 毎日放送大阪・関西万博で、唯一開館できていなかったネパール館が19日午後オープンします。開幕から約3か月で84のパビリオン全てが揃うことになります。
ネパール館をめぐっては、ネパール政府側から建設会社への工事費の未払い問題で今年1月中旬から工事が中断し、開幕から3か月以上開館していませんでした。
関係者によりますと、その後未払いの工事費用の一部が支払われ、先月工事が再開。18日に使用許可が下りたということです。
ネパールの祭りをイメージしたパビリオンには、現地の装飾品などが展示されています。
(来場者)「きょうで64回目です。やっとこれで全部のパビリオンに行けるので、全制覇できる喜びでいっぱいです」
(「やっと全制覇できる」万博ネパール館がオープン!“工事費未払い問題”で開幕から約3か月開館できず | TBS NEWS DIG (1ページ))
【速報】万博開幕から98日“最後の未開館”ネパール館ついにオープン 工事代金未払いで一時中断も…84の全パビリオンが出そろう
7/19(土) 12:43配信 読売テレビ大阪・関西万博で、唯一オープンできていなかったパビリオンである「ネパール館」が19日午後0時半すぎにオープンしました。開幕から3か月あまりが経過しましたが、これで万博会場の84のパビリオン全てが開館しました。
ネパール館は参加国が自前で建設する「タイプA」のパビリオンで、1階にはレストランやグッズ販売店、2階には仏像や織物など仏教にまつわる展示品が50点以上並び、「シンギングボール」という仏具でヒーリングを体験できるブースも設けられています。
開館を前に、19日は朝からパビリオンの前には来場者の行列ができていました。
大阪府吹田市から来場した50代の夫婦は、「1階にたくさんレストランがあるというのを知り、せっかくなら何か食べたいと思って来た」と話しました。大阪府箕面市から来場した女性は、「クリームがのったかき氷が珍しいと聞いたので注文した」と明かしました。
ネパール館は「美しい文化や自然、おいしい食べ物や思い出の品などを、ネパール館から日本や世界の友好的な人々にできる限り紹介したい」としていて、7月28日には延期されていたナショナルデーも予定されています。
(【速報】万博開幕から98日“最後の未開館”ネパール館ついにオープン 工事代金未払いで一時中断も…84の全パビリオンが出そろう(読売テレビ) – Yahoo!ニュース)
建設遅れ、費用不払い…大使が語った「反省」 万博ネパール館が開館
2025年7月19日 7時00分 朝日新聞大阪・関西万博で唯一オープンしていなかったネパール館が19日昼にオープンする。今回の万博で度々問題となっている建設の遅れや民間会社同士の費用の不払いに悩まされてきたネパール政府。ドゥルガ・バハドゥル・スベディ駐日大使は「残りの会期でネパールの魅力を存分に伝えたい」と意気込んでいる。
ネパール館が19日昼にオープンへ、やっと万博の全パビリオンが開館
――パビリオンのオープンが大幅に遅れた理由は。
ネパール政府は、万博での建設や運営に関してネパールの民間会社に委託しています。この会社が、日本の建設会社と契約してパビリオン建設を進めていたのですが、まず、建設を始めるのが遅れてしまいました。
原因としては、人手や物資が不足していたことや、パビリオンのデザインが複雑で、変更が必要だったことなどがあげられます。また、パビリオンに使うものをネパールから持ってくるのにも時間がかかりました。結果として、建設が始まったのは、他の国よりも遅い昨年11月でした。
(建設遅れ、費用不払い…大使が語った「反省」 万博ネパール館が開館 [大阪府] [大阪・関西万博2025][リング][ミャクミャク][ユスリカ]:朝日新聞)
【速報】万博開幕から98日“最後の未開館”ネパール館ついにオープン 工事代金未払いで一時中断も…84の全パビリオンが出そろう
2025年7月19日 12:43 読売テレビ大阪・関西万博で、唯一オープンできていなかったパビリオンである「ネパール館」が19日午後0時半すぎにオープンしました。開幕から3か月あまりが経過しましたが、これで万博会場の84のパビリオン全てが開館しました。
海外パビリオンをめぐっては、インド・ベトナム・ブルネイ・チリ・ブラジル・ネパールの6カ国が開幕日にオープンできなかったほか、アンゴラも開幕翌日から休館が続くなど、準備の遅れなどが原因でパビリオンが揃わない状態が続いていました。
その後、ブラジルとチリが4月16日、ベトナムが4月30日、インドとブルネイが5月1日、アンゴラ館が6月26日にオープンし、残す“未開館”のパビリオンはネパールのみとなっていました。
ネパール館は、工事費用の一部が国側から建設業者に支払われず、今年1月から工事が中断する事態が続いていて、必要な支払いが済み工事が再開したのは6月16日でした。その後、内装や装飾に関する工事が進められ、オープンできる状態になったということです。
ネパール館は参加国が自前で建設する「タイプA」のパビリオンで、1階にはレストランやグッズ販売店、2階には仏像や織物など仏教にまつわる展示品が50点以上並び、「シンギングボール」という仏具でヒーリングを体験できるブースも設けられています。
(【速報】万博開幕から98日“最後の未開館”ネパール館ついにオープン 工事代金未払いで一時中断も…84の全パビリオンが出そろう(2025年7月19日掲載)|日テレNEWS NNN)
ネパール館が19日昼にオープンへ、やっと万博の全パビリオンが開館
2025年7月18日 20時38分 朝日新聞大阪・関西万博で、開幕からオープンできていなかったネパール館が19日午後0時半に開館することが決まった。万博を主催する日本国際博覧会協会が18日、公式サイトで発表した。会期の折り返しを経て、これで万博に出展したすべてのパビリオンが開館したことになる。
ネパール館は、開幕前の今年1月から建設工事が止まり、開幕後も「内装展示工事が完了していない」などとして閉館が続いていた。
ネパールのドゥルガ・バハドゥル・スベディ駐日大使などによると、パビリオン建設については同国の民間企業に差配を依頼。この民間企業と日本国内の施工業者が協力してパビリオンの建設にあたってきた。
だが、建築物資や人手確保に手間取ったことや、伝統的なデザインを尊重するために内外装のデザインを変更したことなどから、当初から工事日程が遅れていたという。
(ネパール館が19日昼にオープンへ、やっと万博の全パビリオンが開館 [大阪府] [大阪・関西万博2025][リング][ミャクミャク][ユスリカ]:朝日新聞)