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ネパール館、工事再開

ネパール館、工事再開

夢洲の片隅に、まだ扉を開かぬ国がある。ネパール館——それは開幕から二ヶ月を経た今なお、静かにその時を待ち続けていた。赤茶けた外壁も、無言のまま青空を仰いでいた。けれど6月のある晩、夢洲の風に混じって再び工具の音が響いた。止まっていた時間が、そっと回り始めたのだ。

工事の再開は、細く途切れかけていた希望の糸をふたたび繋ぎ直す行為でもあった。未払い金の一部が解消され、遠きヒマラヤの国は、日本の職人たちの手にもう一度その夢を託すことになった。スベディ大使は「もうすぐ」と静かに語り、関係者たちの背中を押した。

7月、ようやくその扉が開くかもしれない。かつて神々と人々が共に生きたというネパールの伝承のように、この遅れてきたパビリオンもまた、風変わりな祝祭の舞台に立つ日を夢見ている。未完成の美というものがあるならば、それはきっと、こういう光景を指すのだろう。

万博ネパール館、月内にも開館へ 大使「皆さんを喜ばせる」
6/17(火) 14:16配信 共同通信

 大阪・関西万博会場で未完成のネパール館について、同国のドゥルガ・バハドゥール・スベディ駐日大使は17日、今月末から7月上旬までの開館を目指していると明かした。「近いうちに皆さんを喜ばせることができる」と取材にメールで回答した。
 ネパール館は自前建設型の「タイプA」。日本の建設業者への支払いが滞り工事が中断していたが、16日夜から作業が再開した。

 スベディ氏は「最終支払いを含むいくつかの問題が解決された。残りの作業を完了させ、一日も早くオープンできるように関係者を励まし、支援する」と強調した。
(万博ネパール館、月内にも開館へ 大使「皆さんを喜ばせる」(共同通信) – Yahoo!ニュース)

万博で唯一開館していないネパール館で工事再開、工事費未払いは協会「解決したと聞いている」
6/17(火) 10:00配信 読売新聞オンライン

 大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)の高科淳・副事務総長は16日の記者会見で、全パビリオンの中で唯一、開館していないネパール館が、工事を再開したことを明らかにした。工事費の未払いで工事が止まっていたが、高科氏は「(ネパール側から)問題は解決したと聞いている」と述べた。近日中の開館を目指すという。
 ネパール館は、参加国が自前で建設する「タイプA」のパビリオン。関係者によると、昨年夏に着工したが、ネパール国内の法人から日本の建設業者側への支払いが滞り、今年に入って工事が中断した。外観はほぼ完成しているが、万博協会の開館許可は出ていない。
(万博で唯一開館していないネパール館で工事再開、工事費未払いは協会「解決したと聞いている」(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)

万博で唯一の未オープン、ネパール館で工事再開 協会「問題が解決」
6/16(月) 20:00配信 朝日新聞

 大阪・関西万博を主催する日本国際博覧会協会は16日、全パビリオンで唯一オープンしていないネパール館の工事がこの日再開したと明らかにした。開館時期は分かっていないという。
 協会によると、ネパール側から「問題が解決したので工事を再開する」と連絡があり、この日から内装の準備工事が始まった。ネパール館は1月から建設工事が止まっていた。
(万博で唯一の未オープン、ネパール館で工事再開 協会「問題が解決」(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)

<独自>万博ネパール館 月内にも開館 駐日大使インタビュー 工事費支払い「ほぼ完了」
6/15(日) 7:48配信 産経新聞

大阪・関西万博が開幕して2カ月が過ぎる中、海外パビリオンで唯一、一度も開館できていないネパール館について、同国のドゥルガ・バハドゥール・スベディ駐日大使は14日、「早ければ6月中、遅くとも7月上旬」に開館すると、産経新聞の単独インタビューに明らかにした。5月31日に開催できなかった同国のナショナルデーの代わりに、7月28日に「ネパールデー」を会場で開催することも表明した。
スベディ氏は、パビリオンの建設が止まったのは「事業を受注したネパールのマネジメント会社が財政難に陥ったことや、工事開始がそもそも遅かったこと」などが原因だったと説明。マネジメント会社から、日本の建設会社への資金支払いが滞ったとみられる。
(<独自>万博ネパール館 月内にも開館 駐日大使インタビュー 工事費支払い「ほぼ完了」(産経新聞) – Yahoo!ニュース)

ネパール館、万博2カ月で一度も開館せず 工事費用トラブル? 装飾も未完成のままむき出し
6/14(土) 17:04配信 産経新聞

大阪・関西万博が開幕して2カ月が過ぎる中、海外パビリオンで唯一、開幕から一度も開館できていないのがネパール館だ。建設業者に費用が支払われず、工事が中断しているとされるが、詳細は明らかではない。開幕に合わせて開館できなかった5カ国のうち、ネパールだけが「タイプA」と呼ばれる独自仕様の大型館を手掛けており、早期の問題解決が望まれる。
6月上旬、豪邸のような外観のネパール館は建物内に建築資材などが置かれ、内部の装飾も一部が未完成のまま、むき出しになっていた。内部に入れないように囲いが設置されていたが、来場者は珍しそうに眺めたり、写真を撮影したりしていた。
海外館のうち閉館しているのはネパール館と、開幕日に一時的に開館したが、その後は休館が続くアンゴラ館の2カ国。
(ネパール館、万博2カ月で一度も開館せず 工事費用トラブル? 装飾も未完成のままむき出し(産経新聞) – Yahoo!ニュース)

未完成だった「ネパールパビリオン」工事再開へ 施工業者が未払い金の一部回収 大阪・関西万博
6/16(月) 12:18配信 ABCニュース

 大阪・関西万博で建設費未払いのため未完成となっていたネパールパビリオンの建設工事が再開されることがわかりました。
(記者リポート)「中が見える状態だったんですが、薄い白の膜が張られましたね。中の様子、見えないようになっています」
 大阪・関西万博のネパールパビリオンは、ネパール政府側から施工業者に建設費の一部が支払われず工事が休止され、開幕から2カ月以上が経過した今もオープンしていません。
 関係者によりますと、今月に入って施工業者が未払い金の一部を回収できたことで、工事再開のめどが立ったということです。
(未完成だった「ネパールパビリオン」工事再開へ 施工業者が未払い金の一部回収 大阪・関西万博(ABCニュース) – Yahoo!ニュース)

万博 ネパール館の工事再開へ 建設費問題で未完成
6/16(月) 12:10配信 テレビ朝日系(ANN)

大阪・関西万博で建設費未払いのため完成していなかったネパールパビリオンの建設工事が再開されることが分かりました。
 大阪・関西万博のネパールパビリオンは、ネパール政府側から施工業者に建設費の一部が支払われず工事が休止され、開幕から2カ月以上が経過した今もオープンしていません。
 ネパールパビリオンでは15日夜から16日朝にかけて窓の目張り作業などがされていて、工事は今晩の閉場後にも本格的に再開される見通しだということです。
(万博 ネパール館の工事再開へ 建設費問題で未完成(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年6月22日

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