• 万博閉幕から

万博6月10日(59日目)のまとめ

万博6月10日(59日目)のまとめ

六月十日、大阪・関西万博の空の下、ギニアのナショナルデーは、遥かアフリカの熱風を運んできたかのように、舞い踊るリズムとともに幕を開けた。その一方で、青森から運ばれる巨大ねぶたが、会場へと静かに出発したという報せは、万博という混沌に北国の魂が一筆加わるような趣を添えている。東北絆まつりの幕開けは、風土と技と汗の結晶が万博の風景に溶け込む兆しであろう。

だが、会場に張り巡らされた静謐の水辺──「静けさの森」では、レジオネラ属菌という名の見えぬ侵略者が発見され、かつて子どもたちが水と戯れたあの場所は、音を失い、ただ静かに水を抜かれていた。体調不良を訴える者に、協会は医師の診断を条件に治療費の補償を示したが、それはまるで、忘れ去られた祝祭の裏で囁かれる小さな責任の物語のようである。

その渦中、大阪府の吉村知事は、家庭の事情で来場が叶わぬ子どもたちに向けた無料招待ツアー、さらには若者に対する食費補助などを打ち出し、未来の担い手に万博という「幻の都市」を垣間見せようとしていた。三十六億円の補正予算の重みは、数字以上に、ひと夏の記憶に投じられる情熱の証である。

和歌山ゾーンでは、開幕から二か月で来場者十五万人を数え、紀州の祭りと味覚が時を超えて現代の来訪者に語りかける。展示の陰で息づく郷土の記憶は、ひとつの県の営みを超えて、この博覧の地における小宇宙のような輝きを放っていた。

さらには、かつてピッチを駆けたサッカー界の智将・宮本恒靖会長が登場し、国連パビリオンを訪れた足でインドネシア館へと姿を見せたという。旧友との再会、予期せぬ邂逅──それらは万博という名の迷宮における偶然の魔法であり、会場の片隅でひっそりと交わされた視線の中にこそ、真の国際交流の息吹が宿っていたのかもしれない。

光と影、熱狂と静謐、国と郷土、そして人と人──六月十日の万博は、あらゆるものが交錯し、交歓し、交差点のように一日を過ぎていった。すべては、この一夏の万博という夢の地図に、またひとつの精緻な線が描き加えられたということだ。

【速報】万博東ゲート前はきょうも開門前から列 雨降る中並ぶ人は「傘・傘・傘」きょうは午前10時から空き枠あり 午前9時台は下旬まで満員
6/10(火) 9:21配信 MBSニュース

開幕から59日目となった大阪・関西万博、6月10日も大阪メトロ・夢洲駅の利用者が集まる東ゲートには、長蛇の列ができていました。10日は午前9時台が満員ですが、10時以降は入場枠に空きがあります。
 10日午前9時時点の入場ゲートの予約状況です。きょうは午前10時、11時台にも空きがあります。
 万博会場で5月下旬に会場内のウォータープラザと静けさの森で指針値20倍となるレジオネラ属菌が検出されました。これを受けて、水上ショーは現在中止となっています。
 会場中央にある「静けさの森」の水辺でも、指針値の20倍となるレジオネラ属菌が検出されました。ここは子どもたちが自由に水遊びできる人気スポットでした。水が抜かれたのは5月29日の夜のこと。しかし、協会が保健所から報告を受けたのはその前日の夜で、水は丸1日そのままでした。
 協会は、ウォータープラザ内の水が完全に入れ替わるのを待ち、再び検査していましたが、再び指針値を上回る数値となり、当面の間、水上ショーは中止にするとしています。
 9日の会見で博覧会協会は、体調不良の申し出があった来場者には、医師の診断を受けたうえで、水上ショーなどとの因果関係が認められれば、治療費についてはさかのぼって支払うと、案内していることを明らかにしました。
 また、レジオネラ属菌が検出された「静けさの森」で体調不良になったという申し出に対しても、同様の対応をとるということです。
(【速報】万博東ゲート前はきょうも開門前から列 雨降る中並ぶ人は「傘・傘・傘」きょうは午前10時から空き枠あり 午前9時台は下旬まで満員(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)

【速報】吉村知事「子供の万博無料ツアー」「若者食費支援」などで「およそ36億円補正予算」提案へ
6/10(火) 12:11配信 関西テレビ

大阪府の吉村知事は10日、取材に応じ、チケットはあるものの、家庭の事情などで大阪・関西万博に行けない子供たちを招待するツアーや19歳から22歳までの大学生などの若者に対する1人7000円の食費補助などでおよそ36億円の補正予算案を提案すると発表しました。
(【速報】吉村知事「子供の万博無料ツアー」「若者食費支援」などで「およそ36億円補正予算」提案へ(関西テレビ) – Yahoo!ニュース)

大阪・関西万博の「東北絆まつり」へ 青森の大型ねぶたが出発
06月10日 12時14分 NHK

大阪・関西万博で今月13日に始まる「東北絆まつり」でお披露目される青森県の大型ねぶたが、10日、万博の会場に向けて出発しました。
大阪・関西万博では、今週末から3日間、東
北の夏祭りが一堂に集まる「東北絆まつり」が開かれ、青森県のねぶた師、福士裕朗さんが、およそ2か月かけて制作した大型ねぶたもお披露目されます。
10日は、「ねぶた小屋」と呼ばれる作業用の仮設テントで搬出作業が行われ、福士さんや市の職員が、ねぶたを11のパーツに分けてトラックに積み込みました。
ねぶたは、青森港がことし開港400年を迎えることにちなんで、海を守る神とされる「龍神」の擬人化した姿を表現していて、パーツを組み立てると高さが3.8メートル、幅が9メートルにのぼります。
大阪・関西万博の「東北絆まつり」へ 青森の大型ねぶたが出発|NHK 青森県のニュース

大阪・関西万博「和歌山ゾーン」来場者15万人到達で記念式典
06月10日 14時34分 NHK

大阪・関西万博の会場にある「和歌山ゾーン」の来場者数が10日、15万人に達し記念の式典が行われました。
ことし4月に開幕した大阪・関西万博では、和歌山県は、9つの府と県が参加する関西パビリオンに「和歌山ゾーン」を設置し、伝統の祭りや和歌山の食に関する展示をしています。
開幕からまもなく2か月となる10日、「和歌山ゾーン」の来場者数が15万人に達し、15万人目となった大阪市の濱田光広さんの家族に▽県のPRキャラクター「きいちゃん」のぬいぐるみやピンバッジ、▽和歌山県産の梅酒などが贈られました。
(大阪・関西万博「和歌山ゾーン」来場者15万人到達で記念式典|NHK 和歌山県のニュース)

宮本会長がインドネシアの敵情視察?「楽しいですね」 万博でパビリオン見学…歓迎に現れた“大物”
FOOTBALL ZONE 2025年06月10日 08時00分

 日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長が6月9日、10日に大阪・吹田で行われる2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のインドネシア戦を前に“敵情視察”を行った。
 この日、大阪・関西万博内で、国際連合が推進するイニシアチブ「Football for the Goals(フットボール・フォー・ザ・ゴールズ、FFTG)」の加盟に関する会見に参加。その後は、国連のパビリオンを見学した。
 その直後、宮本会長が“意外”な行動に出た。急遽、インドネシアのパビリオンへ。国際サッカー連盟(FIFA)が運営するスポーツ分野の修士課程「FIFAマスター」で一緒に学んだインドネシアサッカー協会のラトゥ・ティシャ副会長と再会。さらに実業家で、イタリア1部インテルの元会長を務め、現在は同国のサッカー協会会長を務めるエリック・トヒル氏も“出迎え”て歓迎した。
 トヒル氏とともにパビリオンを見学。同国の歴史や文化など多数の展示や映像から学び取り、ガイドの説明にも真剣に話を聞いた。「来てみたら楽しいですね」と話した。
(宮本会長がインドネシアの敵情視察?「楽しいですね」 万博でパビリオン見学…歓迎に現れた“大物”(FOOTBALL ZONE)|dメニューニュース(NTTドコモ))

【大阪・関西万博】ディーン・フジオカ ビビアン・スーと30年ぶりに再会「人の縁ってのが、こういう形でつながる」
6/10(火) 17:56配信 東スポWEB

 同パビリオンは、玉山デジタルテック株式会社が出展した民間パビリオン。「世界をつなぎ、より良い未来の暮らしへ」をコンセプトに、台湾の科学技術力を駆使した展示で島の自然や美しい映像を体感することができる。
 茶色のシャツにライトグレーのジャケットとパンツ、手首に入館の際に来場客全員に配布されるスマートブレスレットを付けて現れたフジオカはタレントのビビアン・スーと共にスペシャルゲストとして来館し、同社名誉会長・黄志芳氏と共に館内を見学した。
 スタッフに誘導され、エントランスから「ライフ劇場」の円柱型の電子スクリーンに映し出された映像で台湾の自然について学び、エレベーターで2階へ移動。「ネイチャー劇場:六感の旅」で映像展示や台湾産のランの花を観賞し、記念撮影に興じた。
(【大阪・関西万博】ディーン・フジオカ ビビアン・スーと30年ぶりに再会「人の縁ってのが、こういう形でつながる」(東スポWEB) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年6月11日

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