- 万博閉幕から
大阪・関西万博の午後、ふいに会場の空気を切り裂くように立ち込めたのは、どこか異様で、まるで遠い機械仕掛けの夢の中から漏れ出したかのような、ガソリンの匂いだった。
パビリオンの間を行き交うスタッフたちの鼻をつき、頭の奥底にうごめく何かを揺さぶったその臭いは、まるで古びた時計の歯車が軋む音のように不穏だった。消防が駆けつけ、万博協会が調査を急ぐさなか、異臭のなかでもグアテマラの古の舞踊は太鼓の鼓動とともに悠久の時間を打ち鳴らし、マヤの神話が空気を震わせていた。
その日までに集まった来場者は584万余、人波は絶え間なく織りなされ、静かに膨らんでゆく。けれども、水上ショーは霧のように消え、再開の兆しはまだ見えない。そんな中、大阪府知事は、夏の光に照らされる子どもたちの笑顔を願い、経済的困難の影に隠れた若き魂たちを無料で招き入れる計画を語った。子どもたちの未来へ続く架け橋として。
経済界の声も響き、溢れる人波に翻弄される子どもたちのため、予約困難の壁を越える道筋が模索されている。伝統の狂言師、野村萬斎は新たな能楽の世界を万博に呼び込み、古の響きを映像の光と融合させ、未来への語り部となろうとしていた。異臭の陰で、文化の鼓動は確かに力強く、万博の熱気はやがて新たな時代の鼓動となっていくのだった。
【大阪・関西万博】9日来場者は一般11万4000人 関係者1万8000人
6/10(火) 10:56配信 関西テレビ大阪・関西万博の9日の来場者数は13万2000人で、一般11万4000人、メディアなどの関係者は1万8000人でした。
(【大阪・関西万博】9日来場者は一般11万4000人 関係者1万8000人（関西テレビ） – Yahoo!ニュース)
【速報】大阪・関西万博の会場 複数のパビリオンスタッフから「異臭」訴え 万博協会が調査中
6/9(月) 15:29配信 ABCニュース大阪・関西万博の会場で一部のパビリオンのスタッフから異臭を感じたという訴えが相次ぎました。万博協会は原因を調査中だとしています。
消防によりますと、9日午後1時半すぎ、万博協会の危機管理局から「ガソリンのような臭いがする」と通報がありました。
消防が現地に入り状況を確認しましたが、パビリオンの中からは有害なガスや臭いは確認されておらず、会場外から何らかの臭いが流れてきた可能性も含めて原因を調査中だということです。
万博協会の関係者によると、午後1時過ぎから複数のパビリオンのスタッフから異臭がすると報告があり、中には頭痛を訴えるスタッフもいたということです。
万博協会は「情報を整理し状況を確認中」だとしていましたが、午後4時からの会見で「消防で問題がないことが確認された」と発表しています。
(【速報】大阪・関西万博の会場 複数のパビリオンスタッフから「異臭」訴え 万博協会が調査中（ABCニュース） – Yahoo!ニュース)
万博、来場者数は上向きも… 水上ショーの再開時期は見通したたず
6/9(月) 20:30配信 朝日新聞大阪・関西万博を主催する日本国際博覧会協会は9日、一般来場者数が7日までに累計584万2748人となったと発表した。開幕から約2カ月になるなか、最初の1カ月と比べて来場者数は増加傾向になっている。一方、中止されている水上ショーは再開の見込みが立っていない。
石毛博行事務総長は9日の記者会見で「口コミや報道で万博への関心が高まっている」と話した。
一方、会場南側の「ウォータープラザ」の海水から指針値の約20倍のレジオネラ属菌が検出された問題では、4日夜から中止されている水上ショーについて再開の見込みが立っていないと明らかにした。水質の改善などに努め、早期再開に向けて取り組むという。
(万博、来場者数は上向きも… 水上ショーの再開時期は見通したたず（朝日新聞） – Yahoo!ニュース)
「パビリオンの予約が取れない」 悲惨な子供の万博見学…関西同友会が協会に改善要請へ
6/9(月) 21:55配信 産経新聞関西経済同友会の永井靖二代表幹事（大林組副社長）は9日の定例記者会見で、大阪・関西万博を訪れた子供たちが、予約が埋まっているためパビリオンを見学できずにいる問題があることについて、日本国際博覧会協会に改善を働きかける考えを表明した。
協会は「万博は、次世代を担う子供たちにとって絶好の学びの場になる」とし、大阪府も無料招待事業などを通じて子供たちの来場を促している。だが、学校の遠足などで、子供がパビリオン入場の枠を確保できないケースが目立っている。
関西同友会は今月2日付で、さまざまな来場者が楽しめる環境整備を訴え、子供たちの見学について「当日入場優先レーンの設置やイベント・催事に優先参加できる枠組みの検討」などを盛り込んだ声明を発表した。
(「パビリオンの予約が取れない」 悲惨な子供の万博見学…関西同友会が協会に改善要請へ（産経新聞） – Yahoo!ニュース)
野村萬斎、能を世界へ「だてに７００年やってねえぞ」万博会場の能楽公演で総合演出を担当
6/9(月) 17:51配信 スポーツ報知狂言師・野村萬斎が９日、都内で行われた実演と大型映像を融合させた能楽公演「未来につなぐ、能楽の世界」（７月１３・１４日、大阪万博内ＥＸＰＯホール・シャインハット）の取材会に出席した。
同公演は鬼がテーマ。約１時間の公演で、春・道成寺、夏・土蜘蛛、秋・菌と紅葉狩、冬・船弁慶の名場面でさまざまな鬼と日本の四季を描き、円形ステージの壁面に映し出される映像とともに披露する。総合演出を務める野村は「ダイナミズムに見せられる。初心者必見。どんな国の方でもぱっと見たら分かるものにしようと思っています」と話した。
東京五輪の開閉会式の総合統括を務める予定だったが、コロナ禍の影響で大会の１年延期が決定。野村らのチームは解散した。同公演は万博内の会場で行われる。改めて能を世界に発信する機会が訪れ、「五輪はいろんなチームが集まり、能だけとはいかない。今回はこれぞザ・能楽です。ホラーでもいいし、ドラマを求めていただいてもいい。だてに７００年やってねえぞ、と。おおいに日本のセールスポイントとして押し出せたら」と力を込めた。
(野村萬斎、能を世界へ「だてに７００年やってねえぞ」万博会場の能楽公演で総合演出を担当（スポーツ報知） – Yahoo!ニュース)
大阪・関西万博に郡上おどりの輪 「岐阜県の日」スタート、大型水槽で鵜飼いの実演も
2025年6月9日 23時46分 (6月9日 23時47分更新)
大阪・関西万博（大阪市此花区）で岐阜県の伝統文化などが上演されるイベント「岐阜県の日」が9日、会場内のEXPOホールで始まった。国連教育科学文化機関（ユネスコ）無形文化遺産の「郡上おどり」などが披露され、来場者に岐阜の魅力をアピールした。
(大阪・関西万博に郡上おどりの輪 「岐阜県の日」スタート、大型水槽で鵜飼いの実演も：中日新聞Web)
投稿日：2025年6月11日