• 万博閉幕から

大屋根リングの土台“600m”地盤浸食

大屋根リングの土台“600m”地盤浸食

大阪・関西万博の象徴ともいえる「大屋根リング」。その雄大な姿は、まさに未来の光景を映し出すかのようだ。しかし、その足元に目を凝らすと、波にさらわれた土台が崩れ落ち、600メートルにわたる壮大な浸食が現れている。まるで、海の神々がこの未来都市に興味を示し、その一端に触れようと手を伸ばしたかのようではないか。

護岸の補修は進むが、未来と戯れるこの大屋根リングが、万博の熱気とともにどう輝きを増していくのか。

【開幕まで1カ月】大阪・関西万博シンボル・大屋根リングの土台“600m”崩落「想定以上の被害」 自動運転EVバスお披露目も課題浮き彫り
3/14(金) 11:22配信 FNNプライムオンライン

大阪・関西万博会場で13日、異世界をイメージしたEVバスのデザインがお披露目。国内の大型バスとしては初となる、自動運転を目指す。一方、万博のシンボル・大屋根リングの土台護岸が想定外の高波で約600mにわたって崩落、協会によると主構造には問題ないが、「想定を超える被害」だったとした。博覧会協会は、開幕までに補強工事を行う予定としている。
博覧会協会によると、波によって崩れ落ちたのは合わせて計約600m続いていて、護岸に打ち付ける波が想定以上に高くなったことが原因だという。
博覧会協会 施設維持管理局長・藁田博行さん:
構造体(リング)そのものには下に杭も打っていますし、基本的に安全なんですが、ここまで崩れると想定していなかったのは事実です。
【開幕まで1カ月】大阪・関西万博シンボル・大屋根リングの土台“600m”崩落「想定以上の被害」 自動運転EVバスお披露目も課題浮き彫り(FNNプライムオンライン) – Yahoo!ニュース

大阪万博まで1カ月で異常事態! リングの盛り土ボロボロ削れ浸水被害の恐れ…識者は台風や高潮を危惧
3/14(金) 11:28配信 日刊ゲンダイDIGITAL

 4月13日に予定される大阪・関西万博の開幕まで1カ月を切った。旗振り役である大阪府の吉村知事は13日の会見で、開幕1カ月前の所感を問われ「せっかくやる以上、ある意味チャンス」と意気込んだが、そんな浮かれ気分に“水を差す”事態が発生している。目玉の大屋根リングの盛り土が海水に浸食されている問題だ。
 万博リングは外周2キロのうち南側の約600メートルが海水に接する。万博協会はリングの内外に海水を引き入れ、内側を「ウォータープラザ」、外側を「つながりの海」と呼称。水上ショーなどを行う空間として作り上げた。
 協会によると、リング内外に注水を始めた直後の先月19日、「ウォータープラザ」側の護岸で約120メートル、「つながりの海」側で約480メートルにわたり、リング足元の盛り土が浸食されていることを確認。護岸を砕石で覆うなど、保護方法を検討中という。
 13日の参院内閣委員会で、万博準備を主導する経産省幹部は浸食について「風の影響で、水面の波の高さが想定以上に高くなったことなどが原因と(協会から)聞いている」と答弁。これに対し、立憲民主党の石垣のりこ議員は当時の大阪市内の風速に言及し、「風が吹いて波が立つことを想定できなかったと言っていることが非常に問題」と指摘した。
(大阪万博まで1カ月で異常事態! リングの盛り土ボロボロ削れ浸水被害の恐れ…識者は台風や高潮を危惧(日刊ゲンダイDIGITAL) – Yahoo!ニュース)

開幕直前に…関西万博会場で海水が地盤浸食の“おそまつ” 伊東万博大臣も「なぜ固めなかったのか」と問題視
3/19(水) 17:02配信 AERA dot.

 3月13日の参議院内閣委員会で、立憲民主党の石垣のりこ議員がこの問題をとりあげて質問した。まず浸食がいつ、なぜ発生したのかを問うと、経済産業省幹部は、
「護岸の浸食を確認したのは2月19日」
 と答弁。ポンプで海水を注水し始めたのは2月17日なので、わずか2日後には浸食を把握していたことになる。
 浸食の原因については、
「波の高さが想定以上に高くなってしまった」
 などと答えた。これに対して石垣議員が、
「風が吹いて波が立つことを想定できなかったのか。想定できなかったのは問題ではないか」
 と、さらに追及すると伊東良孝万博担当相は、
「私も現場の視察をしてきた。なぜコンクリートか何かで(護岸を)固めなかったのかと思う。ごくごく当たり前の波がきたら崩れてしまうように思った」
 と、想定すべき波への対応ができていなかったと問題を認めた。
 建築エコノミストの森山高至氏はこう話す。
「海水で土砂が取られる『洗掘』という現象ではないか。一般的には、盛り土の上をコンクリートで固めるなどして補強をする。なぜ補強していないのか不思議でならない。それでなくとも、万博会場は地盤が弱いことが指摘されており、どんなアクシデントがあるかわからない。夏場に台風が来ればもっと波は高くなる。開幕前からこんなことで、半年間、無事に開催できるのか」
(開幕直前に…関西万博会場で海水が地盤浸食の“おそまつ” 伊東万博大臣も「なぜ固めなかったのか」と問題視(AERA dot.) – Yahoo!ニュース)

万博の大屋根リング護岸が浸食被害 海水注入後に強風影響か
毎日新聞 2025/3/10 20:34(最終更新 3/11 13:00)

 大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は10日、大屋根「リング」が海水と接している部分の護岸計1・1キロのうち600メートルで、浸食被害を確認したと明らかにした。2月に海水の注入を始めたばかりで、強風による波などでえぐられたとみられる。リングの安全性に影響はないが、護岸を砕石で覆って保護するなどの対策を検討する。
 浸食被害は2カ所で見つかった。会場南側の「ウオータープラザ」と呼ばれるエリアのリング内側の護岸約500メートルのうち東側約120メートルと、「つながりの海」と名付けられたエリアのリング外側の護岸約600メートルのうち西側約480メートル。いずれの護岸も水面から2メートルの高さまでほぼ土を盛っただけの構造で、水際の土がえぐり取られていた。

投稿日:2025年3月26日

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