
万博のために静かに走っていたEVバスは、いま動かないまま並んでいる。夢洲と駅を結び、来場者を運び続けた車両は、閉幕後も路線バスや自動運転の実験に使われるはずだった。しかし相次ぐ不具合と安全性への懸念から、大阪メトロは190台すべての使用を断念し、車両は森之宮の検車場に静かに留め置かれている。
このバスの購入には国の補助金が充てられており、使用停止を受けて国土交通省は返還を求める方針を示した。約6億円の国の補助金に加え、府や市の支援も含まれていたため、万博のレガシーとして活用されるはずだった未来の乗り物は、思いがけず別の課題を残すことになった。
万博の期間中、バスは点検を重ねながら慎重に運行されていたという。それでも、役目を終えたあとに残ったのは、動かない車体と、まだ結論の出ていない対応である。祝祭のために集められた機械は、いま静かに次の判断を待っている。未来を先取りしたはずの乗り物は、思いがけず、万博の余韻の中に立ち止まったままなのである。
大阪メトロ、万博バス購入の補助金返還へ
4/14(火) 14:26配信 共同通信大阪メトロは14日、大阪・関西万博でトラブルが相次いだ電気自動車バスを巡り、購入費に充てた国などの補助金を返還する方針を株主の大阪市に伝えた。
(大阪メトロ、万博バス購入の補助金返還へ(共同通信) – Yahoo!ニュース)
万博バスの補助金返還要求へ 国交相、転用断念の大阪メトロに
4/3(金) 11:56配信 共同通信金子恭之国土交通相は3日の記者会見で、大阪・関西万博で使用され、トラブルが相次いだ「EVモーターズ・ジャパン」(北九州市)製の電気自動車バスを巡り、国からの補助金を購入費に充てた大阪メトロに返還を求める方針を明らかにした。車両の安全性に関する懸念が解消されず、大阪メトロが閉幕後の路線バスなどへの転用を断念し、使用しない方針であることを踏まえた。
国交省によると、EVモーターズ・ジャパン製の電気自動車バス50台を購入した大阪メトロに対し、同省が補助金約6億円を交付していた。同様に補助金を出していた環境省も、大阪メトロに返還を求める方針。
(万博バスの補助金返還要求へ 国交相、転用断念の大阪メトロに(共同通信) – Yahoo!ニュース)
【速報】「回答によっては提訴も必要」路線バスに転用断念の“万博EVバス”大阪メトロがEVMJ社に購入代金の返還と車両の引き取りなど求める 現時点でEVMJ社からの回答はなし
4/14(火) 15:16配信 関西テレビ大阪・関西万博の来場者輸送のため導入した「EVバス」をめぐり、大阪メトロが路線バスなどへの転用を断念したことについて、大阪メトロは購入元に対して購入代金の返還などを求めていると明らかにしたうえで「回答によっては購入代金の返還などを求め提訴することも必要だ」との考えを示しました。
大阪メトロは、大阪・関西万博の期間中、会場内外の輸送や大阪市内でを運行するオンデマンドバスとしてEVバス・計190台を福岡県北九州市の「EVモーターズ・ジャパン(以下、EVMJ社)」から購入しました。
しかし、各地で不具合が相次いだことから、国土交通省が去年10月、立ち入り検査を実施。
その後、大阪メトロがことしに入ってEVMJ社の特別点検に立ち会ったものの、その際にも新たな不具合が見つかったということから「安全性と長期的な安定性を確保できる方法・体制を確立することは困難」と判断し、全車両について今後使用しないことを決めたと先月31日、発表しています。
会合の冒頭、大阪メトロの河合英明社長は「EVバスについて、議会の皆様はじめ市民、お客様、関係者、お客に多大なるご心配とご迷惑をおかけしていること、心よりお詫びする」と陳謝しました。
その後、大阪メトロ側から一連の経過について説明がありました。
それによると、万博期間中のEVバスの運行について「安全に問題のない車両のみ使用した。不具合発生が続いたので、定期点検の短縮と点検項目の追加、EVMJ社の社員の常時配置などの体制整備、安全確保のために策を講じて安全性を確保しながら運行した」ということです。
一方で、万博後に路線バスとに転用するにあたり、万博期間中のような体制整備の構築が難しいとしたうえで「ことし1月から特別点検を開始したが、試験走行中に重大な不具合が発生したこと、車両の分析状況から潜在的欠陥が判明したなどとしたうえで、多額の費用かけても潜在的欠陥解消する見通しが立たないので、大阪市内走る公共交通として安全性・長期的な安定性を確保できないと判断した」と今回の判断について説明しました。
また、議員から費用請求などについて問われると、大阪メトロは「EVMJ社と契約を解除して購入代金の返還、違約金請求と車両の引き取りを求めている。現時点でEVMJ社から代金の返還等については回答がない。回答いかんによっては提訴提起することも必要だと考えている」と話しました。
(【速報】「回答によっては提訴も必要」路線バスに転用断念の“万博EVバス”大阪メトロがEVMJ社に購入代金の返還と車両の引き取りなど求める 現時点でEVMJ社からの回答はなし(関西テレビ) – Yahoo!ニュース)
大阪万博から1年「EVバス」が“負の遺産”に? 税金投入し購入も…135台が野ざらしで放置「安全性が確保できない」今後の対応はどうなる?【news23】
4/14(火) 13:04配信 TBS NEWS DIG Powered by JNN大阪・関西万博の開幕から1年、閉幕から半年です。成功ムードの裏で残された課題も浮き彫りとなってます。万博の会場内外で活躍していた電気で走る「EVバス」。万博のために税金も投入され購入された車両ですが、いまは止まったままで放置されているというのです。“負の遺産”となってしまうのでしょうか?
この万博で活躍した“あるもの”が、思わぬ形で残されていました。
清水貴太 記者「ご覧ください。あちら見えてきました多くのバスが止まっています」
鉄道車両の点検などを行う大阪メトロ・森之宮検車場の一角に並ぶ、電気で動く「EVバス」です。
上空から確認すると、その数は135台にのぼります。
清水貴太 記者「バスのタイヤには車止めがつけられていて、固定されています。バスの上の方には白い汚れでしょうか、鳥のフンのような汚れがあり、バスが長い間停められていることが分かります」
これらのEVバスは、万博会場の中や、会場と駅などを結ぶ足として活躍していました。
中国の企業が製造したものを北九州市のEVモーターズ・ジャパン社(EVMJ)が輸入、大阪メトロが2022年度以降に購入したものです。
国土交通省などによりますと、全国各地の運行事業者から「不具合が多い」という情報が寄せられたことで、国交省がEVモーターズ・ジャパン社に総点検を指示、その後、立ち入り検査も行いました。
EVバスは万博閉幕後、大阪府内で自動運転の実証実験に使われる予定でした。しかし、大阪メトロは”安全性が確保できない”などとして、3月末に全ての車両を今後、使わないことに決めました。
EVモーターズ・ジャパン社
「弊社としては再発防止策を進めており、大阪メトロ様に対しては、車両の安全性および安定運行の確保に向けて、改善策や運用面での対応について個別に具体的な提案を行い、客観的に評価を実施する第三者機関を探すといったことも行ってまいりました。大阪メトロ様と弊社との見解が異なっており、大変遺憾に存じます」
ただ、問題は安全性だけではありません。
大阪市によりますと、大阪メトロが万博用に購入したEVバスは計150台、約75億円。この購入費用には、国から39億円、大阪府と市から4億8000万円の補助金が出ているとされていて、半分以上が税金で賄われていることになります。
万博閉幕後も活用されることなどを想定して補助金を交付したことから、国や大阪府・市は大阪メトロに対して返還を求めることにしていて、大阪メトロは「交付者の皆さまと協議のうえ、適切に対応してまいります」としています。
(大阪万博から1年「EVバス」が“負の遺産”に? 税金投入し購入も…135台が野ざらしで放置「安全性が確保できない」今後の対応はどうなる?【news23】(TBS NEWS DIG Powered by JNN) – Yahoo!ニュース)
EVモーターズのEVバス不具合問題、金子国交相「補助金返還を求めていく」
4/3(金) 17:58配信 日刊自動車新聞金子恭之国土交通大臣は4月3日の閣議後会見で、大阪メトロがEVモーターズ・ジャパン(EVMJ、角英信社長、北九州市若松区)の電気自動車(EV)バスの使用停止を決めたことを受け、大阪メトロに対し「補助金返還を求めていく」方針を示した。
大阪メトロは、昨年開催された「大阪・関西万博」での人員輸送用途などで、EVMJのEVバスを190台導入した。同EVバスは国の「商用車等の電動化促進事業」の対象で、購入費用の一部を国が補助している。
補助金の活用条件として、事業者には一定期間、車両を運行・使用することが求められる。大阪メトロが車両の使用停止を決めたため、法令に則り、補助金の返還を求めることとした。
(EVモーターズのEVバス不具合問題、金子国交相「補助金返還を求めていく」(日刊自動車新聞) – Yahoo!ニュース)
万博EVバス 大阪メトロ転用断念 国交省「補助金6億円」返還要求へ
4/6(月) 10:35配信 テレビ朝日系(ANN)大阪万博で使用され、運航トラブルが相次いだ電気自動車EVバス、大阪メトロが路線バスなどへの転用を断念し、国土交通省が6億円の補助金の返還を求めることが分かりました。
去年、大阪・関西万博で来場者の足となり、役目を終えてひっそりとたたずむおよそ100台のバス。「EVモーターズ・ジャパン」製の電気自動車・EVバスで、万博期間中、停車後に動き出すなどの事故が3件起きていました。
85台のうち35台が大阪メトロが購入したものでした。先月31日、大阪メトロは保有する190台を路線バスなどに転用する計画を断念し、「今後使用しない」と発表しました。
バスとして使われないことになり、6億円の補助金を交付した国土交通省は…。
金子恭之国交大臣
「当該車両を使用しない旨の方針が打ち出されたことを受け、法令にのっとり補助金返還を求めていくこととしております」
国交省は大阪メトロに対して補助金の返還を求めていくことを明らかにしました。
大阪メトロは3月末時点で、「補助金にかかる今後の取扱いについては、交付者の皆様と協議のうえ、適切に対応してまいります」とコメントしています。
(万博EVバス 大阪メトロ転用断念 国交省「補助金6億円」返還要求へ(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース)