
万博のために集められた未来の乗り物は、いま静かに行き場を失っている。大阪メトロが導入したEVバス190台は、夢洲へ人々を運ぶ役目を終えたあと、街へ広がるはずだった。路線バスとして走り続け、自動運転の実験へとつながる、未来への橋渡しとして期待されていたのである。
しかし、その歩みは途中で止まった。走行中の停止やブレーキの不具合など、繰り返されるトラブルが安全性への疑問を深め、最終的に「使用しない」という判断に至った。車両はすでに止められ、再び走り出す見通しも立っていない。
約80億円という導入費、そのうち40億円以上は補助金によって支えられていた。未来への投資として託されたその数字は、いま宙に浮いたまま、次の扱いを待っている。
万博は未来を示す場所だった。しかしその未来は、いつも滑らかに進むとは限らない。立ち止まり、試し、そして別の道を探す。その過程までも含めて、万博の時間はまだ終わっていないのだ。
不具合相次ぐ万博のEVバス 路線バスなどへの転用断念 購入に補助金も…吉村知事「返還求める」
2026年3月31日 19:23 YTV NEWS NNN万博で運用されたEVバスなど190台について販売元の車両で不具合が相次いでいることから、所有する大阪メトロは路線バスなどへの転用を断念すると発表しました。
万博の来場者の輸送のため大阪メトロが導入した「EVバス」を巡っては、万博のレガシーとして路線バスへの転用や大阪府が計画している自動運転の実証実験で活用する予定でした。
しかし、販売元である「EVモーターズ・ジャパン」の車両で不具合が相次ぎ、大阪メトロは所有するバスの安全性を確認するため、使用を中止していましたが、きょう(3月31日)、「安全性と安定性を確保することは困難」として、オンデマンドバスで使用していた車両も含めた190台について今後、使用しないと発表しました。
EVバスの購入には国と大阪府、大阪市の補助金が利用されています。
吉村洋文 大阪府知事
「安全性重視という観点から仕方ないと思います。車両が使われないということになったわけですから、補助金についても返還を求めていきます。これはメトロにも伝えています」
(不具合相次ぐ万博のEVバス 路線バスなどへの転用断念 購入に補助金も…吉村知事「返還求める」(2026年3月31日掲載)|YTV NEWS NNN)
万博にあわせ調達「EVバス」190台の路線バス転用を断念…中国メーカー2社が製造、不具合相次ぎ使用中止
4/1(水) 10:25配信 読売新聞オンライン大阪メトロは31日、大阪・関西万博などにあわせて調達した電気自動車(EV)バス190台について、路線バスへの転用などを断念したと発表した。安全性に問題があることがわかり、使用を見合わせていた。
大阪メトロによると、バスは中国メーカー2社が製造したもので、北九州市のEVモーターズ・ジャパン(EVMJ)から購入した。大型115台と小型35台は万博会場へのシャトルバスなどに使い、閉幕後は路線バスや自動運転バスの実証実験に転用する計画だった。超小型の40台は予約制の「オンデマンドバス」として大阪市内で運行してきた。
しかし、ブレーキなどに不具合が相次いだため、使用を中止していた。1月からの車両の特別点検でも不具合が見つかり、乗客の安全を確保できないと判断。今後も使用しないことを決めた。購入時に国の補助金を活用しており、大阪メトロの担当者は「今後の対応について、国やEVMJと協議を進めている」と説明した。
(万博にあわせ調達「EVバス」190台の路線バス転用を断念…中国メーカー2社が製造、不具合相次ぎ使用中止(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)
大阪・関西万博のEVバス190台「今後使用せず」 大阪メトロが発表 来場者輸送などに使用 去年9月の事故で国交省が販売元に立ち入り検査
03/31 18:49 配信 ABCニュース大阪メトロは31日、大阪・関西万博での来場者の輸送などに使用していたEVモーターズ・ジャパン社のEVバス190台について、今後、使用しないと発表しました。
EVモーターズ・ジャパンは日本国内向けに電気バスなどを開発、販売し、中国メーカーに製造を委託しています。
大阪メトロは、EVモーターズ・ジャパン社のEVバスのうち、大型バス115台を万博会場外の輸送に、小型バス35台を会場内の輸送に、超小型バス40台をオンデマンドバスとしてそれぞれ使用していました。
しかし、去年9月にオンデマンドバスが回送中にハンドルが効かなくなり中央分離帯に乗り上げる事故があり、大阪メトロによりますと去年10月には国土交通省がEVモーターズ・ジャパン社に立ち入り検査を行ったということです。
大阪メトロはこれらを受け、190台すべての車両の運行を停止していました。
大阪メトロは31日、安全性と長期的な安定性を確保できる方法や体制を確保するのは難しいと判断し、当該のEVバスでの運行再開を断念し、今後、使用しないことを決定したと発表しました。
(大阪・関西万博のEVバス190台「今後使用せず」 大阪メトロが発表 来場者輸送などに使用 去年9月の事故で国交省が販売元に立ち入り検査)
万博輸送のEVバスを路線バスに転用せず 大阪メトロ、不具合相次ぎ
日本経済新聞 2026年3月31日 18:52大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は31日、大阪・関西万博の会場輸送などで使用し、不具合が続発していた電気自動車(EV)バスについて、路線バスや自動運転バスとして使用しないと発表した。代替車種は未定としている。
使用中止の理由について「当社が求める安全性と長期的な安定性を確保できる方法・体制を確立することは困難である」と判断した。2025年10月には国土交通省が道路運送車両法に基づいて、製造元のEVモーターズ・ジャパン(EVMJ、北九州市)に立ち入り検査した。
大阪メトロが保有するEVMJ社製の車両は190台。購入金額は合計80億円以上で、車両の返品や購入代金の返還請求も検討する。車体の購入にあたっては国や大阪府・市からの補助金を40億円以上投じている。補助金の返還については「交付者と協議のうえ、適切に対応していく」考えだ。
(万博輸送のEVバスを路線バスに転用せず 大阪メトロ、不具合相次ぎ – 日本経済新聞)
【速報】大阪・関西万博でも活躍のEVバス 大阪メトロが「全車両について今後使用しない」と発表 安全性・安定性が確保できないとの結論に至る
03月31日 17:46 関西テレビ放送大阪・関西万博の会場内外で使用されたEVバスについて、大阪メトロはすべての車両を今後使用しないと発表しました。
大阪メトロは、大阪・関西万博の期間中会場内外の輸送や、大阪市内を運行するオンデマンドバスとして、EVバス・計190台を福岡県北九州市の「EVモーターズ・ジャパン」から購入しました。
しかし、各地で不具合が相次いだことから、国土交通省が去年10月、立ち入り検査を実施していました。
大阪メトロによると、ことしに入ってEVモーターズ・ジャパンが実施した車両の特別点検にも立ち会いましたが、その際にも新たな不具合が見つかったということです。
こうしたことから「安全性と長期的な安定性を確保できる方法・体制を確立することは困難」と判断し、すべての車両について今後使用しないことを決めたということです。
(【速報】大阪・関西万博でも活躍のEVバス 大阪メトロが「全車両について今後使用しない」と発表 安全性・安定性が確保できないとの結論に至る | 関西のニュース | ニュース | 関西テレビ放送 カンテレ)
万博EVバスの転用断念 大阪メトロ「安全確保困難」
2026.03.31 デイリースポーツ大阪メトロは31日、大阪・関西万博で来場者輸送に使用した「EVモーターズ・ジャパン」(北九州市)製の電気自動車バスについて、車両の安全性の懸念が解消されず、閉幕後の路線バスなどへの転用を断念したと発表した。「当社が求める安全性を確保することは困難と判断した」としている。
メトロによると、対象のバスは大型、小型、超小型の計190台。万博後は、路線バスや自動運転バスの実証実験に転用する想定だった。
メトロの100%株主の大阪市は市議会での答弁で、大型と小型計150台の購入費は約75億円で、うち40億円超は国と大阪府、大阪市の補助金を充てたとしていた。
(万博EVバスの転用断念/社会/社会総合/デイリースポーツ online)